ゴルフは楽しい、そして面白い。

 ゴルフというスポーツは実に楽しい、そして面白い。何故にかくも楽しく面白いのだろう。ティーグランドに立ち青々とした広大なフェアウェーに向かって放つショットの醍醐味、爽快感は当然ですが、その放たれたボールの行方によって面白さはさらに倍増します。

 ティーショットしたボール全てが全てフェアウェーの真ん中に行くわけがありません。プロやシングルゴルファーでも7割の確率で行けば御の字。スコアが90~100の月イチゴルファーなら18ホールで2、3発会心のショットが出る程度でしょうか。放たれたボールがナイスショットであっても落ち所によってはディボット跡に止まっていたり、スライスやフックしたボールが林の木に当たって跳ね返ってフェアウェ-の真ん中に止まっていたりします。

 ゴルフという人事の及ばない運不運こそがゴルフの真髄であり、奥の深い面白さといえます。木の根っこに止まったボールに対して被害を最小限にとどめるべく対応するか、一か八かのギャンブルで刃向って行くかといった局面が18ホールのプレー中には何度も遭遇します。この運不運への対応処理能力こそがゴルファー自身の人生における現実対応能力を表わしています。

 ゴルフというスポーツは審判のいないプレーヤー自身がルールに則り自己申告するスポーツです。ゴルファーは嘘はつかない正直を前提としたゲームです。ホールアウト後のスコアは自己申告を旨とし池に入れたりOBを打てばしかるべく罰打を付加すればプレーは続けられます。不正行為や虚偽申告には罰打はつかない代わりに失格という重いペナルティが付くだけでなく、人間性まで疑われ友情や信頼を失くしてしまいます。 

 取引先や会社の上司・部下などとのゴルフの機会もあると思いますが、立場はどうあれ同伴プレーヤーのこうしたプレーぶりを見て性格やら人間性がよく分かります。スコアにこだわり周りが見えないゴルファーが増えています。同伴者はこうしたプレーヤーの一挙手一投足をよく見ているものです。お気をつけて下さい。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ボールマークの修復はプレーヤー自身が。

 雨の日が続くとグリーン面は柔らかくグリーンを捉えたボール跡即ちピッチマークの凹みが見事に残ります。グリーンに傷つけたピッチマークは、プレーヤー自身の責任において必ず修復するようにしてください。後のプレーヤーのためにも、あるいはグリーン面の芝の保護の面からもグリーンフォークで丁寧に修復するように心がけてください。そのためには、プレーの際には必ずグリーンフォークをポケットに入れておくように。

 うっかり忘れて自分がつけたピッチマークをティーペッグで直している人がいます。密集してきれいに刈り込んでるグリーン面の芝を太いティーペッグでかき寄せたりすると、芝の根を切ったりしてしまいます。一時的に凹みは修復できたように見えますが、半日もすればその部分は枯れてしまい、翌日以降は凹みが残ったままになってしまいます。

 グリーンフォークを忘れてスタートしてもキャディにいえばお客様用のグリーンフォークを必ず数本持参してますので、遠慮なく声をかけて頂戴すればいいのです。

 ピッチマークの修復は芝の根を切らないように凹みの周囲の芝を四方からかき寄せること。そうすればやや凸に盛り上がります。これをパターのソールでトントンと押さえれば跡形もなく消えきれいなグリーンに戻ります。けっして凹みをグリーンフォークで掘り起こすように持ち上げないこと。これをすると芝の根をちぎってしまうことになります。ピッチマークの外側から丁寧にかき寄せて凹みを埋めるようにしてください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

英国のリンクスこそゴルフコースの原点。

 全英オープンを今年もTV観戦しました。期待の松山英樹や石川遼ら日本人選手も果敢に挑みましたが、あのタフなリンクスに返り討ちにあってしまいました。

 毎年、全英オープンが行われるリンクスは、アメリカや日本のゴルフ場のように人工的に整備されたゴルフ場とは違い、潅木、草むら、クリーク、穴地といった自然の地形を100%生かしたネイチャーコースです。これに加えて強い風や雨などの自然現象を含めて戦わなければならない。庭園化された日本のゴルフ場で育ち、主戦場として戦う日本人プロが1週間前にリンクスにきて数回の練習ラウンドで勝てるほど甘くはない。

 ゴルフ作家・鈴木康之氏はリンクスのことをこう書いてます。

「英国ではリンクスコースのことをネイチャー・コースといい、人工的なコースとは同一視しない。ここにみだりに人工的な手を加えることは神物冒涜だといまだに言われている。ネイチャー・コースの地上にある隆起、穴地、クリーク、潅木などのすべて、風、雨など空中に起こるすべてはゲームに欠かせないハザードであり、愉快の要素として楽しむ。自然のアンジュレーションを生命とする球技はゴルフしかないのではないだろうか。

 リンクスから世界にゴルフが広がった過程で、コースは庭園化した。ネイチャー・コースがあまりにも困難なために、易きに走った。それでもなおゴルフ・プレーはままならない。ゴルファーたちはプレーの仕方すらも易きに走りたがってきた。今日私たちいるのはそうした過程の先にある世界だと考えてチェックし、本来を忘れないように努める必要がある。

 野っ原があり、ここがグリーンと場所を定め、穴を一つ空ければホールとなってゴルフができる。3ホールもあれば十分だ。六回まわれば正規の1ラウンドだ。クラブハウスはいらない。友だちがいればいい。取り決めは、ボールを打って、より少ない打数で穴に入れたほうが勝ち。いったん打ち出したらボールには触らない。打てないところに転がったら、罰打を払い、有利にならないところから打ち直してプレー続行。そうと決めたら握手してティーオフだ。これがゴルフの原点である。今でもこれで十分である。」

 易きに走らないノータッチ、自分に厳しくこそがゴルフの精神であることを忘れず楽しんでください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ボールはあるがままに打て。

 ゛Play the ball as it lies゛(ボールはあるがままに打て)即ちノータッチプレーがゴルフゲームの基本であることは皆さんよくご存知だと思います。コースコンディションの悪いゴルフ場やプレーの進行を早めるためにスルーザグリーンに限って6インチプレース適用をローカルルールで表示しているゴルフ場があります。プライベートコンペでも6インチOKにしているケースもあります。

 ゴルフというスポーツの面白いところは自身の実生活や人生で遭遇する出来事を教訓的に経験できるところにあります。素晴らしいティーショットが狙い通りフェアウェーに飛んだのに、セカンド地点のボールの所に行ってみると不運にもディボット跡にすっぽりはまっていることがありますし、落下したボールがスプリンクラーの蓋に当たって跳ね返り木の根っこに止まったりすることが多々あります。なんという不運、ナイス(グッド)ショットしたのに・・・・・・なんという不公平かと嘆きたくなります。

 しかしこの不公平こそがゴルフのスリリングな面白さであり、実生活への教訓的な試練でもあるのだと我が敬愛する鈴木康之氏は書いてます。さらに氏はナイスショットの功と不運を取引して6インチ動かすようなルールを適用してはならないと断言しています。たとえローカルルールで6インチの適用を認めていても、そこ(ディボット跡や木の根っこなど)に打った自分が悪いのだと切り替え、この苦境からいかに脱し、最小限の被害(スコア)にとどめるか、最良の手立てを考えることこそゴルフを楽しむに値するゴルファーだといってます。

 ゴルフには運・不運はつきものです。ショットだけでなく、組合せで同伴者との相性やついたキャディの良し悪しなどゴルフには際限なくあります。幸運なショットやパットもあれば、アンラッキーなこともたくさんあります。ゴルフはいかにラッキーを継続させるか、また不運に見舞われたら不運の連鎖に陥らないように、最小限の被害でいかに正常に戻すかなどゴルファー自身の精神力、判断力が問われるスポーツです。これこそがゴルフの面白さであり、他のスポーツにない知的スポーツだといわれてる所以でもあります。甘言に惑わされず、あるがままに打つを忘れずゴルフを楽しんでください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

スタート前の段取りについて

 5月16日のブログ゛マナーを大切に゛は、かなりの反響がありました。ご覧いただいた方から「タメになりました。ゴルフは上手いだけでは駄目ですよね。ゴルファーとしての品格、品性を備えないと。あのブログを読んで反省しました」というような声が結構寄せられました。確かにゴルフは上手いが、自分本位で周りの空気も読まない自己中なゴルファーや粗野なゴルファーが多いです。ゴルファーひとり一人が自覚をもち、マナーと礼節をわきまえてプレーすることが大切ですよね。

 本日はクラブ三大競技のひとつ理事長杯の予選が行われました。競技委員とともにスターターの席に座りスタートを見送りました。13組50名が予選に出場しました。時間に遅れることなく皆さん順調にスタートしていきました。

 今回は鈴木康之氏が書いてる「スタート時間」についてご紹介しましょう。

 「スタート時間とは、プレーヤーがスターティングホールのティーグランドに集まる時間ではなく、オナーがアドレスに入る時刻のことである」と教えています。確かにスタート時間といえば漠然とスタートするティ-グランドに集まればいいというような認識をもつゴルファーは多いようですが、鈴木氏は次のように明確に記しています。

 「プレーヤーがティーグランド脇へきてからオナーがアドレスに入るまでには、数多くの段取りがある。だから、ティーグランド脇へ集まる時間は、スタート時間よりずっと前でなければならない」とあり、スタート前の必要な段取りとして

 ①同伴競技者とキャディがカートの周りに集まり、自己紹介などの挨拶。
 ②スコアカードに同伴競技者の名前を書き込む。
 ③キャディが4人それぞれのクラブ本数や番手を確認。
 ④ボール、ティーペッグ、ボールマーカー、グリーンフォークなどをポケットに用意。
 ⑤同一ブランドのボール使用者がいないかの確認。
 ⑥打順を決める。
 ⑦初めてのコースなら、プレーの進行上の決まりごとやヤーデージの見方、戦略上の注意やサゼスチョンをキャディに聞く。
 ⑧素振りは素振りをしていい場所で行う。
 
 一部除外していますが、なるほどスターティングホールでするべき段取りは結構あるものです。当然この段取りに3、4分はかかります。前組がスタートしたら後続の組のオナーは速やかにティーアップしてプレーの用意ありの意思を示さなければなりません。そのためには後続組のオナーを決める必要があります。だから前述の①~⑧までのことは事前に済ませておかなければなりません。しかし、前組のプレー中は話し声や物音を控えなければいけませんから、スタート時間の10分くらい前に集まりスタート前の段取りを済ませておかなければならないと鈴木氏は書いています。

 スタート時間の10分前にクラブハウスに到着し7分前にフロントでチェックインしながら「(スタートに)間に合った」という方がいますが、もってのほかと言わざるを得ません。胸に手を当て心当たりのある方は、以後お気をつけていただきますように。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇  

ゴルフマナーを大切に。

 ゴルフを楽しむためには、一人一人が自覚を持ち、マナーと礼節をわきまえながらプレーすることが大事であると説くゴルフマナー研究家の第一人者・鈴木康之氏の「ピーターたちのゴルフマナー」(ゴルフダイジェスト社発行)を久しぶりに読み返しました。ゴルフ業界に勤めて40余年、いろいろなゴルファーの姿を見てきました。ゴルフの上手下手よりも他人やコースを思いやるマナーに長けたゴルファーこそが尊敬に値しますが、残念ながら尊敬に値するゴルファーは絶滅の危機に瀕しているようです。

 ゴルフマナーとはゴルフの伝統的精神にのっとった本来的な作法や紳士淑女としての普遍的な礼儀作法であり、時代の移り変わりを越えて尊ぶべきものである。たとえば他のプレーヤーへの配慮やコースを大事にする努め、さらにはコースに職業や地位を持ち込まない平等の精神などと同氏は説いています。

 マナーを知らないとどうなるか?打ち方のミスはスコアではね返せる。続行不可能なミスショットをしても、ペナルティを払ってルールで救済される。ルール違反でさえもペナルティを払って許される。ところがマナー違反には救済や許しの決まりはありません。マナーを知らないと、ゴルフができなくなることを皆は知らないという。

 マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなり誘われなくなります。それは人のプレーを妨げ、人を不愉快にさせるからです。ゴルフは誰もが誰とでも一緒にゲームを楽しめるスポーツです。シングルとビギナーでも男性と女性とでも、さらには若い人とお歳を召した人とでも一緒にプレーを楽しむことができます。そのためにはゴルファーとしてのマナー・エチケットをちゃんとわきまえていることが前提条件となります。マナーにはその人の人格が表れると鈴木康之氏は書いています。

 ゴルフは上手いが無作法なゴルファーよりも、下手でも人を思いやる、他人に不愉快な思いをさせないゴルファーこそが尊敬に値いすると思います。鈴木康之氏の著書からの受け売りです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

国体 少年の部 奈良県代表選手選考会最終日。

本日は昨日に続き奈良県ゴルフ協会主催の長崎国体 少年の部 奈良県代表選手選考会決勝の最終ラウンドが行われました。コースの更新作業でフェアウェーの目砂散布直後(写真)の難しいコースコンディションの中で熱戦が繰り広げられました。西村涼君(大阪商業大学付属高校3年)が35、36の71をマークするなど1ストロークを争う大接戦でした。

 なお、代表選手の決定については後日、奈良県ゴルフ協会から正式に発表することになっているため、本ブログでは成績等の発表は控えるよう、協会から申し入れされていますので、成績等の掲載はいたしません。ご了承ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

国体少年の部 奈良県代表選手選考会開催。

 

 

 奈良県ゴルフ協会主催の第69回長崎国体 少年の部 奈良県代表選手最終選考会が10日、11日の2日間にわたって当クラブで開催。本日は予選を勝ち抜いてきた11名で決勝1R、18ホールが行われました。予選トップで通過した永田航大君(奈良育英中学3年)はアウト37、イン38の75でホールアウト。予選を4位で通過した竹田弘登君(片桐中学3年)はアウト36、イン35の1アンダーパーの好スコアをマークして2位の永田君に4ストロークの差をつけて首位に立ちました。予選スコアとの通算でも146で竹田君がトップに立ちました。2位には1打差の147で永田君、3位には148の西村涼君(大阪商業大学付属高校3年)が入りました。明日の最終18ホール、通算36ホールで代表3名が決定します。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

バンカーの正しい入り方、出方について。

 奈良柳生カントリークラブのバンカーは美しさと戦略性を兼ねて配置されています。バンカーの数は18ホールで83カ所あり、総面積は24,063平米で1カ所平均290平米の計算です。グリーン周りのサイドバンカーは比較的大きくしかも深いためスコアメークにはバンカーに入れないことが肝要。

 大きく深いバンカーは見た目には美しいのですが、プレーヤーがバンカーの斜面(土手)を駆け下りたり駆け上がったりするために、一部崩落したり窪んだりして醜くなってしまいた。このため冬の間に復元改修工事を順次行っています。改修を終えたバンカーは芝の養生中です。梅雨明けにはしっかり芝の根も張り付き元の美しいバンカーに復元されます。

 バンカーでのプレーぶりを見ていると意外にバンカーのマナーをご存知ない方が多いようです。正しいバンカーの入り方と出方は、バンカー内にあるボールの所に行くには最も近い所から入る。これはこれで正しいのですが、ただ急な法面いわゆる高い土手に近い場合は、遠くても低い所から入って行くのが正解です。

 バンカーでのマナーが分かっていても一発で出ず、何発も打ったり、またホームランしたりして頭に血がのぼっているのかキャディに「バンカー均しはしておきますので」といわれて思わず土手を駆け上がったりする方もいます。いついかなる時もバンカーの高い土手から入ったり出たりしないように気をつけてください。

 またバンカーに入る際はできるだけバンカーレーキを持って入るようにしましょう。その際、気をつけることはレーキを置く場所です。ミスショットしてボールがバンカーから出ず転がって戻ってくる時に当たらない場所に置くこと。バンカーショットが終わったらレーキで均しつつ後ずさりしながら足跡を直して行けばスムースです。

 それから勘違いしているゴルファーが意外に多いのは、バンカーの跡を均すのはキャディの仕事だと思い込んでいる方がいます。バンカー均しはプレーヤー自らが後のプレーヤーのために行うのがルールブックに書かれいるマナーですから、よほどのトラブルでない限りはプレーヤー自身で行ってください。

 ちなみにバンカーの正しい入り方、出方の見本を当クラブの村岸プロに見せてもらい動画におさめましたのでご覧ください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフは贅沢な遊び?健全なスポーツ?

 今朝の日経新聞を見てると安倍首相が年末年始の休暇で神奈川県茅ヶ崎市内のゴルフ場で親族や秘書官らと今年最後のゴルフを楽しんだという囲み記事が載っていました。

 安倍首相は、首相就任前までは(社)日本ゴルフ場事業協会の理事長を務めるほどのゴルフ通でゴルフ好き。それだけに首相就任後のゴルフは激減し、この1年で15回目のゴルフだったそうです。

 年末年始の休暇中のゴルフとはいえ、もし大事件や大事故が勃発したらメディアの格好の餌食になるのは間違いありません。森元首相が休日にゴルフを楽しんでいた時に、ハワイ沖で愛媛の高校生の実習船が浮上してきた米軍の原子力潜水艦に衝突されて沈没した大事故で、そのままプレーを続けたことに対してメディアは非難の集中砲火を浴びせ退陣に追い込んだことがありました。

 ゴルフ=贅沢な遊びというメディアの誤った認識こそが、老若男女が楽しめる健全なスポーツ=ゴルフを阻んでいる元凶だと思います。来年4月に消費税が8%にアップされるにもかかわらず「ゴルフ場利用税」は存続し、ゴルファーは二重課税を余儀なくされます。利用税撤廃が実現しないのはゴルフ=贅沢な遊びという国民感情を煽動するメディアの偏見が根底にあるのかもしれません。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇