一昨日の東大寺の筒井寛昭別当の晋山式の模様を昨日のブログで紹介しましたが、大仏殿の本尊・盧舎那仏に奉告された「伝燈奉告文」を原文のまま紹介します。
<傳燈奉告文>
緑葉山野に茂り 松風閑かにして 障雑を拂う
今日 各山諸大徳を始め 有縁縉紳の臨席を仰ぎ
闔山大衆と共に本尊盧舎那大佛の寶前に 跪き
香華燈明の浄供を捧げ 小衲晋山の法儀を陳べ奉る
佛子寛昭 今春図らずも 先蹤を嗣ぎ 第二
百二十一世東大寺別當 華厳の長吏に清撰せらる
伏して惟るに 古に聖武皇帝 深く佛教に帰依し
民衆の為に遍く景福を求めて 寧樂の地に盧舎
那の寶閣を草創し 華厳一乗を弘通して
救世度生の基礎を固め 為に皇恩に浴せざるはなく
萬民豊樂し 天下平らじゃばるは国是精華として萬
那の驚嘆する所たり
然に現今 本願皇帝の鴻願 事成りて満たれり
と雖も 偏に人心は迷いて至り難く 社会治まら
ずして 世情 不安に厚く覆わるる
小衲 佛天の加護と闔山大衆の助力を得て
不自惜身命を以って
法燈を継承し佛法を興隆し さらには人心和合の
さらに進まんことを 万世に掲げんと欲す
仰ぎ願わくは 本尊界會の被護の下 舎那の威
光倍増し 所期圓満ならしめ給え
重ねて乞う 風雨順時 天下泰平 各願成辧
乃至法界 平等利益
敬 白
平成二十五年五月二十九日
華厳宗管長東大寺別當大僧正 寛 昭
※写真の「不自惜身命」は筒井寛昭別当が昨年、当クラブの松田高明がプロ合格し、励みとするよう松田プロがいただいた「書」です。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇