初心者ゴルファーが増えています

 コロナ禍はいっこうに収束に向かいません。沖縄県を除く「緊急事態宣言」も解除されたものの、リバウンドの兆候もあり警戒を緩めることはできません。

 外出の自粛が続き屋内で過ごす時間が長くなると運動不足やストレスから心身に悪影響を及ぼす健康二次被害に気をつけなければなりません。

 その点ゴルフは3密のリスクが少なく身体的、精神的な健康を維持するスポーツとして高く評価されています。そのせいか中年・若年を問わずゴルフを始める初心者ゴルファーが増加しつつあります。

 昨年の6月以降、コロナ禍であるにもかかわらずゴルフ場の多くは来場者増で今年5月まで順調に推移しています。企業の社内コンペや取引先コンペ、諸団体のコンペなどコロナ禍でほとんど中止になっているにも関わらず来場者が増えているのは、心身の健康増進に役立つと認識されたからでしょうか。

 年寄り臭いスポーツと若い人たちから敬遠されてきたゴルフも松山英樹や笹生優花が世界のメジャーを制覇した姿に触発されゴルフを始められた若い人も多いようです。ゴルフショップではクラブなどの用品やゴルフウェアを買い求める人で売上も上々。ゴルフ練習場でも待ち時間が出るほど賑わっているようです。

 こうした初心者が増えゴルフ人口が増えていくことに業界人としては大歓迎なのですが、ここにきて問題も生じてきました。ルール・マナー・エチケットの問題です。

 昔(という表現はオーバーですが)はゴルフを始めるにあたっては、会社の上司や取引先の幹部にゴルフを勧められてゴルフのイロハを教えてもらったものです。とくにゴルフは技量以上にルール・マナー・エチケットを厳しく指導されました。

 しかしながら最近の初心者ゴルファーは、上司や目上の者との交際交流を嫌い肩の凝らない同世代の仲間うちとネットやユーチューブで見様見真似でゴルフを始めるケースが多いといいます。そのせいかゴルフの精神であるルール・マナー・エチケットを無視してゴルフに興じるビギナーが多くなり問題化しています。

 過去のブログで「何ゆえにゴルフは紳士のスポーツといわれるか?」をここに再掲載しますのでゴルフ初心者の皆様ぜひお読みください。

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<何ゆえにゴルフは紳士のスポーツといわれるのか?>   2014年9月24日

数あるスポーツの中で競技規則の第1章に「エチケット」「コース上の心得」が明記されてるのは恐らくゴルフだけです。ゴルフはいかにエチケット・マナーを重んじられるスポーツであるかということがよく分かります。ゴルフは技術以前に人間性が問われるスポーツであることを最近のゴルファーは知らないように思えます。

ゴルフの上手い下手というよりプレーを通じて同伴競技者といかに楽しく愉快に過ごすかがゴルフというスポーツの妙です。老若男女が同じステージで楽しめるゴルフは、技術の巧拙よりもエチケット・マナーを遵守することこそが基本条件です。ゴルフの上手下手よりも人間としての品性・品格こそがゴルファーに求められます。

品性・品格とは、まず人を不愉快にさせない気遣いと常識をもった振る舞い、そして場の雰囲気を読み空気を和ませる会話や行動をもつ人といえるでしょう。いわゆるジェントルマンと評される人物のことです。よく「ゴルフは紳士のスポーツだ」といわれます。

クラブハウス、コースなど限られたゴルフ場のスペースで多くのゴルファーが集います。ひとり一人のプレーヤーが快適によりスムーズに楽しむために、安全かつ迅速にプレーしていただくために、他のプレーヤーへの配慮や心遣い、そしてコースをいたわり大事に使う気持ちがゴルフ規則の第1章「エチケット」の条文になっているのです。

最近はこうしたゴルフ本来のエチケット・マナーが継承されずにゴルフの巧拙で判断してしまう風潮があります。ゴルフは下手と上手が一緒に回って楽しめるスポーツです。ゴルフは下手でも同伴者に迷惑をかけない気遣いやプレーのペースを狂わせないようなプレーをすればいいのです。逆にゴルフの腕前はシングルクラスであっても自己中心的なマイペースで同伴者と協調できないモンスター・ゴルファーが増えてきたように思えます。

敬意を払われるゴルファーというのは、けっしてゴルフが上手いからではなく、同伴競技者を含めてその場の空気を和ませる会話や振る舞いを身につけている人こそ尊敬に値するゴルファーであることを肝に銘じていただきたいものです。

上杉さん理事長杯を初制覇。

 2021年度の理事長杯は5月30日の予選(48人参加)から勝ち上がってきた上杉公一さん(HD7)と倉垣匡秀さん(HD9)によって6月20日、決勝27ホール・マッチで争われ4-3で上杉さんが倉垣さんを降して理事長杯を獲得しました。ランナースアップは倉垣(匡)さん、メダリストは倉垣光伸さん(HD5)でした。
 
 決勝27ホール・マッチプレーは梅雨の晴れ間に恵まれ7時28分、競技委員の見守る中スタート。上杉さん、倉垣(匡)さんともにクラブ3大競技の決勝進出は初めて。メダリストの倉垣(光)さんは2年前に理事長杯を制覇しており、倉垣(匡)さんが勝てば理事長杯初の兄弟制覇達成となります。

 一方の上杉さんは「最近はショットが安定しOBを打たなくなった」と好調なゴルフで予選から順当に勝ち上がってきました。この日も上杉さんは大きなミスもなく倉垣(匡)さんを終始リードし4-3で破り初のビッグタイトル理事長杯を制覇しました。

※写真右からメダリストの倉垣光伸さん、優勝・上杉さん、ランナースアップの倉垣匡秀さん。

東京五輪の代表争いし烈。

 現在発出中の「緊急事態宣言」も沖縄県を除き9都道府県は20日に解除すると昨日、菅総理が発表しました。

 7月23日に開幕が予定されている東京オリンピックも実施を前提に感染拡大リスクをどう抑えるか腐心しているようです。

 東京オリンピックの種目数は33競技。その代表選手も次々決定しています。ゴルフに関しては、男子は今週の全米オープン、女子は全米女子プロの終了時点の世界ランキングを基にしたオリンピックランキングで決まります。

 日本の代表選手は男女とも米ツアーで活躍している松山英樹、畑岡奈紗は当確ですが、2番手争いが男女とも大接戦です。

 男子は昨年末までは今平周吾がリードしてましたが、今年に入って今季3勝の星野陸也が世界ランク75位に大躍進。そして松山の後輩でアマチュア時代の実績を引っ提げプロ入りした金谷拓実がプロデビューしたとたんダンロップフェニックスや2021年初戦の東建ホームメイトカップに勝つなどして同81位で逆転を狙ってます。

 女子も世界ランク24位の稲見萌寧と同28位の古江彩佳が激しく競り合っています。2番手の有力候補として期待されている渋野日向子は米ツアーでなかなか結果が出ず同31位と後退しており、全米女子プロに勝負をかけます。

 男女とも東京オリンピック日本代表争いの1枠をめぐって熾烈な争いが繰り広げられており決定日までの残り試合、目が離せません。