真のゴルファーとは?

 ゴルフは技量以前にルール、マナー、エチケットが最も重視されるスポーツです。長い歴史を積み重ねて作り上げられてきたゴルフルールですが、改正されず不変なのがマナー、エチケットです。

 ゴルフ規則第1章エチケットには
◎コース上での心得 ◎他のプレーヤーに対する心くばり ◎プレーのペース ◎コース上の先行権 ◎コースの保護について明記されてます。

 ルールは違反すれば罰せられますが、マナー、エチケットはプレーヤー同士がお互いを信頼し尊重し合って共通の楽しみであるゴルフに興じるわけですから、マナー、エチケットに反していても罰せられることはありません。

 そのせいかマナー、エチケットを守らず平気でマナーやエチケットに反する行動をする無神経なゴルファーがいるから厄介です。プレー中なら同伴者に、クラブハウスなど多くの人が集まる場ではそこにいる人たちに不快な思いをさせてしまいます。

 ゴルフは老若男女、様々な経歴を持つ紳士淑女が楽しむスポーツです。「マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなり、誘われなくなる。人のプレーを妨げ、人を不愉快にさせるからである。ゴルフマナーは本来好きなゴルフがもっと愉快なゲームになり、人との付き合いがもっと深い親交になる、そうした限りない楽しみをできる行いなのである。」(鈴木康之著・ピーターたちのゴルフマナーより)

 同書はさらに「他のプレーヤーへの配慮をとくに重んじるゴルフの世界では、ひとりの愉快より誰かひとりの不愉快のほうが重い。」と断じてます。自己中心の考えや行動は厳に慎み、人に気を遣い周囲や環境に気を配る気遣いこそが真のゴルファーであると肝に銘じてプレーしてください。

ゴルフの祭典マスターズが開幕します。

 

 全国的に桜の花が満開となりました。奈良柳生CCの桜も見事に咲き誇り、いまが最高の見ごろです。陽春の下、白球を追いながらコース内の桜の花を見つつゴルフを楽しむ花見ゴルフは1年でも最高の至福の時といえます。

 ゴルフの祭典「マスターズトーナメント」が今日、開幕します。世界のトッププロがグリーンジャケットに袖を通す夢を実現するために最高の技術を駆使して戦うマスターズが始まります。

 前回大会ではアジア人初のマスターズ制覇した松山英樹の2連覇に期待が寄せられています。過去2連覇したのはジャック・ニクラス、ニック・ファルド、タイガー・ウッズのたった3人だけ。この偉業に松山が果敢に挑みます。

 しかしながらマスターズの舞台オーガスタは超タフなコース。テレビ画面で見る美しいコースとは裏腹にコースは硬くグリーンも世界一速いといわれているだけにトップ10に入るのもなかなか難しいコースです。

 誰が優勝してもおかしくないレジェンドたちが挑むオーガスタ、気負いなく臨むことこそがグリーンジャッケットに袖を通すことができるといわれてます。

 すでに初日の組合せが発表されており、松山は世界ランキング7位のジャスティン・トーマス、昨年の全米アマチュアチャンピオンのジェームス・ピオットと同組で午前10時45分(日本時間7日午後11時45分)にスタートします。

 また史上最強といわれたタイガー・ウッズも松山の組の前に出場します。交通事故による負傷が癒えたとはいえ、まだまだ万全の状態ではありませんが姿を見せるだけで会場の空気を一変させるオーラがあり、マスターズに花を添えてくれます。今夜から4日間、寝不足になりそうです。

向山さん4年ぶりにスクラッチ選手権奪還。

 2022年度のスクラッチ選手権は3月27日と4月3日の2週にわたって36ホール・ストロークプレーで行われ、向山昭三さんと南憲司さんが163の同スコアでトップに並びましたが、規定(マッチング)により向山さんが4年ぶりのスクラッチ選手権を制覇しました。(写真上:藤原競技委員から優勝カップが向山さんに贈られた。写真下:右から2位の南さん、優勝・向山さん、3位の川上さん、藤原競技委員

ゴルフは生涯スポーツです。

 ゴルフは精神的にも体力的にも老若男女問わずできる最も優れたスポーツだと私は思います。とくにシニア世代には最適のスポーツです。

 広大な緑の空間を白球を追って闊歩して行くゴルフは過激な運動でなく1日1万歩の歩行による健康維持にうってつけ。さらに青空の下、ボールを思い切り打って行く爽快さとともに4・25インチ(108ミリ)の小さなカップをターゲットに狙いすましたパットがカップインすれば満足感・充実感が得られます。
 
 逆にカップの縁をなめて外せば口惜しいし、ミスショットすれば忘れていた負けん気や闘争心が蘇ってきます。何よりもゴルフは頭を使うスポーツであり脳の活性化に最適、ボケ防止にもなります。

 ティーイングエリアに立って「このホールは右に打てばOB,左のあそこが狙い目だな」とか「グリーンのピン位置は奥目でオーバーすれば返しが難しいので手前から攻めて行こう」などショットごとに攻略の仕方を考えることが脳の活性化につながり認知症予防にもなるといわれてます。ゴルフはまさに生涯スポーツです。

 若い時のようにボールが飛ばなくなり、目も悪くなりスコアは悪化の一途「もうゴルフはやめるよ」というシニアの方が多い。スコアにこだわるスコア亡者、飛距離比べに明け暮れするゴルフから脱却して心豊かにゴルフを楽しむ大人のゴルファーに引退はありません。