例年より早い更新作業は順調です。

 先週は幾分寒い日も数日ありましたが、総じて今冬は雪のない暖かい冬が続いています。春のシーズンを控えてコースの更新作業も例年よりも2週間ほど早めに着手しています。

 今日、明日のクラブ休場日を利用してグリーンのコアリング(写真)を行っています。このコアリングはグリーンの芝刈りによる刈りカスや枯れた根、微生物の死骸などによるサッチ層からなる土壌不良を改善し透水性をよくするための更新作業です。

 コアリングの後、目砂を入れていきます。砂の入ったグリーンはプレーヤーにとっては面白さが半減しますが、1年間良好なグリーンの状態に保っていくための重要な更新作業ですのでご容赦ください。

 当クラブのベントグリーンは透水性の良いサンドグリーンですが、グリーン刈りやグリーンの転圧などを重ねているとサッチ層が固くなり水捌けが悪くなり雨が降るとすぐに水溜まりになったりします。透水性を良くするとともに、スムーズなボールの転がりと繊細なグリーンコンディションを維持するための更新作業ですのでご理解ください。

飛距離制限をR&AとUSGAが検討し始める

 ゴルフルールの総本山であるR&AとUSGAが「飛距離に対する考察」と題するリポートを発表しました。

 クラブやボールの技術進化で年々飛距離が伸び、既存コースでは対応できなくなってきていることに対する危機感から飛距離規制を真剣に考えだしたようです。

 ゴルフ道具の技術進化で飛距離が伸び、米PGAツアーでは7500ヤードが常識化しており、このまま行けば8000ヤード超のコースでなければ対応し切れなくなくなってきています。

 米国のような広い国でさえ、これ以上距離を伸ばすことは難しい上、さらに芝や農薬などの管理維持のためのコスト増の負担、プレーに時間がかかり過ぎるなど問題は多いし何より多くのゴルファーはそんな長い距離のコースを求めていないという現実に気付いたようです。

 クラブの規制や用品のルール改定をすることにより飛距離制限を検討して行くのでしょう。私もゴルフ仲間とのゴルフ談義でいつも話しているのは、野球界のようにアマチュアとプロで金属バットと木製バットの使用制限しているように、ゴルフ界も野球界に倣ってプロはパーシモンのウッドクラブの使用を義務付ければ良いと思います。

 またプレーのクラブ本数も最大14本は不用、7本くらいに本数制限をすれば道具に頼ったスコアメイクではなく1本のショートアイアンをテクニックで使い分ける真のワザによるスコアを競う本来の競技になると思います。昔よく「ゴルフは金持ちのスポーツ」だと揶揄されましたが、まさしくその通りで新しいクラブや飛んで止まるボールが出れば即買える余裕のある者が有利な訳ですから、道具に頼らないテクニックを競うようなゴルフになればと思います。

好評だったチーム対抗戦競技

昨日(2月15日)は当クラブで奈良県ゴルフ協会後援の「チーム対抗戦競技」が行われました。

 この競技は奈良県ゴルフ協会のゴルフ振興の一環として、平日に休めないサラリーマンなど若手現役世代の方に、土曜日に低料金でゴルフを楽しんでいただくという趣旨で企画され、これに賛同し土曜日開催を引き受けました。

 奈良県ゴルフ協会主催の「県民ゴルフ」はすべてが平日開催で参加者のほとんどが60歳以上のリタイアされた高齢者?ゴルファーばかりで、若手現役世代の参加がほとんどない現実にゴルフ協会はじめゴルフ業界は危機感をもっています。

 若手現役世代を対象に土曜日開催に踏み切りましたが、果たして集まるだろうか心配しましたが、当初10組40名の予定が申込みが殺到し急遽10組追加しました。追加分もあっという間に埋まり、結果21組80名で行いました。

 チーム対抗戦競技は1チーム4名で申込み、その組のままプレーできるようにしました。競技性重視でなく親しいゴルフ仲間がそろって休日にゴルフを楽しんでいただこうという意図で行われました。

 競技は1チーム4名が同組で18ホール・ストロークプレー(全員ダブルペリア)でプレーし、各人のネットスコアの上位3名のトータルネットによりチームの順位を決めるというもの。

 男性チームは当然、男女混合チームやら女性ばかり4名のチームなど思い思いのチーム名をつけ争われましたが、女性4名の同遊会チーム(藤原美樹、三枝多美子、西島由美、金子未来さん)がトータルネット213.2で見事優勝されました。2位は216・3の男女混合のNOMADチーム(福井佳代、木村雅紀、木下繁夫、久本安英さん)が入りました。

 初めてのチーム対抗戦競技でしたが、プレー後のアンケートでは「大変楽しかった」という声が9割以上寄せられました。また今後開催すれば「参加したい」という意見も8割以上ありました。

シーズンに向けて更新作業にフル稼働

 今シーズンは雪が降らず文字通りの暖冬で大阪市内の梅も早や満開。ゴルフ場も春のゴルフシーズンを控えてコースの更新作業が例年より3週間ほど早めています。

 先週の5日からフェアウェーのバーチカルを開始し明日には完了する予定です。バーチカルとは芝の根を鋤(す)かして排水・透水性をよくするものです。また芝の根に太陽の光を当て冬眠状態だった根に太陽の光を吸収させて芝芽の発芽を促進させて行きます。(写真)

 来週からはグリーンやティーイングエリアのコアリング(穴あけ)を始めて行きます。春のシーズンに皆様をベストターフでお迎えするべくコーススタッフはフル稼働中です。

新型肺炎の感染予防をしっかりしましょう。

 どこのテレビや新聞も連日、新型コロナウイルス関連ニュースばかりでいささかうんざりしますが、それだけ大きな厄災であり深刻な問題といえます。新型コロナウイルスが中国武漢を発端として世界中に猛威を振るっています。

 奈良県内在住のバスの運転手が感染したことで遠い国の話と他人事のような受け止め方をしていましたが、いっきに警戒感が高まってきました。とくにドラッグストアやスーパーでマスクを購入しようとしても、どの店も売り切れ状態だけに感染拡大が身近に感じて恐ろしい。

 感染予防にはやはりマスクが有効で電車やバス、それに大阪ミナミやキタといった繁華街、奈良でいえば観光地などでは飛沫感染に気をつけてください。

 予防にはマスクとともに手洗いをきちんとすること。洗い方も石鹸で指と指の間、指先、爪先、手の甲も手首までしっかり洗うことが大事だそう。洗ったあとはアルコール液などでしっかり消毒もしておきましょう。

 新型コロナウイルスばかりに耳目を集めていますが、インフルエンザも意外と猛威を振るっています。風邪やインフルエンザ予防にもマスク、手洗い、アルコール消毒は有効ですからしっかり感染予防をしましょう。風評被害で過剰反応することはありませんが、やるべき予防をみんながきっちりすれば感染の拡散防止ができ終息も早まると思います。