エコランドリーバック

 昨日(8月6日)東近畿地区(大阪・京都・滋賀・奈良・和歌山)支配人会の全体会議がディアーパークGCでありました。

 7月17日の本ブログで紹介した「環境汚染の元凶ビニール袋について」で滋賀県内ゴルフ場では浴場に設置している洗い物を入れるビニール袋を置かずエコ用ランドリーバックの持参・使用をすることを推し進めています。このことについて滋賀県ゴルフ場支配人会・山崎会長(近江CC)に実施状況をお伺いするとともに、全廃したゴルフ場で頒布(税込み200円)しているランドリーバック(写真)を提供してもらいました。

 7月1日からコンビニやスーパーなどでのレジ袋が有料になったこともあり、タイミングよくほとんどクレームもなくスムースに導入できているとのことでした。

 滋賀県で頒布しているランドリーバックは青色地に白抜きで琵琶湖をかたどった横に「琵琶湖の環境と水質を守りましょう」SGC SHIGA GOLF COURSEと明記されています。近畿の水がめといわれている琵琶湖を抱えている滋賀県だけに、県下ゴルフ場が強い環境意識を持ち団結して推進している真摯な活動に頭が下がります。

 奈良県ゴルフ場支配人会でも滋賀県のこうした取り組みに呼応してビニール袋の全廃、エコランドリーバック導入を前向きに検討し来年1月を目途に実施して行くことを話し合ってます。

環境汚染の元凶ビニール袋について。

 コンビニやスーパーなどでのビニール製のレジ袋が7月から有料になりました。通勤途中にコンビニに寄り弁当を買うことがありますが、レジ袋に入れずにそのまま弁当とお箸を素手で持つのもみっともないし、さりとてエコバッグを用意するとなると大袈裟なので、ついつい有料でもレジ袋に入れてもらいます。ビニール製のレジ袋が環境汚染の元凶であることは重々分かってますが、便利さを優先してしまいます。

 ビニール袋といえばゴルフ場の浴場には必ず着替えた洗い物を入れるビニール袋が置かれています。今、全国のゴルフ場支配人会で、この環境汚染の元凶であるビニール袋を廃止しようと真剣に議論されています。すでに近畿圏では滋賀県のゴルフ場支配人会では着替えを入れるビニール袋を設置しないという方向で38コースあるうちの22コースが完全に廃止、在庫がなくなれば廃止にすることを決めているのが4コースだそうです。

 滋賀県は琵琶湖の環境保護などに力を入れておりビニール袋廃止も一部のコースを除き廃止の方向に進んでいるようです。ビニール袋を廃止する代わりにエコランドリーバッグを200円で販売し、混乱なくビニール袋廃止が進んでるようです。7月からコンビニなどでのビニール袋有料化によりゴルファーもエコに対する理解が浸透してきているようです。

9番ホールの樫の木を取り除きました。

 

 ユキヤナギノの白い花が咲き誇る良い季節になってきました。ゴルフ場も春のゴルフシーズンを迎えてベストターフ、ベストコンディションで皆様をお迎えすべく冬季期間にコースの更新作業や改修工事を進めてきました。

 懸案だった17番ホールのビーチバンカーの改修工事も終わりましたが、まだやり残した改修工事もあり引き続き取り組んでいます。その一つであるコース内の樫の木対策。樫の木は根が浅く根がはびこり芝を枯らし裸地状態にしてしまい、見苦しいだけでなくボールが根っこに止まった場合など打てずプレー上、支障をきたします。

 9番ホールの2打地点のフェアウェー右にあるグラスバンカー前に位置する樫の木がその一つです。樫の木の根による裸地部分、何度も芝の張替えを行ってますが、芝は活着せずすぐに枯れて裸地化してしまいます。このため思い切って伐採し芝を敷きつめました。

 ただ樫の木は戦略的なポイントにもなっているため、樫の木のように芝に悪影響を及ぼさない高木(こうぼく)を選んで植樹することを検討しています。

 ※写真は9番ホールのグラスバンカー前の樫の木を取り除き芝を敷きつめたところ。総支配人・阪口 勇

ティインググランドの芝張り工事が完了。

image1

image2

 image3

 ティインググランドの裸地部分の修復工事が完了しました。4番ホールの黒ティー(写真上)、5番ホールのレディースティー前(写真中)、8番ホールの黒ティー(写真下)など芝が剥がれ裸地部分の芝張りが完了。梅雨明け後の7月初旬から使用を開始する予定です。インコースについても14番の黒ティー、17番ホールの黒ティーの改造工事も終わり芝張りが完了しました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

17番ホールの黒ティーを改修します。

image4

image3

 17番ホールのトーナメントティーグランド(通称:黒ティー)の改修工事を始めました。この17番ホールの黒ティーは写真のように左右の高さが違ってます。トーナメントティーとして若干違和感がありますので、左側(林側)の裸地状態を改修するのを機に、左右の高さを統一しひとつのティーグランドにすることに決めました。すでに芝を捲(めく)り左側のティーグランドを削る作業に明後日から入ります。改修工事は来週1週間もあれば完成する予定です。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

コースの更新作業、改修工事など順調に進捗してます。

 

 image3image1

 日本各地で桜の開花宣言が次々と発せられ、大阪・奈良も今日、明日には開花宣言となるでしょう。いよいよ春のゴルフシーズン到来です。コースのフェアウェーのバーチカル作業やグリーンのコアリングなどの更新作業も終わりあとはベストターフで皆様をお迎えするばかりです。

 コースの改造改修工事も順調に進捗しています。14番ホールのトーナメントティー(通称:黒ティ-)の改造工事も整地され、後は月末か月初に予定している芝張りで完了します。また10番ホールのレギュラーティー(通称:青ティー)の芝の裸地化の要因のひとつ周辺の雑木林による樹液や日陰の問題を解消するため伐採を行いました。裸地部分の芝張りを今月末に実施すべく作業しています。(写真)

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

シーズンに向けてグリーンの更新作業中です。

 2月29日の月曜日からグリーンの更新作業を行ってます。グリーンの更新作業は、コアリングといって12ミリのタインで穴あけを行い、グリーンの芝狩りによる狩りカスや枯れた根、微生物の死骸などによるサッチ層からなる土壌不良を改善して行きます。

 コースの内、グリーンはスムーズにボールが転がり適度な速さと堅さが求められる繊細な芝状態でなければなりません。4月のゴルフシーズン開幕と同時に、1年間を良好なグリーンコンディションに維持していくためのこの時期の重要な更新作業なのです。

 このため12ミリのタインでコアリングしたあと、目砂散布し穴を塞いでいきますが、なかなか手間のかかる作業で、芝が生育し穴がきれいに埋まるまで若干時間がかかります。今年は気温も比較的暖かく芝の生育も早いようなので、適度に雨も降れば予想以上に早く回復すると思いますが、ここ1、2週間ご辛抱ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

2日間の休場日を利用して目砂散布を実施。

 春の大型連休後の7、8日の両日はクラブ休場日で従業員も十分に鋭気を養ってもらいました。一方、コースの作業はこの2日間を利用して大掛かりなフェアウェーの目砂散布を行いました。2日間の日程では全18ホールの目砂散布は完了せず、1,2,6,10番ホールが残っており、明日くらいまでかかりそうです。

 フェアウェーの芝が青くなり新芽の芝がどんどん伸びだしてきました。お客様の多いシーズン中に行うのは若干不興を買うのですが、本来、この時期に目砂を散布するのがもっとも効果的なのです。お客様の多いゴルフ場では来場者の少ない3月に行う所がありますが、新芽が出てこないうちの目砂散布は逆に芝が出てくるまで時間がかかり、あまり効果的ではありません。

 今回の目砂散布の量は500トンで、これを18ホール全てに散布して行きますので、なかなか大変な作業です。目砂後のフェアウェーはプレーヤーには嫌がれますが、ベストターフを提供するには欠かせない更新作業です。これを行うことによってフェアウェーの表面の不陸(凹凸)を均一にし、サッチの分解、透水性など芝の健全な生育を助成するとともに、暑い夏に耐えて1年間のフェアウェーのコンディションをベストの状態で提供することができるのです。整備の行き届いてると評価されている当クラブにとっては欠かせない更新作業ですのでご理解ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

 

グリーンの更新作業(コアリング)。

 

 奈良市内の桜も散りはじめ葉桜になってきている所もあります。コース内の桜も花びらが風に舞い葉桜に移り変わろうとしています。コースの芝も日一日と青くなり緑の絨毯の様相を呈し気持ちの良い季節になってきました。

 コースの更新作業も従来ですと、グリーンのコアリングなど3月中に終えるのですが、今年は先週火曜日(4月8日)に行われた第80回関西オープンゴルフ選手権予選会に照準を合わしていたため、シーズン前の更新作業が例年より遅れ気味です。今週月曜日からグリーンのコアリング&目砂入れの更新作業を始めました。インコースはすでに完了しており、今日でアウトコースの残りのホールもほぼ終える予定です。

 関西オープンの予選とはいえプロ・アマの公式のオープン競技でしたので、グリーンのコンパクション(堅さ)24、スピード11フィートとツアー並みのコンディションに仕上げていましたので、今週のコアリング&目砂入れ後のグリーンに若干、落胆されるかもしれませんがご容赦ください。

 グリーンの更新作業でコアリング(写真上)は最も効果があるのですが、コアを抜き取った(写真中)後、コアの回収(写真下)、目砂入れそしてその擦り込みなど一連の作業に時間と労力を要すとともに、芝の回復力に時間がかかりグリーンのクォリティが一時的に劣るため、お客様には若干不興を買うことになります。

 なぜコアリングをしなければならないかといえば、グリーンの土壌環境の改善と透水改善を促進するためです。毎朝のグリーン刈りなどでサッチ(刈りカス)が堆積し透水性や過水分保持による軟弱化など様々な弊害が出るため、コアリングやムク刃エアレーションなどの更新作業を行う必要があります。

 とくにコアリングはサッチを抜き取るだけでなく、コアを抜いた後に砂をしっかり入れることで透水性の改善や芝の根の生育やサッチの分解を促進します。芝は生き物です。今、ベストの状態だから何もしなくても良いという訳にはいきません。グリーンキーパーは3ヶ月先、半年先さらに1年先を見据えて作業計画を組んで取り組んでいます。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

春の更新作業が急ピッチで進んでます。


 春のゴルフシーズンに向けてコースの更新作業が急ピッチで進んでいます。フェアウェーのバーチカルを完了し、現在ティーグランドの穴あけと目砂入れの作業にかかっています。グリーンの更新作業も、本来ですとムクのタインによるフォーキング(穴あけ)をしたかったのですが、4月8日に関西オープンゴルフ選手権の第一次予選があるため、薄目砂(0・3ミリ)を1週間に1回入れるだけにとどめ、競技終了後にエアレーションを行います。

 映像はパッティンググリーンにサンドピーコックという機械で薄目砂を入れている作業風景。1週間に1回、予選競技まで入れることにより面が均一になり転がりもスムーズになります。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇