新緑の美しいコースへ。

 新型コロナウイルスの国内感染が初めて報告されたのが1月28日でした。あれから4ヵ月が経過しました。その間、緊急事態宣言が発出され、いろいろな業種への休業要請や不要不急の外出を自粛するなど国を挙げての取り組みをして、ようやく緊急事態宣言も解除され、日常生活も徐々に戻りつつあります。

 一昨日、奈良県ゴルフ場支配人会がディアーパークGCで行われました。同ゴルフ場は現在キャディなしのセルフプレーのスループレー。レストランや喫茶室、コース売店は完全閉鎖で利用できません。普段と違う営業形態で営業されており、支配人会もこの営業スタイルに則ってコース視察をしました。

 ゴルフを楽しむのにこの営業スタイルで特別、不便や不満を感じることがありませんでした。春の好天の下、新緑の美しい芝や緑の木々の中を白球を追っていく醍醐味を存分に味わいました。

 コロナ禍でゴルフを自粛されている方も多いようですが、太陽が燦々と降り注ぐ中、クラブを思い切り振り、ボールの行方を追って緑のジュウタンを闊歩すれば日ごろの憂さが晴れます。Stay homeで自粛されているゴルファーの皆さん、そろそろゴルフを解禁されてはいかがでしょう。

J・ニクラウスの人間性、品格に敬服。

 新型コロナウイルス禍による緊急事態宣言が39県で解除されて以来、初の週末となった昨日・一昨日は各地で賑わいをみせたようです。ゴルフ場も一昨日はあいにくの雨でキャンセルが続出し、エントリー数人となったため、急きょクローズしましたが、昨日はクラブ競技「親睦競技会」が開催され多くのメンバーが参加し好天気もあり、存分にゴルフを楽しんでおられました。

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 球聖ボビー・ジョーンズをはじめ伝説のゴルファーにはレジェンドに相応しいエピソードや名言が数多く残されています。ある書物をひも解いていたら帝王ジャック・ニクラウスのエピソードが目につきました。いい話なので紹介しましょう。

 1977年にニクラウスは日本のゴルフ場でプレーするために来日。ニクラウスはスタート前に自分の愛用するパターがなくなっていることに気付き、パターが盗まれたと周りは大騒ぎになったそうです。

 当のニクラウスは慌てず騒がず「私が失ったのはパターだけだ。しかし私のパターを盗んだ者は、心の中の大事なものを失ったはず。私はその人物の今後が心配だ」とコメントしたそうです。

 犯人はそのコメントを見たか聞いたか判りませんが泣きながら詫びてパターを返したそうです。プロゴルファーとして頂点を極めたニクラウスらしい滋味あふれるコメントに大きな人間性、そして品格を感じます。

コロナ禍でゴルフスタイルが変わっていくかも。

 昨日(12日)の奈良県内の気温は急上昇し、奈良市内では午後1時には気温30度を超す30・3度の真夏日を今年初めて記録したそうです。

 コロナ禍で感染症拡大防止の対策として各ゴルフ場もセルフプレー、スループレー、レストラン・ロッカー・風呂など閉鎖して営業している所もあります。このため服装も着替えをしなくていいようにゴルフができる服装で来場し、昼食もレストラン閉鎖のため弁当・サンドイッチを持参し、コース内で食べることを奨励しています。

 コロナ禍で日本のゴルフスタイルが大きく変わるかもしれません。日本の伝統的な接待ゴルフは、今後姿を消していくかもしれません。日本のゴルフはスポーツにあらず社交遊戯だとバブル期に揶揄されてきました。

 確かに当時のゴルフは経営者やリッチな人々が積極的にゴルフを楽しんでいたし、部下や知人にゴルフの効用を説き勧めていました。

 日本のゴルフは昭和30年代の経済成長期に接待ゴルフとして利用され、発展してきました。9ホールのプレー後に昼食し、その後9ホールをプレーし同伴者と5~6時間共にする。静かな緑の空間で共有する貴重な時間、互いの人柄や人間性を知ることができます。

 都会の喧騒から離れたゴルフ場であれば周りを気にせず腹を割って話ができ、外部に漏れることもありません。商談の場としてゴルフ場は最適だということだったのでしょう。

 ゴルフを社交遊戯と揶揄されていましたが、裏を返せばゴルフにはそれだけのメリットがあるからです。トランプ大統領が安倍首相とゴルフ外交した時、互いにゴルフを通じて人間性などを観察・確認したようです。

 トランプ大統領はよく「人間を知るには、食事するよりゴルフを一緒にすれば相手の人柄や人間性がよく判る」といってゴルフをビジネスのツールとして取り入れてます。

 バブル崩壊と共にゴルフも会社経費の接待ゴルフから年金生活者の身銭を切った健康維持のためのスポーツゴルフに移行しつつありますが、今回のコロナ禍でゴルフも余計なぜい肉を削った安くプレーできるセルフプレーやスループレーなどが定着して行くのではないかと思います。

事務局だより5月1日号が届かない?

 新型コロナ感染症拡大防止のための緊急事態宣言が6日からさらに今月末まで延長されました。子供たちの学校の再開も目途が立たず、経済活動もまさに瀕死の状態、いつ収束するのか・・・・・。

 メンバーの方から「毎月1日付けで送られてくる奈良柳生CCの事務局だよりが5日になっても届かない。コロナの影響で休刊してるのですか?」という問い合わせが寄せられてきました。

 事務局だより5月1日号は間違いなく5月1日16時に郵便局の集配係が引取って行きました。当クラブの事務局だよりは平成8年の開場以来、毎月1日付けで1回たりとも遅れたり、未発行したりすることはありませんでした。早速、地元の郵便局に問合せしたところ、「1日夕に受けた郵便物は連休期間中、配達はされません。たぶん明日(7日)から配達されることになります」とのことでした。

 郵便局も民営化され、休日の配達業務はお休みということでした。全国津々浦々同料金で毎日配達してくれていた郵便も民営化されたことにより、休日の郵便配達は連休が5日も続いても放置したまま配達されないというサービスの低下を嘆きたくなります。

 事務局だより5月1日号はコロナ禍でStay homeされ、ゴルフも自粛されてるメンバーにはクラブの動向を知る物だけに、1週間近く遅れてる事務局だよりが待ち遠しいと思います。郵便局の話では間違いなく明日から配達にかかるとのことですので、今しばらくお待ちください。

なお、お急ぎの方はホームページのメンバー欄には事務局だよりの最新号を掲載してますので、そちらへ。

ゴルフの持つ魅力。

 ゴルフは気のおけない仲間と一緒にプレーすることは何よりも楽しい。だからゴルフをしたいなと思うと、親しい仲間に声を掛け1組作ってゴルフを楽しむことになります。

 一方ゴルフは、全くの見ず知らずの人とプレーすることによって、親しくなりゴルフを通じて友情を育む仲になる効用?もあります。

 ゴルフの持つ魅力は、プレーを通じて良好な人間関係を構築できる魅力あるスポーツなのですから。

 何ゆえにゴルフは多くの人に愛される魅力あるスポーツなのでしょうか?誰と同伴組になろうと「ゴルフは公明正大、挑戦と冷静、思いやり、感謝、社交、自律、自己責任、向上意欲、計画性、そして幾多の困難、失敗、挫折、恥の経験、そうした経験から身についた柔軟にして重厚な心・・・・・。」(鈴木康之著・ピーターたちのゴルフマナーより)。ゴルファーとはこうした意識や自覚をもって互いの人格を認め合い、リスペクトすることが学べる、まさに「知の芸」なのです。