ゴルフが面白いのは人間の性格が最善か最悪かに表れるかだ。

 作家の摂津茂和さんはゴルフに関する逸話など数多くのゴルフに関する随筆を上梓しています。

 かの歴史上有名なバーナード・ダーウィンのエピソードで次のような名言を紹介しています。「ゴルフが面白いのは、人間の性格が最善と最悪の形で表れるからだ」と。まことにいい得て妙です。

 ゴルフ場での振る舞いは車で来て車寄せでキャディバッグを下ろして駐車場に車をとめクラブハウス玄関を入り、フロントでチェックインしロッカールームで着替え、スタートするまでにゴルファーとしての振る舞いが最善であるか最悪の行為・行動かが判ります。

 駐車場で車を降りたとたんタバコやコーヒーの容器や缶を車の下などにポイ捨てする最悪の人がいれば、駐車場から玄関までのプロムナードを歩いてくる途中にポイ捨てされたタバコの吸い殻を拾い吸い殻入れに何げなく捨てる最善の人もいます。

 ましてやゴルフのプレー中となれば最善の人、最悪の人の振る舞いは枚挙にいとまがありません。ゴルフは紳士のスポーツだからと無理に紳士淑女ぶることはありません。ただゴルフ場内での振る舞いの基本は人に迷惑をかけない、人間として恥ずべき行為・行動をしないことです。言葉を替えて言えば常識ある社会人としての行動を心掛けることに尽きます。

グリーンスピードの測定方法。

 紅葉が深まり秋のゴルフシーズン真っただ中です。時々、会員の皆様から「今日のグリーンは早くて難しかったです。9・5フィートと書いてましたが、それ以上あったのではないですか?グリーンのスピードはどのように測っているのですか?」といった質問を受けることがあります。

 グリーンスピードの測定はスティンプメーターというグリーンスピードを測定する器具を使用して距離を出してます。毎朝1番グリーンの平坦部分で20度の角度がついたアルミ製の長いV字状の溝に沿ってボールを転がします。転がったボールがグリーンに接地してから転がった距離をフィート(1フィートは304・8ミリ)で表します。

 もちろん測定は1回ではなく3回転がしその距離を記録し、次は逆方向から同じ方法で3回転がし距離を記録しトータルし平均値を出し本日のグリーンスピードを決め表示します。

 通常営業のゴルフ場では平均8フィートから9フィートほどの速さに設定しています。プロトーナメントでは10フィートから12フィート。先日のマスターズなど世界のメジャー大会なら13フィートを超す高速グリーンで行われてます。ゴルファーなら一度は体験したい高速グリーンですが、通常営業でこんな高速グリーンにすれば3パット、4パットの連発、50センチをはずして2メートル先にいったりして大渋滞になってしまいます。

関西学生月例とクィーンズカップ開催。

本日(11月10日)は関西学生ゴルフ連盟主催の「関西学生男・女月例大会」と奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」が行われました。

 関西学生月例大会は大阪学院大学、関西学院大学、関西大学、龍谷大学など7大学24名が出場して18ホール・ストロークプレーで争われました。

 秋らしい好天気に恵まれ、コースコンディションも素晴らしく熱戦が繰り広げられ男子月例は原田恭(大阪学院大)が35、37、72の好スコアで2位に3打差をつけて優勝しました。2位には竹内大悟(大阪産業大)が38、37、75で、3位には宮本龍斗(大阪学院大)が37、38、75で入りました。

 女子は森田就子(関西学院大)が36、38、74で優勝。2位に左海有彩(同志社大)が38、37、75で入り、3位には田丸千晶(同志紗大)が87で入りました。

 奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」は奈良県内在住のレディースゴルファーによるスクラッチ競技で行われました。25名が参加して18ホール・ストロークプレーで熱戦が展開されました。森井菜穂子さん(写真)が3バーディー、2ボギー、1ダボの36、37、73の好スコアで見事優勝しました。2位には小西美帆さんが76で、3位に三枝多美子さんが81ではいりました。

クィーンズカップ成績表はこちら

ゴルフから得られる貴重な経験。

 ゴルフ場はスポーツ施設であると同時に社交施設でもあります。ゴルフ場はゴルフを楽しもうという共通の目的をもつ同好の士が集うコミュニティーです。

 性別や年齢の別なく、上手下手も関係なく身分や地位、肩書を外して一人のゴルファーとして「ゴルフの精神」に基づき行動することが求められてます。

 即ち公明正大、自律、自己責任、思いやり、感謝、挑戦、向上心等々プレーの中から学ぶことができます。また半面、プレーを通じて数多くの失敗や挫折、恥の経験も嫌というほど味わえるのがゴルフです。

 「こうしたゴルフから得られる貴重な経験こそが良識と人格を備えた立派な社会人に育て上げてくれるからお前もゴルフをせよ」と50余年前に先輩から教えられたことが私のゴルフを始める動機でした。今こうした良識をもったゴルファーが何人いるのだろうか。70歳を超えゴルフ終末期を迎えた今、良識あるゴルファーとして振舞ってきたか反省し考える今日この頃です。