2019年施行のルール改正について。

 一昨日のブログで2019年施行のルール改正であっと驚くような改正案が発表されたことをお伝えしましたが、確かに驚くような改正案になってます。

 バンカーやウォーターハザードなどではクラブのソールを砂や水につければペナルティでしたが、これが無罰になります。また、バンカー内ではアンプレヤブルしてもバンカー外に出すことができませんでしたが、2打罰とすればバンカー外からプレーができるようになります。さらにバンカー内の枯れ葉や石は無罰で取り除くこともできます。

 救済を受ける際のドロップも従来は肩の高さからドロップしなければならなかったのですが、高さの規定はなく地面すれすれの高さでもOKとなります。球を捜すための時間は5分間でしたが、3分間に短縮されます。このほか距離測定器についてローカルルールで定められていない場合は使用可能などプレー時間を短縮するための合理的な改正になるようです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

2019年施行のルール改正案。

 以前のブログに書いたがグリーン上のピッチマークの修復はOKだが、スパイクやゴルフシューズでできた傷や凹みなど芝の不整状態は直すことができないという現在のルールに疑問を呈しましたが、ようやくこの問題に終止符がうたれます。

 2019年に施行されるゴルフルールの改正案が発表され、この中にグリーン上のスパイクやゴルフシューズによるマークや傷の凹みの修復は無罰で修復することができるようになります。

 またグリーン上のパットの際、ピンフラッグを差したままパットしてボールがピンに当たるとペナルティでしたが、これも無罰でそのままプレー続行となるそうです。

 このほか自分が打った球が自分やキャディに当たってしまった場合やボール探しの際に、誤って自分の球を蹴ってしまった場合など無罰に改正されます。今回の改正案は従来、あまりにも不合理だったルールを是正する意図があり、あっと驚くような大幅なルール改正になりそうです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフルールで疑問に思うこと。

2月も終わり今日から3月です。寒々としていた2月のゴルフ場でしたが、3月の声を聞くと皆さんゴルフの虫が騒ぐのかエントリーも活発に入ってきています。いよいよ球春到来です。

ところでゴルフルールについて日ごろから疑問に思うことがあります。グリーン上のピッチマーク(ボールマークともいう)は直すことがルールでは許されています。許されているというよりもマナー・エチケットで自分がつけたピッチマークは直さなければならないはず。

しかしながら、先行組のプレーヤーがスパイクを引きずったりした引っかき傷を直すことをルールは認めてません。なぜなのか私には理解できません。会合などで関西ゴルフ連盟の競技委員の方と一緒になる機会があった時に、その疑念を伝えると「私もスパイクシューズ跡の修復がなぜルール違反になるのか判りません」と明快な答えを返してくれません。

グリーンの芝の不整の修復に関してピッチマークがよくてスパイクの引っかき傷などを直すのがなぜいけないのか理解できません。スパイク跡の修復が駄目なら、悪意?あるプレーヤーが後続組のプレーヤーに対する嫌がらせ、あるいは不利なグリーン面を意図してスパイク跡をつけて行くことも可能です。

もちろんゴルファーはみな誠実で不正を行わない性善説が前提ですから、そのような行為・行動はしないと思いますが・・・・・。

当クラブの二人のプロにスパイクの引っかき傷などを直してはいけないルールの根拠は何か?と問うと二人とも「なんででしょうね。私らも判りません。パットライン上の不整を直すことが特別有利になるとも思いませんけどね」の答え。

なぜライン上のスパイク跡などの修復をしてはいけないのか、どなたかご存知であれば教えてください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

JGAハンディキャップ説明会。

 昨日29日は近畿地方ではこの冬一番の寒さに見舞われました。奈良県でも五条市では朝の最低気温が氷点下1・4度を記録。名阪沿いの針や福住では積雪があったとのこと。奈良市内のディアーパークGCでも積雪がありスタート時間を30分遅らせたとのことでした。名阪国道福住に近いヤマトCCでも積雪で「組数が少ないので、雪のない姉妹クラブの阿騎野GCへ振替えてもらいました。」とのことでした。

 ことほど左様に今季一番の冷え込みで、日中の気温も上がらず奈良市内でも10・5度、当クラブなどの山間部では最高気温10度以下と12月下旬並みの気候だったそうです。この寒さでイチョウやモミジなどの紅葉も風で葉を一気に散らしてしまいました。

 昨日、日本ゴルフ協会(JGA)主催の「JGAハンディキャップ説明会」がホテル阪急エキスポパークで各府県のゴルフ場支配人やハンディキャップ委員長などを召集し約3時間にわたって行われました。

 JGAでは来年1月1日から新たなJGAハンディキャップ規定(USGAハンディキャップシステム準拠、通称スロープシステム)を正式導入します。このため新システムの運用などの説明が行われました。スロープシステムについての説明は簡略して説明することが難しく、JGAのホームページで詳しく説明されてますのでご覧いただくとして、当クラブのメンバーのハンディキャップや競技方法が変わるのかといえば、当面、大きく変わらないと思いますが、12月21日に行われるハンディキャップ委員会で対応を協議してもらうことになります。

 ゴルフのハンディキャップは年齢、性別を超えて様々なレベルのプレーヤーが同じフィールドで公平に競い、楽しむことができるという点でほかのスポーツと一線を画しています。ハンディキャップはゴルフの本質的価値・魅力の源でもあるといわれています。ハンディキャップ制度にはいろいろな問題点があり、その都度改正されてきました。

 過去のハンディキャップ制度の問題点をクリアするためにアメリカで開発されたこのスロープシステムは、より公正で正確なハンディキャップであり世界61カ国と地域で採用されています。このスロープシステムは「より公平で、より使いやすくゴルフの本質的価値をより広め、ゴルフのさらなる普及を推し進めることが期待できるということでJGAでも採用を決定し、来年1月1日から正式導入することになったとのこと。どのように運用されていくのか、またゴルフクラブやメンバーにどのようなメリットや利便性があるのかを検証してからでも遅くはありませんのでじっくり様子を見守りたいと思います。。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇