ゴルフは人柄や性格がプレー中に表れる。

ゴルフは技術や技量が優れていても人間性に欠ける手前勝手なゴルファーは敬遠されます。18ホールをプレーすれば同伴者の人間としての品性や品格が大体わかります。米国のトランプ大統領はビジネス相手と取引折衝する前に必ずゴルフをして相手の性格などをチェック、把握したといいます。プレー中はふだんの仕事の場では見られない人柄や性格が見ることができるからでしょう。

 フロントでクラブ競技にエントリーする際、空いてる欄にサインする前に「この人はどういう人ですか?」とスタッフに尋ねたりしてる方がいます。プレーの遅い人、教え魔、愚痴の多い人、腕自慢、会社自慢、車自慢・・・・・こうした人とのラウンドは遠慮したいということだろう。

 「前に一度プレーしたことがあるが、あの人と一緒のプレーはお断り」という人が多い。お断りされるゴルファーは、やはりプレー中や昼の昼食タイムに何か不愉快な言動や所作を繰り返したのだろう。ゴルフは自分一人でプレーするものですが、同時に一組、同伴者と18ホールを共にプレーして行くゲームです。そのために同伴競技者には不愉快にさせない気遣いと常識をもった振る舞いが求められます。

 その逆に好ましい愛されるゴルファーはといえば、その場の雰囲気を読み空気を和ませる行動をする人といえるでしょう。ゴルフの上手下手よりも人間としての品性・品格こそがゴルファーに求められます。ゴルフの技量以前に人間として尊敬に値するゴルファーであるかどうか一度自己診断してみてはいかがでしょう。

ゴルフから学べる、いろいろなこと。

「面白くなければテレビではない」といったフジテレビのキャッチフレーズではありませんが、「ゴルフは面白くなければゴルフではない」と思います。しかしゴルフは単に面白いだけでなく、難しいし奥の深いスポーツでもあります。

 ゴルフをすることによっていろいろなことをプレーを通じて教えてくれます。「公正」「正直」「自制」の精神を学ぶことができます。また「挑戦」「勇気」「向上」「計画性」といった困難に直面し立ち向かう「精神力」も養うこともできます。そして何よりもゴルフは人に対する「敬意」「思いやり」「感謝」といった寛容の精神を教えてくれます。

 この素晴らしいスポーツを小中高校生に教え、ゴルフを通じて得られる精神や人格形成に役立てる体育のカリキュラムができればいいのになあ、と考えてます。

ゴルフを楽しく愉快に過ごすために。

 ゴールデンウイークも早や後半となりました。旅行や帰省のラッシュが始まり交通機関は混雑のピークを迎えています。とくに今年は大阪・関西万博が4月に開幕したこともあり関西の各地は国内外の観光客で賑わってるようです。

 前回のブログでプレーの遅い人は嫌われると書いたところ「よく書いてくれました」と来場の多くのメンバーから賛同の声をいただきました。

 ゴルフを楽しむのは、自分一人だけではありません。ゴルフ場に来られたすべての方がゴルフプレーを通じて一日を楽しく愉快に過ごそうと思っているはず。一人一人が自覚を持ちマナーをわきまえながら同伴者や周りの人に不愉快な思いをさせずにプレーすることが大事です。

 以前にもブログで紹介しましたが、ゴルフマナー評論家の鈴木康之氏がいう「マナーを知らないとどうなるか?打ち方のミスはスコアではね返せる。続行不可能なミスショットしてもペナルティを払って救済される。ところがマナー違反には救済や許しの決まりはない。マナーを知らないとゴルフができなくなることを皆は知らない。マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなりゴルフに誘われなくなる」といってます。他人に不愉快な思いをさせないことこそがゴルフを楽しむコツです。肝に銘じましょう。

正しいゴルフルールを身につけよう。

 ゴルフのルールはいたって簡単明瞭です。ゴルフはティーショットしてグリーンのカップに何打でボールを沈めたかを競う競技です。ティーショットすればグリーンに上がるまでボールに触れずに打って行きグリーンにオンするまで「ノータッチプレー」をして行けば何の問題もありません。

 しかしながら打ったボールがOBゾーンや池やクリークさらには落下地点にボールがなくプレーが続行できなくなった場合のために、救済処置としてゴルフルールが定められています。

 このためゴルフルールがあるのです。ルールブックを一読してもなかなか覚えきれるものではありません。そのためプレーの際には常時携行できるように小さなサイズにまとめられたルールブックが販売されています。ジュニア競技や学生の公式競技ではルールブック携行が必須で、スタート前に必ず携行しているかどうか競技委員が確認しています。携行していなければ失格という厳罰に処されます。

 多くのゴルファーがトラブった時にどうルールに則って処置するかといえば、キャディか同伴者に聞くといいます。最近のようにルールを知るキャディが付かずセルフプレーが多くなると同伴者に聞くケースが多くなっています。しかし同伴者が正確なルール知識を持ち合わせていれば良いですが、誤ったルールを伝えればルール違反になり、競技失格にもなります。

 何よりも怖いのは、その間違ったルールを覚え、そうしたケースに立ち会った際に誤ったルール指示を行っていくことです。その罰が1ペナか2ペナかあるいはプレースかリプレースか、その場所が誤所になるのではないかなど処置が正しく行われれば問題ありませんが、誤った理解で伝承していけば大変なことになります。

 仲間同士の遊びのゴルフといえども正しいルールをわきまえてこそ真のゴルファーといえます。ぜひルールブックを熟読しプレーの際はキャディバックのポケットに携行するよう努めましょう。

プレーの遅い人は嫌われる。

プレーの早い人、遅い人いますね。でも嫌われるのは圧倒的にプレーの遅い人です。自分のプレーの番にきてからグリップをチェックしたり、肩はこう回さないといけないなどアドレスで入念にチェックを重ねて素振りを2回、3回。さあ、もう打つかと球筋を見てやろうと思えばもう1回素振り、吉本新喜劇ではないが、同伴者一同ガタッと倒れ込みたくなります。これが毎ショットのルーティンだけに恐れ入ります。

 スロープレー撲滅をうたう昨今のゴルフ場に抗うスロープレーヤー、なんとかならないものだろうか。これはゴルフ場だけに限らず善良なゴルファーの偽らぬ気持ちです。昔はマナー・エチケットに厳しい先輩ゴルファーがいて遅延プレーに対してはことのほか厳しく指導したりしてました。他のゴルファー、後続組に迷惑を掛けるということから「次のショットのボールの所に行くのに必ずクラブ2、3本持って走って行け!」など注意されたものです。

 ゴルフし始めの新米ゴルファーならいざ知らず、ハンディキャップ10台やシングルゴルファーの経験豊富なゴルファーがアドレスに入ってから打つまでの動作やルーティンに時間を掛けるスロープレーには辟易します。こういう方に限って自分のプレーが遅いとは気づかぬ人が多いだけに厄介です。こういったスロープレーヤーには嫌われてもいいから勇気をもって指摘しましょう。嫌われればむしろ次回から一緒に回ることが回避できるのですから願ったり叶ったりではないでしょうか。

ゴルフは素晴らしいスポーツ。

 ゴルフは素晴らしいスポーツだとつくづく思います。ゴルフプレーを通じて人間としての基本が学べます。ゴルフの基本はまずフェアプレーの精神です。審判のいない稀有なスポーツで、スコアは自らが申告します。スコアを仮に少なく申告すればゴルファーとしてあるまじき行為として失格を宣告されます。逆に打数を多く申告すれば、訂正は許されずそのままのスコアが認められます。自己申告のスコアは全て自己責任だということです。

 このゴルフを子供たちに野球やサッカーのように親しめる手軽なスポーツとして親しんでもらえばと思います。子供が安くゴルフを楽しめる方法はないかといつも考えてますが、なかなか答えは見つかりません。ゴルフは何かとカネのかかるおじさんのスポーツというイメージが強く、若い子供が激しく体を動かす体力増強には向かないスポーツだというイメージもあります。

 半面、ゴルフをすることによって人間形成に大いに役立つスポーツであることは間違いありません。フェアプレー精神、プレー相手を尊敬するなど人間の基本が詰まっています。人間教育には格好のスポーツだけに、子供により手軽にゴルフに親しみ、ゴルフができる方策はないかゴルフ界挙げて知恵を絞るときだと思います。

 

ゴルフを通じて健康増進と親睦交流を図りましょう。

 ゴルフ業界では5年くらい前から2025年問題としてゴルファーが急減すると警鐘を鳴らしてきました。その2025年が到来しましたが、懸念するほど急減することはないと思います。新規ゴルファーの増加よりはリタイアするゴルファーの方が多いことは確かでしょうが、心配するほど急激に減少することはないと思います。

 戦後1947年から1949年の3年間に生まれた800万人のことを旧通産省官僚OBで作家の堺屋太一氏が「団塊の世代」と名付けました。この団塊の世代が良くも悪くも日本のゴルフ業界を牽引してきました。この団塊の世代が2025年に後期高齢者になるため、体力が衰えるとともに年金生活など老後の資金の無駄遣いをやめるため、ゴルフを続けることが難しくなるなどの理由から多くの後期高齢者が、ゴルフを引退するだろうと2025年問題として警鐘を鳴らしてた訳です。

 来場者を含めて私の周辺にいる団塊の世代のゴルファーはひじょうに元気で、この1、2年でゴルフを引退するような方は見受けられません。ただ今は元気で体力面や健康上の問題がなくても、病気や怪我などで突如ゴルフができない体になり、高齢ゆえに回復したとしてもゴルフができず引退せざるを得ないケースは増えて行くことは間違いないでしょうが。

 人口減少が進む今の日本では、ゴルフ業界に限らず全ての産業が縮小均衡に向かうのはしかたのない現実です。それだけに高齢者でも健康増進維持管理に最適のスポーツといわれてるゴルフを突如引退するという人は、そういないでしょう。

 ゴルフを通じて健康の保持増進を図り、ゴルフによる親睦・親善・交流を通じて交友が広がりコミュニケーションツールとしてゴルフは有効で効果的です。孤独な高齢者の日常生活に潤いを与え、健康・体力増進に役立つゴルフを、そう易々とキャディバッグを封印し引退されることはないと思うのですがいかがでしょう。

 

クラブ競技についての薀蓄。

 昨日21日は二十四節季の冬至でした。一年間で太陽の位置が最も低くなる日で、日の出から日没までの日中が最も短くなる日です。冬至には風呂に柚子を入れて心地よい香りに包まれて体を温める習慣があります。この習慣は江戸時代から始まったそうです。

 なぜ冬至に柚子湯かを調べると冬至=湯治、柚子=融通が利くといった語呂合わせから定着したといわれてます。さらに体を清める禊ぎの風習、ゆずの香りによる邪気払い、また、長い年月のかかる柚子の成長になぞらえて「長年の苦労が実る」という願いが込められているという説もあるそうです。

 本日はグランドマンスリーと親睦競技会が開催されてます。グランドマンスリーは文字通り月々のマンスリー競技の優勝者のみ参加資格があり年間優勝者を決める競技です。これとは別に年末に行われるラストコール杯は、今年の全クラブ競技で優勝できなかった方々に最後のチャンス与えるという競技のことです。

 50年以上前のゴルフクラブではいろいろ趣向の凝らしたクラブ競技が行われていました。例えば勤労感謝の日に行われる勤労感謝の日杯。今も競技としては行われていますが、この競技は本来重いキャディバッグを担いで歩くキャディの負担を軽くするために、この日の競技に限って5本のクラブで競技するというのが勤労感謝の日杯でした。

このほか「ツームストン競技」や「ステーブルフォード競技」など変わった競技方法が50年前のゴルフクラブではありました。

 ツームストンとは墓石の意味で、競技方法はコースのパー72に自分のハンデを足した数字のところまでプレーを続け、ストロークを使い果たしたところに自分の名前を書いた旗(墓標)を立てる。最終ホールの近くまで行けた者が勝つというもの。

 ステーブルフォード(ポイントターニーとも呼ばれてます)は各ホールでの決められた得点(失点)の合計点数で競う競技方法です。パーを0点としてバーディは2点、イーグルは5点、逆にボギーは-1点、ダブルボギーは-2点、トリプルボギー以上は-3点というように点数が決められており、各ホールの打数に基づいてポイントを獲得し、ポイントの合計が最も大きい人が勝利するというゲームです。

 ゴルフの競技方法について調べて行くと多種多様な面白い方法があります。ゴルフをスポーツとして愛した先人たちの知恵ともいえるいろんな競技方法、より少ないスコアを求め、その過程に喜怒哀楽などゴルフプレーから得られる楽しみがあります。

ゴルフは技量よりエチケット・マナー

 昨日は今季一番の寒波が襲来、天気予報では東日本や日本海側では雪も降るということでしたが、大阪北部や奈良県でも小雨が雪に変わり20、30分舞い散ってました。

 今日は研修会とシニア&レディース競技が行われてます。クラブ競技に参加することにより、ゴルフを通じて新しい仲間が増えクラブライフがより楽しくなって行きます。ゴルフは社交のゲームであるともいわれてます。「ゴルフが下手だからクラブ競技に参加するのは」と躊躇される方がいますが、技量よりも大事なのは同伴者に不愉快な思いをさせない対応能力があれば大丈夫です。

 みんな奈良柳生カントリークラブの会員で同じようにクラブ競技に参加してゴルフを楽しもうという仲間なのです。仕事や立場は違えどみんな奈良柳生CCの会員でこの日一日、我がホームコースでゴルフを楽しむために来ているのだからいらぬ遠慮は無用です。

 同伴者に嫌な思い、不愉快な思いをさせなければいいだけです。嫌な思いとはどういうことかといえば、自分の胸に手を当てて考えればいいです。自分が不愉快で嫌な思いをさせられた人を思い出せばいいだけです。スターティングホールに時間ギリギリに来て、ボールやティーを準備する段取りの悪い人、自分本位でプレー(遅い人)する人、バンカー跡を均さずそのままの人、グリーンのピッチマークを均さない人、ミスショットやショートパットを外していつまでも愚痴る人、所かまわず大声で話しかける人などなど。

 ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏はこう書いてます「私たちのゴルフはそうそうみんながうまく打っていけるわけではない。あらぬほうへ飛んで行ったボールのリカバリー、そしてあらぬほうへ飛んでいる気持ちのリカバリー、さっきは自分、今度はあの人、助けられたり助けたりである。ショットのトラブルが続発しても目配り、気配り、そして今、誰が、どこにいて、何をするのが一番いいか、その気づきがあればみんなの愉快は保たれていく。それさえあれば、調子がイマイチでもゴルフは楽しい。」

マナー知らずは敬遠されます。

 昨日は奈良県のゴルフ場支配人会のOBと現役の交流会がオークモントゴルフクラブで行われ、旧交を温めてきました。OBのほとんどは65歳以上のシニアがほとんど。スコアはさておき、いつまでも元気にゴルフを楽しめることに感謝していました。

 年寄りゴルファーにとっては、スコアよりも元気に仲間とゴルフを通じて和気あいあいと過ごせることが大きな喜びです。支配人として数多くのゴルファーの生態を見聞してきてるだけに、昨今のゴルファー気質の変わりように苦言を呈す人もいましたが、技量よりもゴルファーとしての人間性に優れている人が尊敬に値すると口をそろえていってました。

 いくらゴルフが上手くてもマナー知らずの独りよがりは敬遠されます。昔読んだ本に「マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなりゴルフに誘われなくなります。それは人のプレーを妨げ、人を不愉快にさせるからです。ゴルフは誰でもが誰とでも一緒にゲームを楽しめるスポーツです。シングルとビギナーでも男性と女性とでも、さらには若い人とお歳を召した人とでも一緒にプレーを楽しむことができます。そのためにはゴルファーとしてのマナー・エチケットをちゃんとわきまえてることが前提条件となります。マナーにはその人の人格が表れる」(鈴木康之著・ピーターたちのゴルフマナー)と書いてました。