可笑しな日本のゴルフ文化「短パンにハイソックス」

 お盆が過ぎたとはいえ連日35度を超す猛暑日が続いてます。猛暑の中でのゴルフプレーはスラックスより短パンが快適だといわれてます。事実短パン着用の場合、スラックスに比べ体感で5、6度温度が下がるといいます。

 日本ではゴルフのプレースタイルは短パン着用の場合、ハイソックスを履くことを強要する名門ゴルフ場が多く、あるゴルフ場などはハイソックスを着用してなければ、売店で購入して履くことを強要する所もあります。

 この短パンにハイソックスというゴルフファッションは日本独自の可笑しなゴルフ文化でした。この可笑しなゴルフ文化も近年の猛暑によるゴルフプレーでは熱中症対策の一環として名門ゴルフ場の多くも短パンにショートソックスでも良しと認めざるを得なくなったようです。

 そもそもこの短パンにハイソックスという奇異なゴルフファッションは、確たる根拠がありません。曰く「OBゾーンに行った球を探す際にブッシュで擦り傷を防ぐため」とか「立派な紳士がすね毛を見せてゴルフするのは見苦しい」など曖昧な理由で延々と今日まで続いてる日本独自可笑しなゴルフ文化です。

 プロ競技においても今までは指定練習日以外は短パンによるプレーは厳禁でしたが、昨年から夏の猛暑に開催されるツアーに限って解禁となりました。

 35度以上、40度近い猛暑の中でのプレーは強健な体のプロといえども熱中症に倒れる可能性があるということで、短パンによるラウンド可を打ち出したようです。

 男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構から今年度開催のクォリファイングトーナメント(QT)の1stステージ開催ゴルフ場に対して、短パンによるラウンドは可能かどうかの問合せが当クラブにもありました。反対する理由もないので「了」としました。

 この結果、暑い盛りに行われるQT1st会場全てが短パンによるラウンド可となりました。

ゴルフメーカー総合力NO1はピン

ゴルフ雑誌「Gewギュー8月号」に同誌が行ったゴルフメーカー総合力ランキングのアンケート調査結果が掲載されていました。意外に国内メーカーが振るわずピンが3年連続1位だったそうです。

 メーカー総合力ランキングは、ゴルフ専門店から見たメーカーの評価を6つの設問から評価したもの。①市場活性化力 ②商品開発力 ③広告・プロモーション力 ④ショップへの対応力 ⑤ブランド利益還元力 ⑥時代を先取りする力  この6つの設問で全国452店舗へアンケート、各問5ポイント~1ポイントで評価しトータルで順位を出したものだそうです。

 2025年総合力ランキングの1位はピン(1672ポイント)で3年連続トップ。次いで2位がキャロウェー(1383ポイント)、3位がテーラーメイド(1229ポイント)と米国メーカーが占めました。

 4位に日本のダンロップ、5位がプロギアで国内メーカーではブリヂストンが8位、9位にミズノ、10位にヨネックスでした。

 ゼクシオ・スリクソンのダンロップがトップかなと思ってましたが、上位3位にも入れず4位で、ダンロップ以外に国内大手のブリヂストン、ミズノをはじめ国内メーカーの評価が低かったのは意外でした。

ゴルフは技量よりもマナーが重んじられる

 強い雨が降ったりやんだりでキャンセルが続出。仕方なくブログでも書きます。

 ゴルフはいくらシングルゴルファーでもマナー・エチケットに欠ける人は尊敬されません。ゴルフは技量よりも品性・品格が重んじられるスポーツだからです。

 マナーとは相手を思いやり尊重することです。ゴルフでは自分本位の振る舞いは厳に慎むようにしましょう。ゴルフは同伴者や前組や後続組に迷惑を掛けないことを心掛けてください。

 同伴者が最も嫌がることのひとつにスロープレーがあります。雑誌の特集でもスロープレーが一番嫌われるとあります。無駄な素振りを繰り返したり毎度、毎度アドレスに入る前に自分流のルーティンをする人がいますが、同伴者をイライラさせたり気分を害すだけでなくスロープレーは後続組にも迷惑を掛けることになります。

 マナー違反だけでなくルール違反をする人もいます。ディボット跡に入った球を動かしたり、木の根っこに止まった球を蹴りだしたりする人もいます。こうした行為を目にすると、その人の品性・品格を疑いたくなり2度と一緒のプレーはお断りすることになります。

 不思議なことにこの手のマナー・ルール違反は意外と他人の耳に入ってくるもので「〇〇さんは卵を産む」とかの噂が広がってしまいます。

 ゴルフの技量は関係ありません。まずは同伴者に気持ちよくプレーしてもらうことこそがプレー上手なゴルファーなのです。

ゴルフをいつまでも楽しむために

 団塊の世代ももう後期高齢者。75歳を過ぎてもゴルフが楽しめる健康な体とゴルフができる仲間があってこそゴルフが楽しめる。80歳を超えても今なお矍鑠(かくしゃく)とプレーしてる姿を拝見すると「自分もあの年までゴルフをしたいな」と思います。

 スコアにこだわらず美しい芝の上で白球を打ち、ナイスショットもあればボールの手前を叩いたり、ボールの頭を叩いたりのミスショットが出て1球1打に喜怒哀楽を表す。75歳以上のゴルファーの方たちがよく言う「ボギーがパー、パーがバーディ、ハーフで一つパーが取れれば万々歳。長い10メートルのパットがカップに沈めれば快哉を叫ぶ、これこそが年寄りのゴルフの楽しみ方だよ。」

 だからといって他の組に迷惑を掛けるのはご法度です。年寄りのゴルフは体力的にも衰えているだけに動作が鈍くなっているのは仕方ありません。しかしながら行動より段取りの悪さでプレーが遅いことに気付かない年寄りゴルファーは多いようです。次のボール位置に行くのに、クラブを2、3本持っていけばいいのに1本しか持たぬ人がいます。

 残り100ヤード、ピッチングウェッジ1本持って行き、チョロして残り50ヤードという場合、またカートまでアプローチウェッジを取りに戻ることになります。そうしたミスを予測してPWとAWあるいはグリーン周りのバンカーに入れることも予測してSWも持って行けばミスショットしてもいちいちカートに戻る必要がなくスムーズにプレーすることができます。

 打ち終わってカートに乗る際も必ずクラブを後ろのキャディバッグに収めてから乗る方がいますが、カートを待たせているのだからクラブを持ったまま乗る方が、カートに乗って待たせてる同伴者をイライラさせることはありません。

 打つ回数が多くても常にクラブを2、3本用意しておけばプレーに要する時間は短縮することができます。いわゆるラウンド能力の低さが遅延プレーにつながり他のプレーヤーに迷惑をかけることになるのです。一緒にプレーする同伴者を待たせ、プレーのテンポを狂わせ、後ろの組を待たせ、そのまた後ろの組の人たちを待たせ後続組すべてに迷惑を掛けてしまうことになってしまうのです。

 ゴルフが下手で同伴者に迷惑を掛けるという方がいますが、チョロやダフリを連発するいわゆる下手なゴルファーであっても次のショットまでの動き方、動作で遅滞なくプレーすることができ、好ましいゴルファーとして「次回も機会があればご一緒に」と声が掛かると思います。

関西社会人ゴルフ予選が行われてます。

 本日はスポーツニッポン新聞社主催の関西社会人ゴルフ選手権の予選会が奈良柳生カントリークラブでレギュラーの部、シニアの部(55歳以上)併せて110名の選手が参加して行われてます。

 予選会は奈良柳生CC以外に伏尾ゴルフクラブ(7月10日)、ザ・カントリクラブ(7月16日)、六甲国際ゴルフ倶楽部(8月7日)、小野東洋ゴルフ倶楽部(8月26日)で行われ、9月17日に枚方カントリー倶楽部で予選を通過した選手によって決勝大会が行われます。

※成績は明日のスポーツニッポン新聞をご覧ください。

ゴルフは人柄や性格がプレー中に表れる。

ゴルフは技術や技量が優れていても人間性に欠ける手前勝手なゴルファーは敬遠されます。18ホールをプレーすれば同伴者の人間としての品性や品格が大体わかります。米国のトランプ大統領はビジネス相手と取引折衝する前に必ずゴルフをして相手の性格などをチェック、把握したといいます。プレー中はふだんの仕事の場では見られない人柄や性格が見ることができるからでしょう。

 フロントでクラブ競技にエントリーする際、空いてる欄にサインする前に「この人はどういう人ですか?」とスタッフに尋ねたりしてる方がいます。プレーの遅い人、教え魔、愚痴の多い人、腕自慢、会社自慢、車自慢・・・・・こうした人とのラウンドは遠慮したいということだろう。

 「前に一度プレーしたことがあるが、あの人と一緒のプレーはお断り」という人が多い。お断りされるゴルファーは、やはりプレー中や昼の昼食タイムに何か不愉快な言動や所作を繰り返したのだろう。ゴルフは自分一人でプレーするものですが、同時に一組、同伴者と18ホールを共にプレーして行くゲームです。そのために同伴競技者には不愉快にさせない気遣いと常識をもった振る舞いが求められます。

 その逆に好ましい愛されるゴルファーはといえば、その場の雰囲気を読み空気を和ませる行動をする人といえるでしょう。ゴルフの上手下手よりも人間としての品性・品格こそがゴルファーに求められます。ゴルフの技量以前に人間として尊敬に値するゴルファーであるかどうか一度自己診断してみてはいかがでしょう。

ゴルフから学べる、いろいろなこと。

「面白くなければテレビではない」といったフジテレビのキャッチフレーズではありませんが、「ゴルフは面白くなければゴルフではない」と思います。しかしゴルフは単に面白いだけでなく、難しいし奥の深いスポーツでもあります。

 ゴルフをすることによっていろいろなことをプレーを通じて教えてくれます。「公正」「正直」「自制」の精神を学ぶことができます。また「挑戦」「勇気」「向上」「計画性」といった困難に直面し立ち向かう「精神力」も養うこともできます。そして何よりもゴルフは人に対する「敬意」「思いやり」「感謝」といった寛容の精神を教えてくれます。

 この素晴らしいスポーツを小中高校生に教え、ゴルフを通じて得られる精神や人格形成に役立てる体育のカリキュラムができればいいのになあ、と考えてます。

ゴルフを楽しく愉快に過ごすために。

 ゴールデンウイークも早や後半となりました。旅行や帰省のラッシュが始まり交通機関は混雑のピークを迎えています。とくに今年は大阪・関西万博が4月に開幕したこともあり関西の各地は国内外の観光客で賑わってるようです。

 前回のブログでプレーの遅い人は嫌われると書いたところ「よく書いてくれました」と来場の多くのメンバーから賛同の声をいただきました。

 ゴルフを楽しむのは、自分一人だけではありません。ゴルフ場に来られたすべての方がゴルフプレーを通じて一日を楽しく愉快に過ごそうと思っているはず。一人一人が自覚を持ちマナーをわきまえながら同伴者や周りの人に不愉快な思いをさせずにプレーすることが大事です。

 以前にもブログで紹介しましたが、ゴルフマナー評論家の鈴木康之氏がいう「マナーを知らないとどうなるか?打ち方のミスはスコアではね返せる。続行不可能なミスショットしてもペナルティを払って救済される。ところがマナー違反には救済や許しの決まりはない。マナーを知らないとゴルフができなくなることを皆は知らない。マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなりゴルフに誘われなくなる」といってます。他人に不愉快な思いをさせないことこそがゴルフを楽しむコツです。肝に銘じましょう。

正しいゴルフルールを身につけよう。

 ゴルフのルールはいたって簡単明瞭です。ゴルフはティーショットしてグリーンのカップに何打でボールを沈めたかを競う競技です。ティーショットすればグリーンに上がるまでボールに触れずに打って行きグリーンにオンするまで「ノータッチプレー」をして行けば何の問題もありません。

 しかしながら打ったボールがOBゾーンや池やクリークさらには落下地点にボールがなくプレーが続行できなくなった場合のために、救済処置としてゴルフルールが定められています。

 このためゴルフルールがあるのです。ルールブックを一読してもなかなか覚えきれるものではありません。そのためプレーの際には常時携行できるように小さなサイズにまとめられたルールブックが販売されています。ジュニア競技や学生の公式競技ではルールブック携行が必須で、スタート前に必ず携行しているかどうか競技委員が確認しています。携行していなければ失格という厳罰に処されます。

 多くのゴルファーがトラブった時にどうルールに則って処置するかといえば、キャディか同伴者に聞くといいます。最近のようにルールを知るキャディが付かずセルフプレーが多くなると同伴者に聞くケースが多くなっています。しかし同伴者が正確なルール知識を持ち合わせていれば良いですが、誤ったルールを伝えればルール違反になり、競技失格にもなります。

 何よりも怖いのは、その間違ったルールを覚え、そうしたケースに立ち会った際に誤ったルール指示を行っていくことです。その罰が1ペナか2ペナかあるいはプレースかリプレースか、その場所が誤所になるのではないかなど処置が正しく行われれば問題ありませんが、誤った理解で伝承していけば大変なことになります。

 仲間同士の遊びのゴルフといえども正しいルールをわきまえてこそ真のゴルファーといえます。ぜひルールブックを熟読しプレーの際はキャディバックのポケットに携行するよう努めましょう。

プレーの遅い人は嫌われる。

プレーの早い人、遅い人いますね。でも嫌われるのは圧倒的にプレーの遅い人です。自分のプレーの番にきてからグリップをチェックしたり、肩はこう回さないといけないなどアドレスで入念にチェックを重ねて素振りを2回、3回。さあ、もう打つかと球筋を見てやろうと思えばもう1回素振り、吉本新喜劇ではないが、同伴者一同ガタッと倒れ込みたくなります。これが毎ショットのルーティンだけに恐れ入ります。

 スロープレー撲滅をうたう昨今のゴルフ場に抗うスロープレーヤー、なんとかならないものだろうか。これはゴルフ場だけに限らず善良なゴルファーの偽らぬ気持ちです。昔はマナー・エチケットに厳しい先輩ゴルファーがいて遅延プレーに対してはことのほか厳しく指導したりしてました。他のゴルファー、後続組に迷惑を掛けるということから「次のショットのボールの所に行くのに必ずクラブ2、3本持って走って行け!」など注意されたものです。

 ゴルフし始めの新米ゴルファーならいざ知らず、ハンディキャップ10台やシングルゴルファーの経験豊富なゴルファーがアドレスに入ってから打つまでの動作やルーティンに時間を掛けるスロープレーには辟易します。こういう方に限って自分のプレーが遅いとは気づかぬ人が多いだけに厄介です。こういったスロープレーヤーには嫌われてもいいから勇気をもって指摘しましょう。嫌われればむしろ次回から一緒に回ることが回避できるのですから願ったり叶ったりではないでしょうか。