スタート前の段取りについて

 5月16日のブログ゛マナーを大切に゛は、かなりの反響がありました。ご覧いただいた方から「タメになりました。ゴルフは上手いだけでは駄目ですよね。ゴルファーとしての品格、品性を備えないと。あのブログを読んで反省しました」というような声が結構寄せられました。確かにゴルフは上手いが、自分本位で周りの空気も読まない自己中なゴルファーや粗野なゴルファーが多いです。ゴルファーひとり一人が自覚をもち、マナーと礼節をわきまえてプレーすることが大切ですよね。

 本日はクラブ三大競技のひとつ理事長杯の予選が行われました。競技委員とともにスターターの席に座りスタートを見送りました。13組50名が予選に出場しました。時間に遅れることなく皆さん順調にスタートしていきました。

 今回は鈴木康之氏が書いてる「スタート時間」についてご紹介しましょう。

 「スタート時間とは、プレーヤーがスターティングホールのティーグランドに集まる時間ではなく、オナーがアドレスに入る時刻のことである」と教えています。確かにスタート時間といえば漠然とスタートするティ-グランドに集まればいいというような認識をもつゴルファーは多いようですが、鈴木氏は次のように明確に記しています。

 「プレーヤーがティーグランド脇へきてからオナーがアドレスに入るまでには、数多くの段取りがある。だから、ティーグランド脇へ集まる時間は、スタート時間よりずっと前でなければならない」とあり、スタート前の必要な段取りとして

 ①同伴競技者とキャディがカートの周りに集まり、自己紹介などの挨拶。
 ②スコアカードに同伴競技者の名前を書き込む。
 ③キャディが4人それぞれのクラブ本数や番手を確認。
 ④ボール、ティーペッグ、ボールマーカー、グリーンフォークなどをポケットに用意。
 ⑤同一ブランドのボール使用者がいないかの確認。
 ⑥打順を決める。
 ⑦初めてのコースなら、プレーの進行上の決まりごとやヤーデージの見方、戦略上の注意やサゼスチョンをキャディに聞く。
 ⑧素振りは素振りをしていい場所で行う。
 
 一部除外していますが、なるほどスターティングホールでするべき段取りは結構あるものです。当然この段取りに3、4分はかかります。前組がスタートしたら後続の組のオナーは速やかにティーアップしてプレーの用意ありの意思を示さなければなりません。そのためには後続組のオナーを決める必要があります。だから前述の①~⑧までのことは事前に済ませておかなければなりません。しかし、前組のプレー中は話し声や物音を控えなければいけませんから、スタート時間の10分くらい前に集まりスタート前の段取りを済ませておかなければならないと鈴木氏は書いています。

 スタート時間の10分前にクラブハウスに到着し7分前にフロントでチェックインしながら「(スタートに)間に合った」という方がいますが、もってのほかと言わざるを得ません。胸に手を当て心当たりのある方は、以後お気をつけていただきますように。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇  

コメントは受け付けていません。