日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催のクォリファイングトーナメント(QT)の1stステージが8月8日に終わって、メンバーの皆様やゴルフ仲間から「今年の各選手の成績はどうでしたか?」と聞かれることが多々あります。「トップが3日間で17アンダー、しかも17歳の高校生」と答えると、皆さん一様に驚かれます。この選手は池村寛昭選手で成績は初日65、2日目68、最終日66トータル199でした。池村選手はもう高校を中退し早々と「プロ宣言」しツアープロを目指しています。
7150ヤード、パー72、コースレート73・9の当コース、初日には須田将太選手が33、29の62というコースレコードタイをマークしました。「奈良柳生CCはコースレート73・9と難しいように見えますが、案外易しいね」という声も聞かれます。確かに上位の選手の成績を見ると当コースは、容易(たやす)いコースに見えますが、けっしてそうではありません。
JGTOからいただいたデータを見るとよく分かります。初日の全出場選手137名の平均ストロークは75・723でコースレートをオーバーしています。アンダーパーが23名、イーブンパーが11名で103名がオーバーパーでした。
2日目も全出場選手135名(2名棄権)の平均ストロークが76・430と初日より悪くなっています。この日のトップスコアは66で以下アンダーパーは14名、イーブンパーは8名でオーバーパーは113名となっています。
最終日は130名の出場選手で平均スコアが75・569でした。最終日のアンダーパーは22名、イーブンパーは9名で99名がオーバーパーでした。3日間の平均ストロークが75・907でコースレート(73・9)を大きくオーバーしています。
QTの1stはプロだけでなくトップアマに近い選手も出場できるため、上位と下位の選手のレベルの違いもあるようです。ただいえることは1stとはいえ、トップ10に入っている選手はアマチュアでもトップクラスで2nd、3rdへと勝ち進んで行く実力のある選手ばかりです。さらにファイナルへ進む選手も2、3名いるはず。トップの池村、2位の須田、3位のYi Keum Chang、4位の成松亮選手などは近い将来ツアープロとして名が出てくるだろうと思います。期待しています。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇