偉大なゴルファー赤星六郎の名言。

 

   週刊ゴルフダイジェスト今週号(10月10日号)をペラペラと見ていたら、戦前の名ゴルファー赤星四郎・六郎兄弟の弟・六郎の名言が紹介されていました。赤星兄弟といえば戦前の名ゴルファーであり、技術論、クラブの設計、ゴルフ場の設計など日本のゴルフ界の黎明期に大きな足跡を残しました。とくに赤星六郎はアメリカにゴルフ留学するなど戦前のゴルフ界に先進のゴルフを持ち帰り伝播した偉大なゴルファーでした。

 この赤星六郎の言葉が「米国からの土産」と題してイラスト4頁にわたって紹介されています。

 「コースからスコアだけを持ち帰る者とは友人になれない」

 「誠実な人に対してゴルフは多くの友情をお土産に持たせてくれるものだ」

 なかなか含蓄のある言葉です。さらに

 「試合ではナイスショットをたくさん打つより ミスショットを少なく打つ方が勝つのだ」

 これらの言葉の説明は不要ですね。個々人がこの言葉をどのように受け止めてどうプレーや行動に表していくか言葉の意味をしっかり頭に刻み込んでください。

 

インタークラブ決勝、9位と頑張りました。

 

  関西ゴルフ連盟主催の「2017年度関西インタークラブ決勝」が9月22日、大阪ゴルフクラブで各地区予選を勝ち抜いてきた24クラブに大阪GCを加えた25クラブによって行われ、交野カントリー倶楽部がトータル368で2位のオータニにしきカントリークラブに12ストロークの大差をつけて優勝しました。2位はオータニにしきCC、3位には聖丘カントリー倶楽部が入りました。奈良西地区代表の奈良柳生カントリークラブはトータル398で9位と健闘しました。

 大阪GCは昭和13年に開場して今年80周年を迎えた歴史あるゴルフコース。上田治が海岸線にある丘陵地に起伏を存分に生かした戦略性の高いコースに仕上げたコースです。また関西では数コースしかない高麗芝のグリーンのコースとして有名です。

 各選手とも大阪GCのトリッキーなコースに加えて芝目のきつい高麗グリーンに手をやいたものの、交野CCは前田祐樹選手の70をはじめ5人が70台をマークするなどトータル368で断トツの強さを見せ優勝しました。

 当クラブも大西康司選手が仕事の都合などで練習なしのブッツケ本番でスタートしましたが、10番ホールでイーグルを奪うなど37、35、72でホールアウト。ポイントゲッターとして先陣の役割を見事果たしました。チームキャプテンの向山昭三選手も3メートルのイーグルパットを逃し3パットするなど最後までパッティングに悩まされ42、37、79に終わりました。ほかの選手も起伏がありしかも狭いフェアウェーと高麗グリーンに手こずり大苦戦しトータル398で終わりました。

 当クラブは過去3回、決勝では実力が十分に果たせませんでしたが、今回はなんとしても10位以内に入ることを目標として頑張った結果、トータル398で念願の10位以内の9位となりました。

 成績は関西ゴルフ連盟の競技結果【PDF】をご覧ください。

 

台風一過、今日は敬老の日です。

 今日18日は敬老の日です。2001年の祝日改正で9月15日だったのが第3月曜日に移行して10年以上も経ってますが、成人の日と同様に何か違和感があります。敬老の日とは高齢者の方に祝福と感謝の気持ちを伝える日ではありますが、そもそも対象となる老人は何歳からなんでしょう?

 アンケートによると大体は60歳以上が過半数なのですが、当事者の60歳代の方に聞くと70歳以上と答える方が圧倒的だそうです。

 ゴルフの世界では、プロゴルファーのツアー競技では50歳以上がシニアツアーの有資格者になります。アマチュア競技ではJGA/KGU主催の公式競技では55歳以上、クラブ競技などでは60歳以上としているようです。

 しかしながら日本のゴルフ人口の半分以上を占めているのが60歳以上のシニアゴルファーです。ゴルファーの感覚からいえば敬老の対象となるゴルファーは75歳以上いや80歳以上の高齢者ゴルファーを指すのではないでしょうか。それほどゴルフをされる皆さんは若々しく矍鑠(かくしゃく)とされています。

 「ゴルフが健康に良い」は以前にもこのブログ(2015年5月28日)で紹介しましたが、科学的に証明されています。高齢者ゴルファーの方々に祝福と感謝の気持ちを込めて「体が動く限り大いにゴルフを楽しみ若さをいつまでも保ってください」と。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

QTのデータに見るホール難易度

 8月29日~9月1日の期間、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のQT2ndステージを奈良柳生カントリークラブで開催しました。4日間通算22アンダーパーの驚異のスコアで3rdステージへ進んだタイのT・チャイプラコン選手のことは9月6日のブログで紹介しましたが、今回はJGTOからいただいた各ホールの難易度のデータをご紹介します。

 このデータは全選手のホールバイホールを入力し、各ホールのイーグル、バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーなどを入力し、そのホールの平均スコアを小数点以下まで出した数字でホールの難度をまとめています。

 4日間、延べ386人のスコアによると、難易度1番は10番ホール(453ヤード、パー4)で、イーグル1人、バーディ28人、パー241人、ボギー80人、ダボ27人、トリプル4人、それ以上が5人ということで平均スコアが4・35のオーバーパーでした。

 難易度2番は4番ホール(194ヤード、パー3)で平均スコアが3・3、次いで15番ホール(427ヤード、パー4)が同4・22。難易度4番は16番ホール(205ヤード、パー3)で同3・19、5番目の難易度は17番ホール(407ヤード、パー4)で同4・1でした。

 逆に1番易しいホールは11番ホール(535ヤード、パー5)でイーグルが9人、バーディ157人、パー176人、ボギー21人、ダボ19人、トリプル1人、それ以上4人で平均スコアは4・74でした。次いで易しいホールは8番ホール(569ヤード、パー5)で同4・8、3番目に易しいホールは18番ホール(580ヤード、パー5)の同4・82でした。

 このデータを見るとショートホールは全てオーバーパーとなってますが、逆にロングホールは2番ホールの5・0以外は全てアンダーパーになっています。当クラブのロングホールは11番ホールの535ヤード以外は2番579ヤード、8番569ヤード、18番580ヤードとしっかり距離もありますが、果敢に2オンを狙い易々バーディを取っていく易しいホールであることが証明されました。

 この現実を目の当たりにすると、いかにクラブやボールなどの道具が目覚しく進化しているのが分かります。道具に加えて選手の体力や体幹の向上がこうしたスコアに表れていると思います。ドライバーショットは、ほぼ330ヤード超は当たり前になり、残り200ヤード超も7番・8番アイアンでピタッとグリーンを捉えてきます。道具の著しい進化はまさにゴルフ場受難の時代になってきました。

 茨城県に昨年9月に誕生した「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」は全長8143ヤード。鈴木規夫プロが監修し「世界基準のコース」を標榜していますが、確かに現在の米ツアーで活躍する選手を相手にするならこの距離のゴルフ場が必要だろうなと思います。

 8143ヤードのゴルフ場でアベレージゴルファーがゴルフをしても面白くないでしょう。プロに対抗するために距離を伸ばすというのはもはや限界だと思います。むしろプロにはプロ野球の選手のように金属バット禁止で木製バットに限るように、プロゴルファーもウッドクラブは木製のパーシモンに限定すれば、いささかなりとも飛ばし優先のプロトーナメントも少しは変わってくるのではないか思ってます。

 

T・チャイプラコン選手のこと。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催のQT2ndステージが先週の金曜日(9月1日)に終わって、残務処理もおわりひと息ついてます。

 QT2ndを4日間を通じて22アンダーという驚異の快スコアを叩き出し圧倒的な強さでトップで通過したタイのT・チャイプラコン選手のことが気になって、いろいろ調べてみました。

 チャムプラコン選手は24歳でアジアンツアーで活躍する新鋭実力プロであることが分かりました。昨シーズンのアジアンツアー「バシュンダラ・バングラデシュオープン」で初タイトルを獲得し、続く10月の同ツアー「新韓ドンヘオープン」でも通算16アンダーで、日本でもお馴染みの韓国のキム・キョンテなどの強豪を押さえて見事2勝するなどアジアンツアーで活躍する新鋭実力選手です。

 日本のQTを経て日本のツアーに参戦すべく挑戦中。QTの3rd、Finalもあの実力があれば間違いなく通過だろうと思います。日本のツアーでは男女とも韓国選手が圧倒していますが、タイのP・マークセンや女子では先週優勝したO・サタヤや全米女子ツアーで活躍するA・ジュタヌガンなどタイの選手も躍進目覚しい。いずれチャイプラコン選手も日本のツアーで活躍する姿を目にすることもそう遠くないと思います。

小嶋さん2年ぶり2回目のキャプテン杯獲得。

 本日はクラブ3大競技の「キャプテン杯」決勝27ホールが予選を通過した16名で争われました。予選をネット70で首位通過した小嶋宏昌さん(HD9)が42、43、40と大きく崩れることなく安定したゴルフでトータルネット182・5、2位の木谷景一さん(HD7)に5打差をつけて2年ぶり2回目のキャプテン杯を獲得しました。3位には前年度のクラブチャンピオン大西康司さん(HD0)が入りました。

※写真は左から赤澤競技委員、優勝の小嶋さん、2位の木谷さん、3位の大西さん

QT 2ndステージが無事終わりました。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催のQT 2ndステージ4日間が無事終了しました。4日間とも好天に恵まれ好スコアが続出、中でもタイのTチャイプラコンは66、66、65、69と驚異の22アンダーをマークして断トツの首位で通過しました。当クラブの松田高明も68、72、65、67の272で見事2位の成績で3rdステージへ進出しました。以下3アンダーの39位までの選手が通過し3rdステージへ進出を決めました。

 2ndステージを通過した上位39名の選手には、コンペ室で3rdステージへの説明と通過証が渡され、上位の選手から3rdの会場を選択し、長い4日間は終了しました。

※最終組のマーカー指定(写真上)、驚異のスコアで首位のT・チャイプラコンと2位の松田選手(写真中)、トップの選手から3rdステージの会場を選択(写真下)

 <Final  Round>

-22 1位 T・チャイプラコン 266 66 66 65 69
-16 2位 松田 高明 272 68 72 65 67
-14 3位 深堀 昌之 274 69 70 68 67
4位 岸本 翔太 274 70 65 68 71
5位 伊藤 元気 274 70 63 68 73
-13 6位 川口 雅晴 275 68 66 71 70
7位 松村 大輝 275 69 66 69 71
-11 8位 亀代 順哉 277 67 70 71 69
9位 Park Ji-Hwan 277 70 68 69 70
10T 上森 大輔 277 70 66 70 71

 最終日の成績はJGTOホームページをご覧ください。