艶やかな藤の花と青い薔薇



 フロント横の装花が艶やかな藤の花と青い薔薇に替わりました。藤色(ふじいろ)といわれるように淡く青味の紫色が美しい藤の花は、万葉集に数多く詠まれています。「藤色」という色は「藤」の字を持つ藤原家の隆盛に伴って、また藤の旺盛な生命力や豊かな芳香にちなんで、平安時代を中心に高貴な色として愛されたとのこと。

 一方、青い薔薇は実際にはあまり馴染みのない薔薇の花ではないでしょうか?装花ができて見たとき無知な私は思わず「青い薔薇の花なんて本当にあるの?」と業者に尋ねてしまいました。聞くところによると、青い薔薇がなかったので、「青い薔薇」を求めて、多くの育種家が長年世界中のバラを交配させてきたそうですが、なかなかうまく行かなかったのを、サントリーが開発して1995年に世界で初めて誕生させたそうです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇