深夜から降り続く無情の雨に思う。

 東大寺二月堂の修二会(お水取り)も昨日終わり、いよいよ春本番と思いきや深夜からずっと降り続く無情の雨。キャンセル続出です。

 ゴルフに悪天候はつきもの「自然の中で行うゴルフは悪天候を嫌ってはいけない」とはゴルフマナー研究家の鈴木康之氏の弁。鈴木氏の著書から以下抜粋。

 ゴルフは自然をグランドにして行うゲーム。この場合の自然とは、地の自然と天の自然を意味する。地の自然に急傾斜や谷や池があるように、天の自然には雨、風、霧がある。全てが挑戦に値するハザードである。悪天候を嫌い、悪天候から逃げたがる心は、わがまま、弱虫の心である。強い雨、強風、濃い霧はゴルファーにとってもちろん快適なものではない。しかしなんら不向きなものではない。

 悪天候を悪いスコアやミスショットの言い訳にしてはならない。悪条件はみんなも同じ。悪条件なのだから、うまくいかなくても恥じることはない。その中でもこれだけのゴルフができたと喜ぶべきだ。

 と、書いているものの最近のゴルファーは高齢者が多いこともあり「健康のためにゴルフをしているのに、雨の中で無理してラウンドして風邪を引いたりしたらいい笑い者になる」とあっさりキャンセルされてしまいます。

 以前のようなゴルフブームの時代には、忙しいビジネスマンがスケジュールをやり繰りしてようやくエントリーが取れ、その日を逃すと次のチャンスは当分ないというような状況ならば雨でも仕方がないとプレーしたものです。しかし昨今のゴルファーの多くが現役を引退したシニアゴルファーですから暇はたっぷりあり、エントリーを受けるゴルフ場もいつでもOK状態だけに悪天候なら即キャンセルが現実です。仕方ないですよね。

国内女子ゴルフツアー今日から開幕。

 天気予報通り未明から朝にかけて前線を伴った台風並みの春の嵐が近畿地方にも吹き荒れました。これを機に春が一気に近づいてくれれば有難いのですが・・・・。テレビをはじめとするメディアの情報は貴重ですが、雨や雪でもそうですが、いかにも日本列島全体や関西地方全体が雨や雪に見舞われるような過剰な報道でなく、もう少しピンポイントでの報道にしてもらえればと思います。

 話は変わって、いよいよ国内女子ゴルフツアーが今日(3月1日)開幕しました。1日~4日まで沖縄で行われる「ダイキンオーキッドレディース」が初戦で、最終の「LPGAツアー選手権」(11月22日~25日、宮崎県で開催)まで38試合が行われます。

 昨シーズン、久々に日本人賞金女王に輝いた鈴木愛をはじめ新人で日本女子オープン2連覇など2勝した畑岡奈沙や川岸史果、勝みなみら若手の活躍が楽しみです。

 一方、昨シーズンは春先から不振が続いたイ・ボミや賞金女王争いを最終戦まで演じたキム・ハヌルや申ジエ、アン・ソンジュなどの韓国勢に加えてテレサ・ルーなど賞金女王奪還を狙っています。今シーズンも国内女子ゴルフツアーが盛り上がりそうです。

回りたくない人になってませんか?

 今日発売の週刊ゴルフダイジェスト(3月6日号)を読んでいたら「回りたくない人になってませんか?またご一緒にのゴルファーになろう!」というなかなか面白い特集が目に付きました。

 アマチュアゴルファー100人に調査して「こんな人とはもう回りたくない」という人を4分類しています。
 「プレーが遅い人」「感情を表に出す人」「おしゃべりな人」「マナーが悪い人」の4分類に分けて、それぞれの具体的なコメントが記載されてます。

 <プレーが遅い人>では「自分の打順がきているのに打つクラブに迷って、なかなかアドレスにはいらいないとか、カートから離れたラフにボールを打ち込んでいるのにクラブを持たずに歩いて行ってボールを見つけてからクラブを取りに来る人」

 <感情を表に表す人>では「黙り込む、道具に当たる、キャディに当たる・・・・・段階を踏んで嫌な感じになっていくのが最悪のパターンな人」

 <おしゃべりな人>では「技術面の話になると急に雄弁になり、上から目線の話し方になる人」「聞いてもいないことをあれやこれやいう人」

 <マナーが悪い人>では「キャディへの対応には人格が出る。ラインが違ったといって ゛お前そう言ったじゃないか゛みたいな感じの人」
 
 などなど具体例が数多く記載されています。

 そして「好かれるゴルファー10箇条」として前述の残念なゴルファーを反面教師にして真似したい素敵ゴルファーの例がまとめられています。

 ぜひ今週号の週刊ゴルフダイジェストをご覧ください。

ゴルフには感性が大事です。

 週刊ゴルフダイジェスト(12月26日号)の連載で海老原清治と奥田靖己の「もう一花のゴルフ」で常日頃からゴルフには感性が大事だといってます。

 最近のゴルフ場はグリーンまでの距離を懇切丁寧に表示していますし、何よりも正確な距離測定器が販売されています。キャディ不足とプレー代の低料金化によりセルフプレーが全盛の現在、距離測定器はゴルファー必携のアイテムかもしれません。

 男子のシニアプロツアーでは距離測定器の使用はOKとなっています。しかし海老原・奥田両ベテランプロいわく「ゴルフには感性が大事」だと。現在のプロツアーはエッジからピンまでの距離やどこにバンカーなどのハザードが配置されており、グリーンの速さや固さまで事前にわかるようになってます。しかもホール攻略のヤーデージブックまで用意されています。

 1970年頃までは100ヤード、150ヤードの目印に植木はあったが、誰も距離など測っていない時代、みんな自分の感覚だけで打っていたという。グリーン面の固さだったりグリーンの色だったり、そういうゴルフ場の景色とかいろいろなものから何かを感じ取ってプレーしていたのだから、単にボールを打つ技術だけでなく感性を大事にすることこそが本来のゴルフの楽しみ方であると両プロはいってます。

 技術だけでなく感覚・感性を養うゴルフをしてみてはいかがだろう。

 イエス・キリストの降誕を祝うクリスマス(12月25日)が近づいてます。街にはジングルベルのBGMが流れています。ことしも会員のU・Sさん手作りのサンタクロースがフロントに並び皆様をお迎えしています。 

来季の国内女子ツアー日程。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は来年度の国内女子ツアー日程を昨日(12日)発表しました。3月1~4日のダイキンオーキッドレディースを皮切りに11月22~25日の最終戦であるPGAツアー選手権まで今年と同じ38試合が開催されます。賞金総額は37億2500万円と7年連続増加しています。

 関西で行われるのは、Tポイントレディース(3月16~18日・茨木国際GC)、スタジオアリス女子オープン(4月6~8日・花屋敷GCよかわ)、サントリーレディース(6月7~10日・六甲国際GC)、センチュリーレディース(7月20~22日・瀬田GC西)、NOBUTA GROUPマスターズ(10月18~21日・マスターズGC)の5試合です。

 活況を呈す女子ツアーですが、さらに活性化するために来季から「リランキング制度」が導入されます。これは賞金シード獲得者(今季の賞金ランキング50位まで)以外の大会出場優先順位を6月24日のアースモンダミンカップ終了時点と9月23日のミヤギテレビ杯ダンロップ女子終了時点の2回、賞金ランキングによって優先順位を入れ替えるものです。さらにツアー優勝者には優勝した年とその翌年度のシード権が付与されることになりました。

 今季は宮里藍の引退もありましたが、川岸史果や畑岡奈紗など期待のルーキーが優勝するなど大活躍。さらには勝みなみや新垣比菜などアマチュアで活躍した大物新人がプロとしてデビューするだけに来季の女子ツアーはますます目が離せません。

ゴルフ場利用税、平成30年の廃止ならず。

 日本ゴルフ協会(JGA)税務対策等部会・小宮山義孝部会長名でゴルフ場利用税に関する自民党税制調査会小委員会の結果についてFAXが本日届きましたので全文ご紹介します。

 12月6日(水曜13時~17時)、自民党税制調査会小委員会(通称○×打ち出し)が開催され、各省庁の平成30年度税制改正要望の審議が行われた。

 会議では赤池誠章(参/比例全国)文部科学部会長をはじめ7名の議員が「ゴルフ場利用税廃止」の発言を行い、原田憲治(衆/大阪9区)総務部会長他2名の「ゴルフ場利用税堅持」の発言を圧倒しましたが、文部科学省(スポーツ庁)の税制改正要望「ゴルフ場利用税廃止」については、昨年同様「二重△」の結論となり、平成30年度の廃止実現はならず、継続検討事項となりました。

 「利用税堅持派」議員の発言は、「市町村の貴重な財源」「市町村長が反対しているから」というものであり、課税根拠を失っていることを自ら証明しているものでした。

 これに対し、スポーツ庁が提示したゴルフ場利用税が廃止された際の代替財源案に対し総務省側が聞く耳を持たない姿勢に、ゴルフ場と市町村がWinーWinの関係が築けるように総務省とスポーツ庁で協議の場を設け検討していくべき等の意見が出されました。また、城内実(衆/静岡7区)経済産業部会長から、「経産部会長として、今回の税制改正要望を支持する。ゴルフは貴重な産業。地方と良く話し合って良い方向性を見いだすべき」との応援発言も出されました。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックまでにゴルフ場利用税廃止実現ために残された時間は、来年の税調までの1年間となります。ご支援いただいている先生方及びスポーツ庁のご指導のもと全力を尽くしてまいりますので、引き続きご支援、ご協力賜りますようお願い申し上げます。

ジコチュー(自己中)ゴルファー増殖中。

 ゴルフのマナーとルールは世界共通です。たとえ言葉が通じなくとも紳士的な振舞い、ラウンド中のマナーを守っていれば海外では恥をかかずにゴルフは楽しめます。

 ゴルフの腕前はお世辞にも上手とはいえませんが、他のプレーヤーやキャディに対する気遣いなどされる素晴らしいゴルファーはいます。

 同伴者がアドレスに入ればお喋りはやめる、後方線上に立たない等々の気配りはゴルファーならごく当たり前のことですが、これがなかなか守れない。とくに最近ゴルフを始めた若い人に多いようです。

 そういえば昔(今の団塊の世代が30歳前後でゴルフを始めた頃)は、ビジネスマンにとってゴルフは必須アイテムとして上司からゴルフの手ほどきをみんな受けたものです。

 ゴルフ場のクラブハウスに入るときはブレザー着用。プレーするときのウェアは襟付きのポロシャツを着用するようになどと口うるさく注意されたものです。

 プレーについても「君らのようなビギナーは真っ直ぐ飛ばないのだから打ったら、必ずクラブ2、3本持ってボールの所へ走って行くように!」とか「バンカーショットの跡や靴跡は後のプレーヤーのために必ずバンカーレーキで均して出るように」などなどゴルファーとしての初歩的なルール・マナーを厳しく指導されたものです。

 最近はゴルフの手ほどきをする先輩や上司がいなくなりました。そのため「自分さえ良ければ」という自己中心のプレーヤーが増殖しています。ルール・マナーを知らないビギナーが自分勝手な行動をしたときは、先輩ゴルファーとしてしっかり注意・指導するように心がけたいと思いますが、皆さんもお目付け役としてなぜマナーを守らなければならないのかなどを指導してやってください。

ゴルフ外交は倫理規定に抵触はしない?

 米国トランプ大統領が来日し安倍首相と強固な日米同盟を礎とする外交基盤を固めました。トランプ大統領と安倍首相は国内屈指の名門コース・霞ヶ関カンツリー倶楽部でゴルフを通じてより厚い信頼関係を築いたようです。

 二人の信頼関係をより強固にしたものにゴルフ外交があります。ゴルフプレーをしながらお互いリラックスしていろいろ難しい話題も本音で話し合えたとゴルフ外交の成果を話されていました。

 ところで日本の国家公務員の倫理規定には「利害関係者とのゴルフの禁止」という項目が明記されており国家公務員の付き合いゴルフは禁じられています。今回の安倍首相が国賓並のトランプ大統領をゴルフで「おもてなし」をしたことは、この倫理規定に抵触しないのだろうか?

 さらに今回の霞ヶ関CCでのプレー代、松山英樹選手の招聘の費用とギャラ等々は誰が支払ったのでしょうか。たぶん日本政府が一切合財支払ったと思いますが、果たして倫理規定にゴルフ禁止が明記されてるのに違法支出にならないのでしょうかね。

 ゴルフはプレーヤー同士、プレーを通じてリラックスしながら本音を語り合える素晴らしいスポーツであることが証明された訳ですから、この機会をとらえて日本ゴルフ協会など業界団体は国家公務員の倫理規定に明記されている「ゴルフ禁止」の項目を削除するよう要求すべきだと思います。

トランプ大統領のゴルフ外交。

 米国トランプ大統領が来日し安倍首相と松山英樹プロを伴って2020年東京五輪のゴルフ会場となる霞ヶ関カンツリー倶楽部東コースでラウンドされました。

 トランプ大統領は無類のゴルフ好きでハンディキャップも3(?)だとか。もともと不動産業の大富豪でゴルフ場の経営も10指で数えられないほど保有しています。同氏はビジネスでも「真に付き合う人物かどうか判断するには一緒にゴルフをすればその人物の性格や考え方がおおよそ判る」とゴルフ接待やゴルフ外交がいかに有効であるかを説いています。

 確かにゴルフを一緒に18ホール回れば同伴者の一挙手一投足で、その人物の性格や考え方がよく判ります。相手や周りの人に迷惑をかけたり不愉快な言動や行動をせず謙虚、気遣いをする紳士で上辺だけでない信頼に足る人物かどうか。また、そのプレーが「公正」「正直」か。さらにトラブルに見舞われた時の対処法が「挑戦」「勇気」「計画性」といった的確な判断力をもっているかなどラウンドすればその人の人物像がみえてきます。

 ビジネスにゴルフを活用するトランプ大統領のゴルフ観、私も同感です。

偉大なゴルファー赤星六郎の名言。

 

   週刊ゴルフダイジェスト今週号(10月10日号)をペラペラと見ていたら、戦前の名ゴルファー赤星四郎・六郎兄弟の弟・六郎の名言が紹介されていました。赤星兄弟といえば戦前の名ゴルファーであり、技術論、クラブの設計、ゴルフ場の設計など日本のゴルフ界の黎明期に大きな足跡を残しました。とくに赤星六郎はアメリカにゴルフ留学するなど戦前のゴルフ界に先進のゴルフを持ち帰り伝播した偉大なゴルファーでした。

 この赤星六郎の言葉が「米国からの土産」と題してイラスト4頁にわたって紹介されています。

 「コースからスコアだけを持ち帰る者とは友人になれない」

 「誠実な人に対してゴルフは多くの友情をお土産に持たせてくれるものだ」

 なかなか含蓄のある言葉です。さらに

 「試合ではナイスショットをたくさん打つより ミスショットを少なく打つ方が勝つのだ」

 これらの言葉の説明は不要ですね。個々人がこの言葉をどのように受け止めてどうプレーや行動に表していくか言葉の意味をしっかり頭に刻み込んでください。