ゴルフ場のクールビズ。

 5月に入り連日25度以上の夏日が続き暦の上では春ですが、もう夏季に入ってるようです。

 今月から9月末までクールビズシーズンに入りました。クールビズは2005年に節電を促す取り組みとしてエアコンによる冷房を室温28度に設定するよう指導、そのためノーネクタイなど軽装でも構わないとクールビズが始まりました。

 クールビズが実施されて12年が経過してノーネクタイなどに違和感を感じなくなりましたが、冷房の28度が適正であるかどうかは分かりません。昨日の首相官邸で行われた副大臣会議で、クールビズの冷房28度設定が適正かどうか議論があったそうです。

 ゴルフ場のクラブハウスの室温28度はとてもじゃないが無理です。28度設定にすると「暑すぎる」「エアコン故障か?」などクレーム続出となります。せいぜい事務所などバックヤードのエアコンでクールビズ対応するだけです。

 ゴルフ場でクールビズに対応できることといえば来場時のブレザー等上着着用義務が、上着なしでも可になるくらいでしょうか。

 夏になるとゴルフ場にとってはプレーヤーのプレーファッションで、短パンに対するハイソックス着用かショートソックスOKかの議論です。

 何度もこのブログでも書いていますが短パンにハイソックスは日本独自の意味のないゴルフファッションルール?です。このファッションを強いるのは開場50年以上の伝統と格式のある名門クラブに多いようです。また新興名門?クラブを標榜している所もこのゴルフファッションを義務付けています。名門クラブに多い短パンとハイソックスを義務付けることで一応、自分たちのクラブも名門だと錯覚しているのでしょうね。

 テレビニュースで安倍首相の連休中の休暇をゴルフで過ごされていた映像を何度もご覧になられたと思いますが、安倍首相のゴルフファッションは短パンにショートソックスでしたね。

 安倍首相といえばゴルフ場経営者の団体「日本ゴルフ場事業協会・NGK」(現名称・日本ゴルフ場経営者協会)の理事長を務められていたこともあるゴルフ通です。トランプ大統領にホンマのドライバーをお土産に贈るなどゴルフの造詣が深い方です。

 この安倍首相が夏のゴルフファッションとして短パンにハイソックスではなくショートソックスでゴルフを楽しんでいる姿を見ると古いしきたりにしばられず合理性を優先されていることがよく分かります。意味のない短パンにハイソックスといった珍奇なゴルフスタイルはもうやめるべきと思います。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

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