鹿侵入防止対策。

 

 

 春頃から鹿がコース内に出没し走り回っているというコーススタッフからの報告がありましたが、コースを傷める被害がなく静観していました。しかしながら夏以降グリーンに鹿の足跡(蹄跡)によるグリーンの損傷が目立つようになってきました。

 鹿は猪のようにフェアウェーを耕運機で掘り返すような手荒なことはしませんが、グリーン上で数匹が戯れたり、争ったりするため蹄跡や角で大きな傷跡を残してプレーに影響を与えてしまいます。グリーン上だけに修理地にするわけに行かず苦慮していました。猪はグリーンの薬剤散布の臭いに敏感であるのと、エサであるミミズがグリーンの下にいないのを知っているためけっしてグリーンを荒らすことはありません。それだけにある意味、鹿の方がたちが悪いのです。

 奈良県下のゴルフ場でも猪と共に鹿の出没が増え、どの支配人も頭を悩ましています。グリーンキーパーと鹿の侵入を防ぐ対策を検討した結果、猪の侵入防止の電気柵(高さ70センチ前後で3本電線)を、1メートル70センチの高さで6本電線の電気柵を新たに設置することにしました。ただ厳しい売上げ状況にあるため施工費を抑え、コース全周を電気柵で囲うのではなく確認している侵入箇所(13H~17H)1・8キロに限定して設置することを決め、このほど施工しました。(写真)

 施工前は連日コース内に出没していた鹿もこの電気柵を施してからはコース内への侵入はなくなったようです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

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