ゴルフ業界では5年くらい前から2025年問題としてゴルファーが急減すると警鐘を鳴らしてきました。その2025年が到来しましたが、懸念するほど急減することはないと思います。新規ゴルファーの増加よりはリタイアするゴルファーの方が多いことは確かでしょうが、心配するほど急激に減少することはないと思います。
戦後1947年から1949年の3年間に生まれた800万人のことを旧通産省官僚OBで作家の堺屋太一氏が「団塊の世代」と名付けました。この団塊の世代が良くも悪くも日本のゴルフ業界を牽引してきました。この団塊の世代が2025年に後期高齢者になるため、体力的が衰えるとともに年金生活など老後の資金の無駄遣いをやめるため、ゴルフを続けることが難しくなるなどの理由から多くの後期高齢者が、ゴルフを引退するだろうと2025年問題として警鐘を鳴らしてた訳です。
来場者を含めて私の周辺にいる団塊の世代のゴルファーはひじょうに元気で、この1、2年でゴルフを引退するような方は見受けられません。ただ今は元気で体力面や健康上の問題がなくても、病気や怪我などで突如ゴルフができない体になり、高齢ゆえに回復したとしてもゴルフができず引退せざるを得ないケースは増えて行くことは間違いないでしょうが。
人口減少が進む今の日本では、ゴルフ業界に限らず全ての産業が縮小均衡に向かうのはしかたのない現実です。それだけに高齢者でも健康増進維持管理に最適のスポーツといわれてるゴルフを突如引退するという人は、そういないでしょう。
ゴルフを通じて健康の保持増進を図り、ゴルフによる親睦・親善・交流を通じて交友が広がりコミュニケーションツールとしてゴルフは有効で効果的です。孤独な高齢者の日常生活に潤いを与え、健康・体力増進に役立つゴルフを、そう易々とキャディバッグを封印し引退されることはないと思うのですがいかがでしょう。