ちょっとした握りは、ゴルフの潤滑油。

 ゴルフではちょっとした゛握り゛つまりプレーで賭けをすることによって、相手に勝とうという闘争心が実力以上の技量を発揮して好スコアにつながるため゛ベット゛また゛握る゛という表現で賭けをすることが多い。バブルの時代は10万円、20万円のハーフナッソーとかやくざの幹部では100万円単位の握りをしていたなどまことしやかに流布されていました。

 わが国では賭け事は法によって禁じられています。ゴルフのベットに限らず麻雀や花札、ポーカー、チンチロリン等々庶民の賭博は一切禁じられています。

 最近のプライベートコンペでは参加者を馬に見立て枠順を決め1、2位を予想する連単や連複などの予想に1口500円、1000円を投資してプライベートコンペの表彰とは別に的中者に賞金を配当して盛り上げてます。これもれっきとした賭博行為で、警察に検挙されます。

 5、6年前でしたか、大会社の労働組合の主催したコンペや高校野球で1、2位を予想する馬券式賭博をしたことで検挙され大きく新聞に取り上げられたことがありました。これなどは警告を促すために大会社の労働組合を狙い撃ちしたようなもので、本当に重大な犯罪であるから取り締まったわけではないはずです。

 ささやかな庶民の楽しみ程度の賭けに目くじらを立てるほど警察も野暮ではないと思います。ゴルフでも常識の範囲内ならベットもプレーの刺激剤・潤滑油になっていいと思います。ただ少額といえどもレストランなど人目の多い所で人目もはばからず大きな声で勝った負けたのお金のやり取りは見苦しいのでお慎みください。

 また握りをすると自分のゴルフができないというゴルファーも少なくないので、無理強いはしないようにしてください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇