QTのデータに見るホール難易度

 8月29日~9月1日の期間、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のQT2ndステージを奈良柳生カントリークラブで開催しました。4日間通算22アンダーパーの驚異のスコアで3rdステージへ進んだタイのT・チャイプラコン選手のことは9月6日のブログで紹介しましたが、今回はJGTOからいただいた各ホールの難易度のデータをご紹介します。

 このデータは全選手のホールバイホールを入力し、各ホールのイーグル、バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーなどを入力し、そのホールの平均スコアを小数点以下まで出した数字でホールの難度をまとめています。

 4日間、延べ386人のスコアによると、難易度1番は10番ホール(453ヤード、パー4)で、イーグル1人、バーディ28人、パー241人、ボギー80人、ダボ27人、トリプル4人、それ以上が5人ということで平均スコアが4・35のオーバーパーでした。

 難易度2番は4番ホール(194ヤード、パー3)で平均スコアが3・3、次いで15番ホール(427ヤード、パー4)が同4・22。難易度4番は16番ホール(205ヤード、パー3)で同3・19、5番目の難易度は17番ホール(407ヤード、パー4)で同4・1でした。

 逆に1番易しいホールは11番ホール(535ヤード、パー5)でイーグルが9人、バーディ157人、パー176人、ボギー21人、ダボ19人、トリプル1人、それ以上4人で平均スコアは4・74でした。次いで易しいホールは8番ホール(569ヤード、パー5)で同4・8、3番目に易しいホールは18番ホール(580ヤード、パー5)の同4・82でした。

 このデータを見るとショートホールは全てオーバーパーとなってますが、逆にロングホールは2番ホールの5・0以外は全てアンダーパーになっています。当クラブのロングホールは11番ホールの535ヤード以外は2番579ヤード、8番569ヤード、18番580ヤードとしっかり距離もありますが、果敢に2オンを狙い易々バーディを取っていく易しいホールであることが証明されました。

 この現実を目の当たりにすると、いかにクラブやボールなどの道具が目覚しく進化しているのが分かります。道具に加えて選手の体力や体幹の向上がこうしたスコアに表れていると思います。ドライバーショットは、ほぼ330ヤード超は当たり前になり、残り200ヤード超も7番・8番アイアンでピタッとグリーンを捉えてきます。道具の著しい進化はまさにゴルフ場受難の時代になってきました。

 茨城県に昨年9月に誕生した「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」は全長8143ヤード。鈴木規夫プロが監修し「世界基準のコース」を標榜していますが、確かに現在の米ツアーで活躍する選手を相手にするならこの距離のゴルフ場が必要だろうなと思います。

 8143ヤードのゴルフ場でアベレージゴルファーがゴルフをしても面白くないでしょう。プロに対抗するために距離を伸ばすというのはもはや限界だと思います。むしろプロにはプロ野球の選手のように金属バット禁止で木製バットに限るように、プロゴルファーもウッドクラブは木製のパーシモンに限定すれば、いささかなりとも飛ばし優先のプロトーナメントも少しは変わってくるのではないか思ってます。

 

T・チャイプラコン選手のこと。

 日本ゴルフツアー機構(JGTO)主催のQT2ndステージが先週の金曜日(9月1日)に終わって、残務処理もおわりひと息ついてます。

 QT2ndを4日間を通じて22アンダーという驚異の快スコアを叩き出し圧倒的な強さでトップで通過したタイのT・チャイプラコン選手のことが気になって、いろいろ調べてみました。

 チャムプラコン選手は24歳でアジアンツアーで活躍する新鋭実力プロであることが分かりました。昨シーズンのアジアンツアー「バシュンダラ・バングラデシュオープン」で初タイトルを獲得し、続く10月の同ツアー「新韓ドンヘオープン」でも通算16アンダーで、日本でもお馴染みの韓国のキム・キョンテなどの強豪を押さえて見事2勝するなどアジアンツアーで活躍する新鋭実力選手です。

 日本のQTを経て日本のツアーに参戦すべく挑戦中。QTの3rd、Finalもあの実力があれば間違いなく通過だろうと思います。日本のツアーでは男女とも韓国選手が圧倒していますが、タイのP・マークセンや女子では先週優勝したO・サタヤや全米女子ツアーで活躍するA・ジュタヌガンなどタイの選手も躍進目覚しい。いずれチャイプラコン選手も日本のツアーで活躍する姿を目にすることもそう遠くないと思います。

「握り」はプレーのいい刺激剤。

 ゴルフでは賭けのことを「ベット」とか「握り」といってます。ゴルフの握り(ベット)は常識の範囲でやるならプレーにはいい刺激になると思います。しかしながら法治国家であるわが国ではいかなる賭け事も許されません。しかし警察もわれわれ庶民ゴルファーのわずかな賭けまで取り締まるほど野暮ではありません。

 ゴルフの賭けのことを「チョコを握りませんか?」というように、昔のゴルファーたちはささやかに1枚50円、100円程度のチョコレートを賭けてゴルフをしていました。40年以上前のゴルフ場のプロショップには当時1枚50円~100円程度の板チョコが実際に販売されていました。

 慎ましい「握り」(賭け)で勝者はチョコレートを土産として家に持って帰り、家族にゴルフで勝った自慢話と共にチョコレートを戦利品として差し出したものです。

 貴族のスポーツ、紳士のスポーツといわれていた戦前のゴルフも戦後の経済成長と共にゴルフがビジネスに利用されるようになってゴルフが俗化してしまいました。

 成金ゴルファーが増えるにつれゴルフの「握り」も100円が千円、1万円、10万円と恐ろしく高額なレートの賭けが行われるようになって行きました。バブリーな時代には50万円、100万円単位の金のやり取りがあったとか、朝乗ってきたベンツを賭けたりとかの常軌を逸した勝負をしていた嘘のような本当の話があります。バブルがはじけた現在、こんな馬鹿げた賭けゴルフはお目にかかれませんが。

 ゴルフにおける「握り」はプレーのいい刺激剤になります。それだけに常識の範囲内で楽しんでいただきたいと思います。反面、賭けゴルフをすると勝負にこだわって自分のゴルフができないから嫌だというゴルファーも多い。やたら「握り」たがるゴルファーもいますが、無理強いをせずケースバイケースで相手をみてするようにお願いします。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

団塊シニアに依存するゴルフ業界。

 わが国の人口減少と高齢化は産業界のみならずゴルフ業界においても深刻な問題となってます。

 レジャー白書によると1992年のわが国のゴルフ人口は1480万人だったのが2016年には550万人と半減どころか3分の1近くに激減しています。ゴルフ場利用者数も1992年には1億人だったのが2016年には8631万人と減少しています。

 ゴルフ人口が3分の1近く激減したのにゴルフ場利用者数は△14%にとどまってます。これは団塊の世代を中心とした高齢者ゴルファーの年間プレー回数が大幅に増えたことによります。さらに増えた大きな要因にセルフプレーによる低料金化があります。1992年頃の平日のプレー料金は1万5千円~2万円が当たり前でしたが、この数年の平日のプレー料金は昼食付きセルフプレーで4千円代から1万円。キャディ付きでも1万2千円~1万8千円というところでしょうか。

 年金生活者のシニアゴルファーにとって、コースやサービスの良し悪しは二の次、グレードの高いゴルフ場で1万5千円以上払うなら1回5千円のゴルフ場で3回プレーする方が良いというのがこうした数字の実態ではないかと思います。

 なりふり構わずコストカットして究極の安値といわれる5千円前後のプレー料金を打ち出す大手チェーンゴルフ場に追随するゴルフ場も高齢者ゴルファーの年間プレー回数増加を後押ししているようです。

 団塊シニアに依存するゴルフ業界もここ4、5年で75歳を迎え順次クラブを置き始めることになるとゴルフ市場は大幅に縮小され、ゴルフ場の存続の危機が確実にやってきます。

 この団塊シニアが元気なうちにゴルフ人口の減少に歯止めをかけるべく、有効な対策をゴルフ業界挙げて積極的に取組んで行かなければなりません。

 ゴルフを始めるきっかけ作りや30代~50代の働き盛りのビジネスマンへのゴルフ誘引施策などゴルフ界全体が一つとなって市場活性化をして行く必要があると思うのですが、他人事のように傍観している経営者が多く、また業界・団体も一枚岩になって物事に当たろうという機運に乏しいのが残念です。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

平成28年度のゴルフ場入場者数。

 一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)よりNGKだより6月号が届いた。冊子と共に平成28年度総来場者 都道府県別来場者比較一覧 速報値(平成27年度対平成28年度)年度比較表が同封されていました。

 この速報値はゴルフ場利用税納付による全国ゴルフ場の入場者数だけにかなり正確なデータとなってます。

 これによりますと、平成28年度の全国ゴルフ場の総入場者数は、前年度比169万人減少(△1・9%)の8631万人でした。この減少要因は、度重なる台風の来襲や集中豪雨及び全国的な降雪・積雪などの気象要因でしたが、これに加えて熊本県と鳥取県で発生した大地震が大きく影響していると分析しています。

 また、ゴルフ場利用者に理不尽なゴルフ場利用税を課していますが、この課税対象者数が7053万人と減少しています。平成22年度に8000万人代から7000万人代に減少して以降、年々減少し7年間で6000万人代に減少するのは確実のようです。

 裏を返せば70歳以上の非課税者が増え続けて行くことになります。しかしながら70歳前後の「団塊の世代」の年齢上昇と共に、直近の15年間のゴルフ場入場者数を支えてきた「団塊の世代」が近い将来において減少傾向に転ずることが確実です。

 それだけにゴルフに関心を寄せる若いゴルファー予備軍をいかに取り込んで行くか実効性のあるゴルフ活性化が求められています。ゴルフ活性化を唱えて、関西ゴルフ連盟ではゴルフ振興金と称して来場者から30円を徴収して「既存のゴルファー」を対象とした「チャリティ ゴルフフェスタ」やクラブチーム対抗戦「フレンドカップ」といった催しを開催し悦に入ってますが「既存ゴルファー」のプレー回数を単に増やしているだけで将来的には実効性のない付け刃といわざるをえません。

 NGKなどが中心となって組織されたゴルフ市場活性化委員会が行っている「大学体育のゴルフ授業」充実に向けた産学連携や若年層を対象としたゴルフを始めるきっかけづくりの「ゴルマジ」「ゴルフスタートアッププロジェクト」といった地道ながらもゴルフ界一丸となって取組んでいけば若年層のゴルファーの普及につながっていくものと思います。

JGTO主催QT2ndの打合せがありました。

 8月28日から9月1日までの期間、日本ゴルフツアー機構(JGTO・青木功会長)のQT2ndステージを当クラブで今年もまた開催します。このQT2ndの打合せのため昨日(6月14日)JGTO競技運営管理部の小山俊一ディレクターが来場されました。

 鈴木グリーンキーパーを伴ってコースを視察しながらウォーターハザード、OB杭の位置などを確認しトーナメント用コースセッティングに仕上げるための意見交換を行いました。

 打合せの後の雑談の中で、プロゴルフ界のことやトーナメントの現状や今後の展望など貴重な話をお伺いました。話の中でプロの驚異的な飛距離の話題となり、トーナメントコースは7000ヤード超の全長は当たり前、7300ヤード~7500ヤードが標準的な長さになってきているとのこと。

 15日から始まる全米オープンの今年の会場「エリンヒルズGC」はアウト3840ヤード、イン3901ヤード、トータル7741ヤード、パー72で全米オープン史上最長のコースでの開催となるそうです。

 パー5のロングホールは(1H608ヤード、7H607ヤード、14H594ヤード、18H637ヤード)いずれも600ヤード超。500ヤードを超えるパー4が4ホールもあるモンスターコースらしいです。

 日本でも全長8143ヤードのゴルフ場が昨年9月に茨城県に誕生。ザ・ロイヤルGCで鈴木規夫プロが監修し世界基準のゴルフ場を標榜しています。最長ロングホールが16番ホールの705ヤードといいますからわれわれ素人には手に負えません。はたしてこんなに長いゴルフ場でプレーしても面白くないのではないかと思います。一度は話の種にプレーはしてみたいですが・・・・・。

 一方ではより飛ばせるアイアンクラブが人気を集めているそうです。週刊ゴルフダイジェストで紹介された「激飛びアイアンの人気が止まらない」でなんと7番アイアンで180ヤードとプロ並の飛距離が出せるアイアンクラブが人気となっていると報じてます。

 「ヤマハ インプレスUD+2」は7番アイアンで187ヤード、8番で175ヤード、9番で160ヤード、PWで135ヤード飛びしかも打ちやすくボールも上がるそうです。ヤマハ インプレスUD+2よりは若干飛距離はおちるそうですが、「ブリヂストンJGRハイブリッド フォージド」、「プロギア ニューegg」、「キャロウェイ ビッグバーサベータ」、「テーラーメイドM2」、「フォーティーンTC404」など同様に8番アイアンで175ヤード~180ヤード飛び、プロと同じ番手で同じような飛距離が出せると大人気だそうです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

初心者ゴルファーの指導は段階を経て。

 前回のブログ「初心者には厳しいルールよりゴルフの楽しさを」に対して「ゴルフを始めた初心者こそゴルフの持つ崇高な精神、ルール・マナー・エチケットなど厳しく教えなければいけないのではないか。先輩ゴルファーが厳しく指導しないからバンカーの跡を直さずに出たり、無神経にプレーヤーの後方線上に突っ立たりする無知なゴルファーがはびこるのではないですか」というご意見をいただきました。

 ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏も自身の著書に「初級者も悪法に甘えるな」と書いてます。ごもっともです。しかしながらよく考えていただきたい。ゴルフ初心者に厳しいゴルフのルールを教え実践させるのは、幼稚園児にいきなり小学生や中学生の算数や国語・英語・数学を教えるようなものではないでしょうか。まず絵本や遊戯などから学ぶことの楽しさを覚えさせ小・中・高・大と段階を経て学んでいく教育システムこそ初心者ゴルファーの指導にも当てはまると思うのですが。

 ゴルフもまずボールを確実に打てるようになって、広いゴルフ場に出て緑の芝の上を歩く爽快感、たまに出るナイスショットや10メートル以上の長いパットがカップインしたときの快感・感激など初心者でも味わえるゴルフの楽しさ・面白さを実際に体験してこそ、ゴルフの奥深さにはまり込み虜となっていくのではないでしょうか。これこそが新しいゴルファーを増やしていくことにつながるのではないかと思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

初心者には厳しいルールよりゴルフの楽しさを。

 日本独自のローカルルール「前進4打」。ゴルフの基本は常にあるがままの状態でプレーするのが本来の在り方です。ティーショットをOBした場合は、当然打ち直しするのがゴルフです。

 しかしながらゴルファーが減少していく状況下で、いかに新しいゴルファーを増やしていくかを考えると初心者にはゴルフがあまりにも難しすぎます。ゴルフ練習場に数回行ってコースデビューできるほど簡単なものではありません。クラブにボールを当てることすら難しく、当たるようになってもチョロやら右や左に飛び真っ直ぐ飛ばすことは何十年とやってるゴルファーですらままならない。

 初心者が100前後のスコアで回れるようになるには相当の暇(日数)とカネ(練習)が必要です。初心者がコースデビューしたら先輩ゴルファーはゴルフの精神を教え込みます。なかでもゴルフプレーの基本はノータッチでボールはあるがままの状態でプレーすることを強調します。

 ノータッチの精神は、競技などで自分に都合の良い「ズル」をしないということが大前提です。一定の技量をもつゴルファーがスコアのためにボールを自分の都合の良いように動かすことを戒めてるわけですが、初心者がコースデビューしたらノータッチ、あるがままになど難しい理屈をいわず打ち易いライにボールを置き直すことを認めてあげる、またバンカーショットも2回以上打っても脱出できなければ適当なペナルティ(2打?くらい)を付加してピックアップして打ち易い所からプレー続行させるなどの救済処置を設ければ良いと思います。もちろんギブアップもOK。

 100以上のスコアを叩くビギナーには、ティーショットをOBした場合の打ち直しも相当のプレッシャーになるようです。ティーショットを何球も打ってOB連発では同伴者だけでなく後続組にも迷惑をかけていることが、当の本人が一番分かってるだけに気の毒です。こうしたときに前進4打のローカルルールが生きてきます。日本独自の悪しきローカルルールと決め付けず、こうした事情を考えれば前進4打も意味をもってきます。

 ただこの前進4打も特設箇所(特設ティーとしている所もあります)からプレーイング4で打たなければならないと強制するのではなく、打ち直しもOK、前進4打も可能という選択性の配慮がゴルフ場には欲しいと思います。ただ単にプレーの進行を早めるためにゴルフ場の都合だけの前進4打でなく、あくまでもプレーヤーに選択させるようにしたいですね。

 初心者がOBの連発でボールをたくさん失くし、その上スコアはボロボロ、同伴者や後続組に冷ややかに見つめられてするゴルフ、面白いはずがありません。「高いカネを払ってのゴルフ、もう2度としない」といわさないためには、どのゴルフ場も前進4打の救済措置を設けることを検討する必要があると思います。もちろん競技にはこのようなローカルルールの適用は不可ですが。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

日本スポーツマスターズ予選開催。

 

 本日(5月30日)は奈良県ゴルフ協会主催の「奈良県シニアゴルフ選手権兼第17回日本スポーツマスターズ予選」が奈良柳生カントリークラブで男性の部134名、女性の部13名が参加して快晴の好コンディションの中、熱戦が繰り広げられ、男性の部は山中淳さんが、女性の部は小野久美さんが優勝しました。男性の部は上位20名、女性の部は上位10名が予選通過し、6月21日にディアーパークゴルフクラブで行われる決勝で奈良県代表選手が決定します。

日本スポーツマスターズは文部科学省が生涯を通じて豊かにスポーツを享受する環境づくりをはかり、シニア世代で生涯スポーツに親しんでいる人の自己の技量を試す場をということで、16年前から体協管轄下で実施されてきました。各都道府県の代表選手が今年度は兵庫県の廣野ゴルフ倶楽部(男性の部)と東広野ゴルフ倶楽部(女性の部)で行われます。

 本日の上位5名は下記の通り。(詳細は奈良県ゴルフ協会ホームページで
<男性の部>
①山中  淳 38 38 76
②笠原  博 38 38 76 
③北川 富重 38 38 76
④徳矢 光行 40 37 77
⑤門西 祥司 39 38 77

<女性の部>
①小野 久美37 38 75      
②延原 初美39 41 80
③入江 嘉栄42 40 82
④樫村 治子42 40 82
⑤藤原 美樹41 41 82

打球事故に注意してください。

 ボールの打球事故には気をつけてください。ゴルフ場で「フォアー!」という声が聞こえたら、まず頭を抱えてしゃがむこと。

 「フォアー!」の声は隣のホールや後方から飛んでくる危険球ですから打った本人はもちろん、キャディや同伴者も大きな声で「フォアー!」と発して飛んだ打球方向にいるゴルファーに注意を喚起する。これはゴルフをする者の初歩的なルール・エチケットです。ルールブックの第1章エチケットにちゃんと明記されています。

 しかしながら「フォアー!」の声が聞こえたからといって咄嗟に声の方向は分からない。音もなく飛んでくるボールがどの方向からくるか正直分かりません。ただ、いえることは石のような硬いボールが直撃した場合、帽子を被っているのと無帽では負傷の度合いに大きな違いがあります。帽子着用を義務付けるのはこうした危険防止のひとつでもあるのです。

 「フォアー!」の声を耳にしたらまず声が聞こえた方に背を向けて頭を抱えてしゃがみ込むことです。いきなり飛んできたボールを避けることは難しいですが、万一ボールが当たっても最小限の負傷・怪我で済みます。

 遠くから飛んでくるボールは「フォアー!」の声とともに防御体勢をとれますが、意外に打球事故で多いのが同伴者同士で起こる打球事故です。同伴者が打つ前に自分のボール位置に行こうとして前に出てシャンクしたボールが直撃することがあります。至近距離の打球だけに顔面に当たると骨折で済まず陥没したり、目を直撃した場合などは失明という痛ましい事故も報告されています。

 ボールは必ず前に飛ぶ訳ではありません。シャンクしたボールは直角までとはいいませんが80度横の同伴者に直撃することもあります。ショットするプレーヤーの前には絶対に出ないようにすることと、同伴者がショットする際は必ず立ち止まってショットを見届けるようにしてください。

 ゴルフ場では不意の危険がいつ襲ってくるか分かりません。加害者になることも被害者になることもあります。どちらにしても不幸な出来事です。こうした事故が起こらないよう万全の用心をして行動してください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇