迎春準備に大忙しです。


 クラブハウスの門松をはじめ迎春準備に大忙しです。フロントのカウンターに設置する松竹梅の盆栽(写真)も早々とお目見え。あとは鏡餅を飾るだけです。

 鏡餅といえば正月に神様(年神様)に供える二段重ねの丸餅ですが、これの飾り方にも諸説紛々あり飾り付けを間違えると博識のメンバーから間違いを指摘されたりします。そのためこの時期になるとインターネットで鏡餅の飾り方を調べて飾ったりします。

 ちなみに鏡餅の飾り方は
1.三宝(三方とも書く)の上に紙(半紙又は奉書紙、または四方紅)を敷きその端が三宝から垂れるようにします(四方紅とは赤い色紙)。
2.その上に裏白(うらじろ)を白い方が上になるようにのせ、
3.その上に餅を二段重ね(大きいのが下、小さいのが上)にし、
4.その上に橙(枝と葉付が望ましい)を載せます。
これが必須です。

 しかしながら最近の鏡餅は部屋が暖かいせいか日持ちせずすぐにひび割れしたりカビがはえてきたりして1月11日の鏡開きまでもちません。したがって近年は、簡単に飾れる利便性と衛生面が考慮されて鏡餅が重なった姿を型取ったプラスチック(ポリエチレン)の容器に充填した鏡餅(写真)が売られるようになりました。後で食べることも考えて小さな餅を多数入れ、プラスチック製の橙などとセットにしたものもが売られて重宝しているようです。

 当クラブも数年前から既製のポリエチレンで密封された鏡餅に替えて飾りつけしています。ただし正式の三宝(さんぼう)の上に紙を敷き、その上に裏白(羊歯の一種、裏が白い)をのせ、その上に大きな既製の鏡餅、橙(だいだい)などを載せフロントのカウンターに飾ります。

 鏡餅は五穀豊穣を神に感謝するため、神様にお供えするためのものですから三宝の向きを間違えないようにしなければなりません。三宝の折敷には縁の板を留めるための綴り目がありますが、これは穴のない側の反対側になるように作られており、神前に供える際は、穴のない側(綴り目の反対側)が神前に向くようにしなければいけません。正面(表)に見えるから穴のない方をこちらにしがちですが、あくまでも神様が見られる方を正面にしてお供えするものです。それと裏白も白い方が上になるようにのせるのですが、ついつい青いほうを上にしがちです。注意してください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇