多重音波獣害対策装置で鹿の侵入防止。

 

 以前、このブログで鹿の侵入防止のため従来の猪用電柵(3電線)をさらに高く5電線の電柵にして鹿の侵入を防ぐべく対策したことをお伝えしました。しかしながら、その効なく鹿が侵入しグリーンのカラー部分の芝を食い荒らしたり、グリーン上を横断して蹄(ひづめ)跡を残したりと鹿の侵入に悩まされていました。

 電柵や垣根などの物理的な侵入防止策のほかに妙案はないものかと探していたところ、業者から音波の多重周波で猪や鹿などの害獣をよせつけない装置があるとの情報で早速、デモ機を提供してもらい設置したところ、鹿の侵入が止まったようです。ただ、如何せん36万坪という広大な敷地全体をカバーするわけにいきません。したがって侵入口と思われる所に設置し、この周辺から侵入しなくなると、次の侵入されそうな場所に移動して設置していくようにしています。

 この装置、多重音波獣害対策装置「アニマルストップ」といい、10KH~28KHの可聴波音域の周波音を発し、多くの害獣を寄せ付けないようにしています。実際に取り付けている現場に行くと、嫌~な音波が耳に入ってきます。人間でも音に敏感な若い人ほど耳障りで気分が悪くなるそうです。そのため、夜のコンビニの駐車場などにたむろする若者を離散させるように設置したところ、効果抜群だったそうです。

 深夜のコンビニの駐車場でたむろし大声で騒いでる非常識な若者は"害獣"そのもの。この「アニマルストップ」が効果を発揮するとは皮肉なものです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

南の国からツバメが古巣に戻ってきました。

 

 今日から4月。満開の桜が美しい。新しい新年度が始まります。寒い冬の間暖かい東南アジアやオーストラリア北部で過ごしたツバメが何千キロもの海を超えて帰ってきました。クラブハウスの従業員通用口の頭上に目をやるとツバメが飛び交い、軒下に残っている古い巣をせっせと補修し作り直しています。

 南の国で避寒したツバメは生まれ故郷の日本に戻ってきます。昨年、当クラブのクラブハウスの軒下で卵からヒナに返り成長して南の国に巣立って行ったツバメが戻ってきたのでしょうか。いろいろな書物によるとツバメは生きている限り前年と同じ巣に戻ってくる傾向があるそうです。ということは今年飛翔してきたツバメのほとんどは奈良柳生CCで生まれ育ったツバメということになります。

 ツバメが戻ってきて巣作りを始めると糞が落ちて迷惑なのですが、家の軒先にツバメが巣を作れば縁起が良いともいわれます。ツバメは害虫を食べる益鳥でもあります。産卵・ヒナの誕生・子育て・ヒナの成長・巣立ち・ひとり立ちまでの約半年、暖かく見守ってやって下さい。秋の涼しい風が吹く旅立つまでツバメの生態を観察してみてはいかがでしょう。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇