岡本綾子プロのコラムを読んで。

image2

 今日は1日中雨です。毎月1日に会員の皆様に発行している「事務局だより7月号」が昨日納品され、本日手が空いてるキャディさんにも手伝ってもらって発送作業を行っています。月末には会員の皆様のお手元に届くと思います。

 書類整理の合間に今週号の週刊ゴルフダイジェストがあったので、パラパラと流し読みをしていたところ「岡本綾子 ゴルフのほんとう。」という連載コラムで含蓄に富む文章が目に付きました。さすがに世界のトップに君臨した超一流プロゴルファーだな関心しました。

 記事は質問者が「ほかのスポーツにくらべてプロゴルファーはマスコミに叩かれることが多いのはなぜか?」というような質問に岡本プロは答えているのですが、その回答もトッププロとして自身が経験してきたところから懇切丁寧に説明されており、なるほどなあと感じ入ってしまいました。紹介するにはあまりにも紙面?が足りないので、興味のある方は購入してお読みください。

 このコラムの中でさすがと思ったのが次の文章です。

 「ゴルフは単にボールを打つ技術だけでなく、想像力豊かに戦略を立て、自分自身の精神状態をコントロールする知性と感性、経験が求められます。」

 言いえて妙、見事にゴルフというスポーツを言い表しています。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
 

ちょっとした握りは、ゴルフの潤滑油。

 ゴルフではちょっとした゛握り゛つまりプレーで賭けをすることによって、相手に勝とうという闘争心が実力以上の技量を発揮して好スコアにつながるため゛ベット゛また゛握る゛という表現で賭けをすることが多い。バブルの時代は10万円、20万円のハーフナッソーとかやくざの幹部では100万円単位の握りをしていたなどまことしやかに流布されていました。

 わが国では賭け事は法によって禁じられています。ゴルフのベットに限らず麻雀や花札、ポーカー、チンチロリン等々庶民の賭博は一切禁じられています。

 最近のプライベートコンペでは参加者を馬に見立て枠順を決め1、2位を予想する連単や連複などの予想に1口500円、1000円を投資してプライベートコンペの表彰とは別に的中者に賞金を配当して盛り上げてます。これもれっきとした賭博行為で、警察に検挙されます。

 5、6年前でしたか、大会社の労働組合の主催したコンペや高校野球で1、2位を予想する馬券式賭博をしたことで検挙され大きく新聞に取り上げられたことがありました。これなどは警告を促すために大会社の労働組合を狙い撃ちしたようなもので、本当に重大な犯罪であるから取り締まったわけではないはずです。

 ささやかな庶民の楽しみ程度の賭けに目くじらを立てるほど警察も野暮ではないと思います。ゴルフでも常識の範囲内ならベットもプレーの刺激剤・潤滑油になっていいと思います。ただ少額といえどもレストランなど人目の多い所で人目もはばからず大きな声で勝った負けたのお金のやり取りは見苦しいのでお慎みください。

 また握りをすると自分のゴルフができないというゴルファーも少なくないので、無理強いはしないようにしてください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

県民ゴルフ「アンダーハンディ競技開催。

男子 女子

本日は奈良県ゴルフ協会主催の県民ゴルフ「アンダーハンディ競技会」が奈良柳生カントリークラブで行われました。昨日までは気温30度近い夏日が続いていましたが、今日の天気予報では朝方は曇りで午後3時頃から雨が降リ出すとの生憎の予報。天気予報は悪い方にはずれ昼前から雨が降り出す悪コンディションとなりました。しかしながら奈良柳生CCでプレーを楽しみにされている方が多く、当日のキャンセルはなくよく整備されたコースコンディションの中、183名(男子161名、女子22名)が参加して熱戦が繰り広げられました。

 男子は相澤義隆さん(写真上)が41、47、グロス88、HD23・0、ネット65・0で2位の治京秀和さんを1・5打差で優勝。女子は長田良美さん(写真下)が51、44、グロス95、HD27・9ネット67・1で2位の樫村治子さんを2・5打差をつけて見事優勝しました。

 この奈良県ゴルフ協会主催の県民ゴルフ「アンダーハンディ競技」は奈良県ゴルフ協会でJGA-HDCPを登録している方だけが参加でき、取得されているJGAハンディキャップで争う大会で、通常の県民ゴルフとは若干趣向が違う競技会です。
 競技の詳細は奈良県ゴルフ協会のホームページをご覧ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

真のゴルファーは減った。

 あるゴルフ書のPR文か何かで見た記憶がある。それは「ゴルフをする人は増えたが、ゴルファーは減った。ゴルフの醍醐味は、いいスコアを出すことではなく親しい人々を得ることだ」なかなか味わい深い言葉だ。

 ゴルフの基本はまずエチケットから始まる。ルールブックは第1章「エチケット」から始まる。50年近く前にゴルフを始めた時、先輩たちから「ゴルフは紳士のスポーツだ。なに故に紳士のスポーツであるかというとエチケット・マナーを重視し遵守することから始まる」と口酸っぱく教えられたものです。お陰でゴルフというスポーツを通じて社会人としてわきまえるべきエチケット・マナーを身につけることができました。

 ところがエチケット・マナーを身につけた先人ゴルファーは減少し、ここ十数年、ゴルフを始める初心者にしっかりエチケット・マナーを教える先輩ゴルファーはいなくなりました。他のプレーヤーの邪魔にならないようにする心配りや安全にゴルフを楽しむための基本的なエチケットやマナーであるのですが、これをわきまえない無知なプレーヤーに善意でもって注意しようものなら「口うるさいゴルファーだ」「何を偉そうに」など反省どころかふて腐れる輩のなんと多いことか。

 エチケット・マナーを指導しようという善意のゴルファーは逆に敬遠されるし、さらにはいちいち細かいことを注意する嫌味なゴルファーだと多くのゴルファーから遠ざけられてしまいます。正しいことを教えていながら敬遠されるなど間尺に合わない。だからみんなエチケット・マナーに反した行動をするプレーヤーを見ても黙殺してしまうようになってしまったのだろうか。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

日本社会人ゴルフ選手権

DSC_0204

スポーツニッポン新聞社主催の第46回内閣総理大臣杯 日本社会人ゴルフ選手権が今年も開催されます。決勝は10月1・2日、相模原GC東コースで行われます。優勝特典として今年の三井住友VISA太平洋マスターズの出場権が与えられます。

関西予選は奈良柳生カントリークラブをはじめ城陽CC、三木よかわCCの3会場で行われ、関西地区決勝は枚方CCで行われます。

奈良柳生CCでの予選は7月15日(水)に行います。すでにポスター、参加案内、申込書が送られてきてます。参加資格は満20歳以上の社会人で、所属クラブ、日本パブリックゴルフ協会のハンディキャップが9・9以内(またはJGA/USGAハンディキャップインデックス9・9以内)の者。

この大会は社会人ゴルフ選手権と銘うっている通り、学生は参加することができません。近年、アマチュアゴルフ大会はプロ予備軍ともいわれる学生ゴルファーに席捲されており、本当の意味でのアマチュアといえる社会人ゴルファーの全国レベルの大会は、この大会だけといわれています。

すでに申込みを受付けていますので、ぜひご参加下さい。詳細はスポーツニッポン新聞社事業本部(電話06-6346-8522)へ。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

同伴者を意識せず゛パーおじさん゛に挑む。

随分前の話で記憶は定かではありませんが有名なゴルファーがいっていました(書物で読んだのですが)が、ゴルフというゲームは本来コースのパーに対して挑んで行くものであって、目の前の同伴競技者が相手でも敵でもない。したがって同伴競技者のプレーに惑わされたりせず、平常心でそのホールを攻略して行くことに集中することが肝要だとか。

確かにコース設計者は様々な罠や仕掛けを随所に企てています。手強いコース設計家の意図を見破り安全なパールートを模索し攻略して行くことが知性派ゴルファーの楽しみ方ではないでしょうか。DSC_0097

広大な自然の中に展開する18ホールは、池や小川などの景観美を兼ねたウォーターハザードや人工的な白砂のバンカーを巧みに配置された造形など戦略性と景観性を調和させたコース設計者の造形作品でもあります。_RAW5724

ティーグランドからグリーンに向かって淡々とボールを打って行くのではなく、そのホール全体を見渡し設計家の意図する戦略性と景観性を読み解いてからプレーして行くことこそ、ゴルフの奥深さと醍醐味があるのではないと思います。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフに出会えたことに感謝。

 ゴルフは面白く楽しい、だけでなく難しいし奥が深いスポーツでもあります。ゴルフというスポーツに出会えたことに感謝します。ゴルフを通じていろいろなことを教えられました。

 公正・正直・自制の精神を学びました。また挑戦・勇気・向上・計画性といった困難に立ち向かう精神力も養うこともできました。何よりもゴルフは人に対する敬意・思いやり・感謝といった寛容の精神を教えてくれます。

 ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏は「ゴルフとの出会いに感謝しよう」でこう書いてます。ゴルフができる幸せ、ゴルフと出会った幸運な人生に感謝しているなど七つの恵みと称して次のように書いています。

 まず、ゴルフができる健康な体であること。二つ目にゴルフができる家庭であること。三つ目は仕事の恵み。会社や仕事、商売に破綻があればゴルフどころではない。四つ目は、高いゴルフができる財布の中の経済力。五つ目は、一緒に遊んでくれる友だちがいるという恵み。六つ目は、コースの人たちだ。コースがなければゴルフはできない。そして七つ目の恵みは、ゴルフの先人たちである。かくも面白いゲームを編み出し、営々とその面白さを伝承してきてくれた先人たちに感謝しなければならない、と。

 ゴルフがシニア世代の健康管理のための年寄りのスポーツに成り下がっており、若年世代を取り込む名案がないままゴルフ人口が衰退しつつあります。業界挙げてジュニア育成などに注力していますが、アスリートゴルファーを育成するだけでなく、ゴルフを通じて得られる精神や人格形成に役立つことをアピールして小・中・高校生の体育のカリキュラムに組み入れてもらうような働きかけを日本ゴルフ協会など業界団体はするべきだと思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

スロープレー問題を考える。

 スロープレーはどこのゴルフ場でも悩みの種です。ハーフのプレー時間はおおよそ2時間をメドにしているゴルフ場が多い。関西ゴルフ連盟支配人会でもスロープレー防止のためのポスターやマーシャルグッズを制作し加盟ゴルフ場に配布しています。

 ゴルフ場のレイアウトや難易度などの差もありますが、ハーフプレーは2時間あれば大体回れるはずです。2020年の東京オリンピックのゴルフ競技の会場を予定している名門・霞ヶ関CCは「ハーフ1時間50分でプレーしてください。」とロッカールームなどに掲示されてます。霞ヶ関CCは乗用カートのない全ホール歩きのプレーで、しかもOBなどは全て打ち直しでありながらハーフ1時間50分プレーを奨励しています。

 実際に1時間50分でラウンドできるのかキャディさんに尋ねたところ「皆さん、大体1時間50分までで回ってこられますよ。」とのことでした。しかも霞ヶ関CCのスタート時間の間隔はなんと6分間隔。ふつうは7分間隔、当クラブは8分間隔ですが、コース内で混んだりしないそうです。

 話を元に戻して、スロープレー問題ですが、スロープレーヤーが一人いるだけで間違いなく、その組はスロープレーになってしまいます。スロープレーヤーは同伴競技者のみならず後続組にも多大な迷惑をかけてしまいます。

 人には一定のプレーリズムがありますし、アドレスしてショットするまでに一定のルーティーンがあります。が、周りからみれば無駄に時間をかけてわざとプレーを遅くしているように見える人もいます。こうしたスロープレーヤーの多くは、残念なことに自分のプレーが遅いと判っていない人がほとんどです。

 スロープレーヤーを見ていると相対的に周りの空気を読まないし、他の人に対する気遣いがない自己中心的なマイペース型の人に多いように感じます。

 スロープレーヤーでも工夫次第で早くなります。ボールを打つ以外の作業?を早めるようにすれば大幅短縮になります。例えばティーショットの準備を自分の番までにきちんとしておく。自分の番がきたらさっとティーアップして打てるようにする。次打地点に行く時はあらかじめ目測して2、3本のクラブを持っていくとか、グリーン周りなどでは必ずしも「遠球先打」にこだわらず、本来打つべき順番の人が準備できていなければ「お先に打ちます」と声をかけてプレーすればかなりの時間短縮につながります。

 アドレスに入る前に何度も素振りを繰り返す人がいます。これもその人にとってのルーティーンかもしれませんが、何度も素振りを繰り返しても100%うまく行くかといえばけっしてそんなことはありません。何度も素振りを繰り返すルーティーンは逆に雑念が入って却って逆効果を招くと倉本プロはいってます。

 倉本プロいわく「構えに入ったら3秒以内に打ち終える」人間がせいぜいじっとしていられるのは3秒まで、構えて4秒以上かけると頭に思い描いていたイメージが消え失せて筋肉も固まる。だから3秒以内に打ち終えること、と。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ルールをしっかり身につけよう。

 「クラブ競技に参加する人でルールやマナー・エチケットをわきまえていない人が結構いる」と、時々競技参加者から苦情を聞くことがあります。

 ゴルフのルールはルールブックを読んだだけではなかなか理解できません。実際にその場に遭遇してこそルールーブックに書かれている処置が理解できるのですが、机上でルールブックを読んだところですぐ理解できるものではありません。

 本来、ゴルフルールはもっと単純で、ティーショットしたらグリーン上に上がるまでは一切ボールに触れずに打って行くという単純明快なもので、クリークや池に入ったり、OBゾーンに行ったり、木の後ろや枝に止まったりしてボールを打って行くことができない場合、ルールで救済しプレーの継続を可能にするために制定されているもので、昔はわずか13条だったそうです。

 そのわずか13条のゴルフルールが今や34条100項目を超え、付属規則だけでもルールブックの約半分を占める膨大な量になっています。プレーを公正に行おうとするために、様々なトラブルから救済を求める多くのゴルファーの要請に対してルールが制定、改正が行われてきた結果だと思います。

 ルールの救済処置は、プレーを継続させるための救済であって、これを利用して自分に有利に処置することは戒しめなければなりません。ゴルフは何よりも「自分に厳しく」が大前提で成り立っている競技ですからルールの欠陥をついてインチキを行うことは厳に慎まなければなりません。ルールブックの裏表紙に明記されている次の言葉を肝に銘じて、しっかりルールブックを熟読してください。

 球はあるがままにプレーせよ
 コースはあるがままにプレーせよ 
 それができないときは、
 最もフェアと思う処置をとる
 最もフェアと思う処置をとるためには、
 ゴルフ規則を知る必要がある

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ場利用税廃止について。

 今年最後の日曜日。余すところ4日で新年を迎えます。ゴルフ場の迎春準備に余念がありません。門松や鏡餅の手配、振舞い酒の注文、事務所をはじめ各部所の大掃除などなど。自分の机や書類の整理などここ2、3日忙殺されてますが、息抜きがわりに今年最後?のブログ原稿を。

 ゴルフ場利用税廃止はゴルファーのみならずゴルフ業界の長年の悲願であり懸案事項でもあります。

 今年11月の参議院予算委員会において松沢成文議員が安倍総理大臣、麻生財務大臣にゴルフ場利用税廃止を求めて質問を行いました。

 答弁に立った麻生財務大臣は、ゴルフ場利用税と消費税の二重課税の問題を認識しつつゴルフ場利用税が地方自治体の大きな財源でもあり、即廃止には至らないが、消費税が10%に改正される時点で見直すべきであるとの言質を与えました。

 安倍総理といえば、日本ゴルフ場事業協会(現日本ゴルフ場経営者協会)の元理事長であり、麻生財務大臣は国会議員の超党派ゴルフ連盟の会長です。さらに質問者である松沢議員はゴルフ場利用税の徴収側である神奈川県知事でもあった人で、参院予算委員会でゴルフ場利用税廃止の質疑が行われたということはひじょうに意義深いことです。

 消費税10%改正時にゴルフ場利用税が廃止になるよう、ゴルファーとともに業界あげて取り組んで行かなければなりません。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇