ルールをしっかり身につけよう。

 「クラブ競技に参加する人でルールやマナー・エチケットをわきまえていない人が結構いる」と、時々競技参加者から苦情を聞くことがあります。

 ゴルフのルールはルールブックを読んだだけではなかなか理解できません。実際にその場に遭遇してこそルールーブックに書かれている処置が理解できるのですが、机上でルールブックを読んだところですぐ理解できるものではありません。

 本来、ゴルフルールはもっと単純で、ティーショットしたらグリーン上に上がるまでは一切ボールに触れずに打って行くという単純明快なもので、クリークや池に入ったり、OBゾーンに行ったり、木の後ろや枝に止まったりしてボールを打って行くことができない場合、ルールで救済しプレーの継続を可能にするために制定されているもので、昔はわずか13条だったそうです。

 そのわずか13条のゴルフルールが今や34条100項目を超え、付属規則だけでもルールブックの約半分を占める膨大な量になっています。プレーを公正に行おうとするために、様々なトラブルから救済を求める多くのゴルファーの要請に対してルールが制定、改正が行われてきた結果だと思います。

 ルールの救済処置は、プレーを継続させるための救済であって、これを利用して自分に有利に処置することは戒しめなければなりません。ゴルフは何よりも「自分に厳しく」が大前提で成り立っている競技ですからルールの欠陥をついてインチキを行うことは厳に慎まなければなりません。ルールブックの裏表紙に明記されている次の言葉を肝に銘じて、しっかりルールブックを熟読してください。

 球はあるがままにプレーせよ
 コースはあるがままにプレーせよ 
 それができないときは、
 最もフェアと思う処置をとる
 最もフェアと思う処置をとるためには、
 ゴルフ規則を知る必要がある

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

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