ゴルフは難しく奥行きが広い。

 ゴルフはひじょうに特殊なスポーツだと思います。いろいろな環境や条件に影響され左右される競技です。まずは天候。晴れ、雨、寒い、暑い、強風、無風といった気象条件に最も影響を受けるスポーツです。プレーするコースの違い、アップダウンがきつい、フラット、距離が長い、短い、山岳コース、丘陵コース、シーサイドといったプレーするコースの違い。さらにはプレーする同伴競技者といった環境や条件がその都度変わるのがゴルフです。

 さらには1番ホールのティーショットから18番ホールの最終パットまで打ち放たれたボールの状況が1打ごとに変わっており、スコアメイクのためにプレーヤー自身がその都度判断し実行して行く孤独との闘い。

 野球やサッカーのようにチームプレーではなく、完全な個人プレーであり、野球やサッカーのように相手のプレーに対して瞬時に判断して対応するスポーツではありません。ゴルフというスポーツは1打、1打の間合いが長く次打に行くまでの時間が長く考える時間が長すぎて逆にミスすることも多い。

 ゴルフとはいかにミスをしないかを競うスポーツだといっても過言ではありません。ナイスショットした後につまらぬミスショットをしたり、ナイスパー、ナイスバーディのあとにボギーやダブルボギーを叩いてしまう、まさに好事魔多しといったことがよく起こります。ゴルフほど不安と緊張に左右されるスポーツは他にないと思います。だからこそゴルフは難しく奥行きの広い無限の面白さをもつスポーツなのです。

 

ゴルフは知的スポーツ。

 ゴルフは体力と精神力そして忍耐力が問われるスポーツです。とくにゴルフは体力以外に知的スポーツといわれるように精神力と忍耐力なくしてゴルフの上達は望めません。

 18ホールという長丁場では必ずミスが出ます。うまく行くよりミスが多くミスをいかに減らすかがスコアメイクのポイントです。

 18ホールの長丁場はミスしても取り戻せるチャンスは必ず訪れますから諦めずに粘り強くプレーをして行くことです。

 ゴルフは1番ホールをティーオフした時からいかなる場において、人間としていかに処すべきかを問われる場面に遭遇します。こうした場面をいかに対処しつつ最小のスコアにまとめて行くかが問われるスポーツでもあります。

 ゴルフマナー評論家・鈴木康之氏は「公明正大」「挑戦と冷静」「思いやり」「感謝」「社交」「自律」「自己責任」「向上意欲」「計画性」そして幾多の困難、失敗、挫折、恥の経験など日常生活が投影、凝縮されたものがゴルフだといいます。

 だからこそゴルフは面白いのだし、また難しく奥が深いのです。

東京五輪のカウントダウンが始まりました。

 

明けましておめでとうございます。2020年、令和2年の幕が上がりました。東京五輪開幕までのカウントダウンが始まりました。ゴルファーにとっては東京五輪のゴルフ競技の代表に誰が選ばれるか気になるところです。

 男女とも米ツアーで活躍している松山英樹と畑岡奈紗はほぼ確定といっても良いでしょう。現段階では男子二番手に昨年の賞金王・今平周吾がワールドランキング32位でリードし、次いで昨シーズン3勝を上げ復活した石川遼が同ランキング81位で追ってます。五輪出場に意欲を見せる石川が今シーズンの6月22日までにツアーで活躍すれば逆転も可能だけに目が離せません。

 一方、女子は二番手に渋野日向子がワールドランキング12位につけており、昨シーズンの賞金女王・鈴木愛が同ランキング17位につけています。ワールドランキング15位以内に3人が入っていれば3人の出場が可能だけに、畑岡、渋野に続いて鈴木も代表になる可能性は高い。(注:昨年末の五輪ランキングは畑岡6位、渋野11位、鈴木13位でこのまま3人が15位以内に入れば東京五輪に出場できる)

 しかしながらワールドランキングは米ツアーのポイントが高いだけに、鈴木は国内ツアーで少なくとも6月22日までに2勝くらいしておきたいところ。また渋野も12位だが、国内ツアーを優先しておりモタモタしていると15位以下にあっという間に下がってしまう可能性があるので、同ランキング12位以内を確保しておかなければ鈴木と入れ替わってしまうこともある。いずれにしろ2、3番手はなんとしても15位以内を6月22日までに維持するよう頑張ってもらいたいものです。

ゴルフはスポーツか遊びか。

 ゴルフはれっきとしたスポーツです。と強く言い切れますか?ゴルフをするのにゴルフ場利用税という理不尽な税金を取られるのはなぜか考えたことがありますか。ゴルフがスポーツというより遊びととらえられているためではないでしょうか。

 そのひとつにプレー中の喫煙を容認していること。たばこを喫いながらプレーするスポーツがあるだろうか。野球で守備についている内野手や外野手がたばこを喫いながらボールが飛んでくるのを待っていることなどありえませんよね。

 相撲の土俵下で待つ力士が一服しているだろうか。サッカーのゴールキーパーがたばこを喫って守っているだろうか。

 スポーツで競技中に喫煙を認められているのはゴルフだけです。ゴルフは喫煙しながらできるスポーツだと思ってる人は多いが、喫煙しないゴルファーからみると、ゴルフというスポーツを冒涜しているように思います。

 たばこ以外にお酒を飲んでプレーすることができるスポーツはゴルフだけです。スタート前に一杯引っ掛けて、コース売店で一杯、昼食時に一杯というように酒を飲んでプレーすることができるのがゴルフです。さすがにプロ競技や権威ある公式アマチュア競技では許されてませんが、プライベートラウンドやクラブ競技では禁止を謳ってるゴルフ場はありません。

 こうしたたばこやアルコールをプレー中に嗜(たしな)むことができるゴルフがスポーツではなく遊びだといわれる所以です。ゴルフ場利用税撤廃を要望すれど「所詮ゴルフはスポーツでなく担税能力のある金持ちの遊びだ」と思われており2020年度も利用税撤廃は見送られました。 

女子プロツアーの来年度日程。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は来年度の女子プロツアーの日程を発表しました。2020年度は東京五輪の開催により8月の2週間の開催期間中はツアー休止となります。

 3月5日の開幕戦「ダイキンオーキッドレディース」(沖縄・琉球GC)から最終戦「ツアー選手権リコー杯」(宮崎GC)まで全37試合実施されます。東京五輪開催中の2週間の休止により2試合の減となりますが、女子プロツアーは相変わらずの盛況ぶりです。

 関西で行われるのは「スタジオアリス」(4月10日~12日・花屋敷GC吉川コース)と「宮里藍サントリーレディース」(6月11日~14日、六甲国際GC)と「ノブタグループマスターズレディース」(10月22日~25日、マスターズGC)の3試合でいずれも兵庫県のゴルフ場での開催となります。

驚きのCM動画の真相。

 11月29日にアップしたジュン&ロペのCM動画「見事な曲打ちショットのCM動画」について週刊ゴルフダイジェスト12月10日号に詳しく報じられてました。

 ジュン&ロペのCM動画に出ている男女二人はゴルフインストラクターでトリックアーティストのジョシュア・ケリーさんとタニア・タレさんといい、女性のタニアさんはプロ資格を持っているそうです。

 CM動画のオープニングは、クラブヘッドでトントンとリフティングしながらコースに向かい、練習グリーンと思われるカップ目がけてボールを放ると7メートルほど先のカップに見事カップイン。このほかクラブをバトントワラーよろしくクルッと空中に回してからクラブを掴みショットするなど数々の曲打ちを披露、ただただ仰天するばかりです。

 ジュン&ロペの担当者に確認するとトリックや合成なしの実写で「デザインで入ってる文字以外の合成は一切なし」と取材に答えてます。撮影はロペ倶楽部で朝4時から夕方5時まで1日で撮影したそうです。

 昔、タイガー・ウッズがリフティングしながら空中のボールを打つといったCMがありましたが、今回のジュン&ロペのCM動画は数々の曲打ちの連続で驚かされます。

見事な曲打ちショットのCM動画。

ジュン&ロペのCM動画がなかなか楽しいので紹介します。男女2人のゴルファーが数々の曲打ちショットを披露。しかもトリックや合成映像でなくすべて実写といいますから驚きです。

 どんな内容かといえばクラブでボールをリフティングしつつ空中のボールを打つのはよくあるパターン。昔のタイガー・ウッズのCMでもお馴染みでしたが、リフテインングしてるボールをサッカー選手さながら足でリフティングしその空中のボールを見事にショットしたり、女性がバンカーから打ち出した空中のボールを男性ゴルファーがバシッと打つ曲芸ショットなど数々見せてくれる楽しいCM動画です。

 止まってるボールもまともに打てないゴルファーが多い中、なんとも見事な曲打ちの数々。なんとも文章では説明しきれませんので、下の画像をクリックしてご覧ください。なお、このCM動画、一切の合成やトリックはしてないそうです。

 

さすがPGAツアーの醍醐味。

 朝夕の冷え込みが厳しく秋の深まりを感じる気候になってきました。何十年ぶりかで電車通勤した電車内でもマスクをつけた人が目立ってます。例年より早くインフルエンザの流行が早いといわれてます。早めにインフルエンザの予防注射を打つようにしてください。

 プロゴルフトーナメントも佳境に入ってきました。日本で初めて開催されたアメリカPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」のタイガー・ウッズと松山英樹の白熱した優勝争いは見応えがありましたね。久々に男子プロトーナメントの醍醐味、面白さを満喫させてくれました。

 優勝争いは2日目の豪雨による中止で最終日の一部が月曜日にずれ込んだものの、テレビも朝のワイドショーの枠を使って生中継を敢行し、平日の朝にも関わらず9・0%の視聴率を記録したそうです。テレビ業界もこれを機会に男子ツアーのアグレッシブなプレーをしっかり中継・放映してくれれば男子トーナメントも盛り上がって行くと思いますがね。

マナーにはその人の人格が表れる。

 「打ち方にはその人の体力が表れる。ルール上のジャッジメントにはその人の知力が表れる。そしてマナーにはその人の人格が表れる。」これはゴルフマナー評論家・鈴木康之氏の言葉です。

 先月行われた女子ツアーの「マスターズ女子レディース」で笠りつ子が風呂の脱衣場でストレッチする際に、バスタオルが常備されておらず係員に「タオルを出してほしい」と要求、ゴルフ場側は例年このトーナメントではバスタオルが数多く紛失するため、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の了解の下にトーナメント期間中はタオルを常備しないことになっていた。

 これを知らない選手の笠がコースの風呂場にタオルが置いてないことに腹を立て、スタッフに対して「何で置いてないのか」と食ってかかり、「タオルを出せ」「出せない」の押し問答のあげく、コースの副支配人に対して「頭が固い。死ね」と暴言を吐いたらしい。

 この件については自分のサイトに10月31日付けで、会場で関係者に対して不適切な発言をした当事者であることを認め、謝罪文を掲載し当面の間「ツアーへの出場は自粛させていただきます」と公表しました。

 男女プロゴルファーに限らず一般ゴルファーもマナーに欠ける行為を平気でする人が多くなってきました。ゴルフ場の風呂や洗面所に常備しているタオルの紛失はどこのゴルフ場も頭の痛い問題です。

 とくに洗面所に置いてあるフェースタオルは汗拭きにいいのかポケットに1、2枚忍ばせて行く人が多い。ゴルフ場によっては洗面所にフェースタオルの代わりに手拭き用のペーパータオルに代えているところがあります。

 夏場の暑いプレーの場合、汗拭き用のフェースタオルを忘れて、ゴルフ場のフェースタオルを拝借ということでしょうが、この持ち出したタオルは不思議と戻ってきません。

 以前、当クラブでは持ち出しお断りより、「汗拭きタオルを忘れた方は、持ち出しOK、ただし必ず元に戻してください」と張り紙をしたことがありましたが、残念ながら回収率は低く、結局「持ち出し厳禁」の張り紙に代えました。

 女子ツアーを開催しているクラブの支配人から聞いたことがありますが、「女子プロの行儀の悪さには壁壁しますよ。脱衣場のタオルは濡れたまま、そこら中に使い放し。バスタオルもタオル入れに戻さず平気で床に投げ捨てられ、女性の脱衣場とは思えませんよ。」と嘆いていたのを覚えてます。

 こうした不始末に対してマスターズGCも女子プロゴルフ協会と相談しタオルを出さないことを伝え了承を得ていたという。笠の不適切発言の前に女子プロ全員がもう少し社会人としての自覚を持ち常識的行動をするように望みたい。

日本初のUSPGAツアーが今週始まります。

 いよいよ今週24日から日本初のUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ選手権」が習志野CCで始まります。

 マスターズで見事、復活優勝したタイガー・ウッズをはじめツアー選手権に勝ち年間王者となったローリー・マキロイやジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ババ・ワトソンさらには松山英樹など名だたるトッププレーヤーがやってきます。

 日本のコースでUSPGAツアーが見れるのは、ZOZOのオーナーだった前澤さんのお陰。何かと話題を提供してくれる前澤さんですが、ZOZOを手放したものの、この試合は3年契約されているので、来年・再来年と3回は楽しめることになります。USPGAツアーの日本開催は画期的な出来事です。

 試合の模様は世界にライブ中継され、日本のファンのみならず世界中のゴルフファンが注目するビッグトーナメントです。ホントに楽しみです。