東京五輪のカウントダウンが始まりました。

 

明けましておめでとうございます。2020年、令和2年の幕が上がりました。東京五輪開幕までのカウントダウンが始まりました。ゴルファーにとっては東京五輪のゴルフ競技の代表に誰が選ばれるか気になるところです。

 男女とも米ツアーで活躍している松山英樹と畑岡奈紗はほぼ確定といっても良いでしょう。現段階では男子二番手に昨年の賞金王・今平周吾がワールドランキング32位でリードし、次いで昨シーズン3勝を上げ復活した石川遼が同ランキング81位で追ってます。五輪出場に意欲を見せる石川が今シーズンの6月22日までにツアーで活躍すれば逆転も可能だけに目が離せません。

 一方、女子は二番手に渋野日向子がワールドランキング12位につけており、昨シーズンの賞金女王・鈴木愛が同ランキング17位につけています。ワールドランキング15位以内に3人が入っていれば3人の出場が可能だけに、畑岡、渋野に続いて鈴木も代表になる可能性は高い。(注:昨年末の五輪ランキングは畑岡6位、渋野11位、鈴木13位でこのまま3人が15位以内に入れば東京五輪に出場できる)

 しかしながらワールドランキングは米ツアーのポイントが高いだけに、鈴木は国内ツアーで少なくとも6月22日までに2勝くらいしておきたいところ。また渋野も12位だが、国内ツアーを優先しておりモタモタしていると15位以下にあっという間に下がってしまう可能性があるので、同ランキング12位以内を確保しておかなければ鈴木と入れ替わってしまうこともある。いずれにしろ2、3番手はなんとしても15位以内を6月22日までに維持するよう頑張ってもらいたいものです。

ゴルフはスポーツか遊びか。

 ゴルフはれっきとしたスポーツです。と強く言い切れますか?ゴルフをするのにゴルフ場利用税という理不尽な税金を取られるのはなぜか考えたことがありますか。ゴルフがスポーツというより遊びととらえられているためではないでしょうか。

 そのひとつにプレー中の喫煙を容認していること。たばこを喫いながらプレーするスポーツがあるだろうか。野球で守備についている内野手や外野手がたばこを喫いながらボールが飛んでくるのを待っていることなどありえませんよね。

 相撲の土俵下で待つ力士が一服しているだろうか。サッカーのゴールキーパーがたばこを喫って守っているだろうか。

 スポーツで競技中に喫煙を認められているのはゴルフだけです。ゴルフは喫煙しながらできるスポーツだと思ってる人は多いが、喫煙しないゴルファーからみると、ゴルフというスポーツを冒涜しているように思います。

 たばこ以外にお酒を飲んでプレーすることができるスポーツはゴルフだけです。スタート前に一杯引っ掛けて、コース売店で一杯、昼食時に一杯というように酒を飲んでプレーすることができるのがゴルフです。さすがにプロ競技や権威ある公式アマチュア競技では許されてませんが、プライベートラウンドやクラブ競技では禁止を謳ってるゴルフ場はありません。

 こうしたたばこやアルコールをプレー中に嗜(たしな)むことができるゴルフがスポーツではなく遊びだといわれる所以です。ゴルフ場利用税撤廃を要望すれど「所詮ゴルフはスポーツでなく担税能力のある金持ちの遊びだ」と思われており2020年度も利用税撤廃は見送られました。 

女子プロツアーの来年度日程。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は来年度の女子プロツアーの日程を発表しました。2020年度は東京五輪の開催により8月の2週間の開催期間中はツアー休止となります。

 3月5日の開幕戦「ダイキンオーキッドレディース」(沖縄・琉球GC)から最終戦「ツアー選手権リコー杯」(宮崎GC)まで全37試合実施されます。東京五輪開催中の2週間の休止により2試合の減となりますが、女子プロツアーは相変わらずの盛況ぶりです。

 関西で行われるのは「スタジオアリス」(4月10日~12日・花屋敷GC吉川コース)と「宮里藍サントリーレディース」(6月11日~14日、六甲国際GC)と「ノブタグループマスターズレディース」(10月22日~25日、マスターズGC)の3試合でいずれも兵庫県のゴルフ場での開催となります。

驚きのCM動画の真相。

 11月29日にアップしたジュン&ロペのCM動画「見事な曲打ちショットのCM動画」について週刊ゴルフダイジェスト12月10日号に詳しく報じられてました。

 ジュン&ロペのCM動画に出ている男女二人はゴルフインストラクターでトリックアーティストのジョシュア・ケリーさんとタニア・タレさんといい、女性のタニアさんはプロ資格を持っているそうです。

 CM動画のオープニングは、クラブヘッドでトントンとリフティングしながらコースに向かい、練習グリーンと思われるカップ目がけてボールを放ると7メートルほど先のカップに見事カップイン。このほかクラブをバトントワラーよろしくクルッと空中に回してからクラブを掴みショットするなど数々の曲打ちを披露、ただただ仰天するばかりです。

 ジュン&ロペの担当者に確認するとトリックや合成なしの実写で「デザインで入ってる文字以外の合成は一切なし」と取材に答えてます。撮影はロペ倶楽部で朝4時から夕方5時まで1日で撮影したそうです。

 昔、タイガー・ウッズがリフティングしながら空中のボールを打つといったCMがありましたが、今回のジュン&ロペのCM動画は数々の曲打ちの連続で驚かされます。

見事な曲打ちショットのCM動画。

ジュン&ロペのCM動画がなかなか楽しいので紹介します。男女2人のゴルファーが数々の曲打ちショットを披露。しかもトリックや合成映像でなくすべて実写といいますから驚きです。

 どんな内容かといえばクラブでボールをリフティングしつつ空中のボールを打つのはよくあるパターン。昔のタイガー・ウッズのCMでもお馴染みでしたが、リフテインングしてるボールをサッカー選手さながら足でリフティングしその空中のボールを見事にショットしたり、女性がバンカーから打ち出した空中のボールを男性ゴルファーがバシッと打つ曲芸ショットなど数々見せてくれる楽しいCM動画です。

 止まってるボールもまともに打てないゴルファーが多い中、なんとも見事な曲打ちの数々。なんとも文章では説明しきれませんので、下の画像をクリックしてご覧ください。なお、このCM動画、一切の合成やトリックはしてないそうです。

 

さすがPGAツアーの醍醐味。

 朝夕の冷え込みが厳しく秋の深まりを感じる気候になってきました。何十年ぶりかで電車通勤した電車内でもマスクをつけた人が目立ってます。例年より早くインフルエンザの流行が早いといわれてます。早めにインフルエンザの予防注射を打つようにしてください。

 プロゴルフトーナメントも佳境に入ってきました。日本で初めて開催されたアメリカPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ」のタイガー・ウッズと松山英樹の白熱した優勝争いは見応えがありましたね。久々に男子プロトーナメントの醍醐味、面白さを満喫させてくれました。

 優勝争いは2日目の豪雨による中止で最終日の一部が月曜日にずれ込んだものの、テレビも朝のワイドショーの枠を使って生中継を敢行し、平日の朝にも関わらず9・0%の視聴率を記録したそうです。テレビ業界もこれを機会に男子ツアーのアグレッシブなプレーをしっかり中継・放映してくれれば男子トーナメントも盛り上がって行くと思いますがね。

マナーにはその人の人格が表れる。

 「打ち方にはその人の体力が表れる。ルール上のジャッジメントにはその人の知力が表れる。そしてマナーにはその人の人格が表れる。」これはゴルフマナー評論家・鈴木康之氏の言葉です。

 先月行われた女子ツアーの「マスターズ女子レディース」で笠りつ子が風呂の脱衣場でストレッチする際に、バスタオルが常備されておらず係員に「タオルを出してほしい」と要求、ゴルフ場側は例年このトーナメントではバスタオルが数多く紛失するため、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の了解の下にトーナメント期間中はタオルを常備しないことになっていた。

 これを知らない選手の笠がコースの風呂場にタオルが置いてないことに腹を立て、スタッフに対して「何で置いてないのか」と食ってかかり、「タオルを出せ」「出せない」の押し問答のあげく、コースの副支配人に対して「頭が固い。死ね」と暴言を吐いたらしい。

 この件については自分のサイトに10月31日付けで、会場で関係者に対して不適切な発言をした当事者であることを認め、謝罪文を掲載し当面の間「ツアーへの出場は自粛させていただきます」と公表しました。

 男女プロゴルファーに限らず一般ゴルファーもマナーに欠ける行為を平気でする人が多くなってきました。ゴルフ場の風呂や洗面所に常備しているタオルの紛失はどこのゴルフ場も頭の痛い問題です。

 とくに洗面所に置いてあるフェースタオルは汗拭きにいいのかポケットに1、2枚忍ばせて行く人が多い。ゴルフ場によっては洗面所にフェースタオルの代わりに手拭き用のペーパータオルに代えているところがあります。

 夏場の暑いプレーの場合、汗拭き用のフェースタオルを忘れて、ゴルフ場のフェースタオルを拝借ということでしょうが、この持ち出したタオルは不思議と戻ってきません。

 以前、当クラブでは持ち出しお断りより、「汗拭きタオルを忘れた方は、持ち出しOK、ただし必ず元に戻してください」と張り紙をしたことがありましたが、残念ながら回収率は低く、結局「持ち出し厳禁」の張り紙に代えました。

 女子ツアーを開催しているクラブの支配人から聞いたことがありますが、「女子プロの行儀の悪さには壁壁しますよ。脱衣場のタオルは濡れたまま、そこら中に使い放し。バスタオルもタオル入れに戻さず平気で床に投げ捨てられ、女性の脱衣場とは思えませんよ。」と嘆いていたのを覚えてます。

 こうした不始末に対してマスターズGCも女子プロゴルフ協会と相談しタオルを出さないことを伝え了承を得ていたという。笠の不適切発言の前に女子プロ全員がもう少し社会人としての自覚を持ち常識的行動をするように望みたい。

日本初のUSPGAツアーが今週始まります。

 いよいよ今週24日から日本初のUSPGAツアー「ZOZOチャンピオンシップ選手権」が習志野CCで始まります。

 マスターズで見事、復活優勝したタイガー・ウッズをはじめツアー選手権に勝ち年間王者となったローリー・マキロイやジョーダン・スピース、ジェイソン・デイ、ババ・ワトソンさらには松山英樹など名だたるトッププレーヤーがやってきます。

 日本のコースでUSPGAツアーが見れるのは、ZOZOのオーナーだった前澤さんのお陰。何かと話題を提供してくれる前澤さんですが、ZOZOを手放したものの、この試合は3年契約されているので、来年・再来年と3回は楽しめることになります。USPGAツアーの日本開催は画期的な出来事です。

 試合の模様は世界にライブ中継され、日本のファンのみならず世界中のゴルフファンが注目するビッグトーナメントです。ホントに楽しみです。

ゴルファーは誠実で正直でなければならない。

 朝晩ようやく涼しい風を感じるようになったとはいえ、10月に入っても連日30度を超す気温が続いています。ゴルファーの服装を見てもまだ短パンに半袖シャツの夏ファッションの方がおられます。

 今日10月第1週の日曜日は、KGU傘下のゴルフクラブはクラブチャンピオンとシニアチャンピオンを決めるクラブ選手権とシニア選手権の予選が一斉におこなわれてます。

 競技委員とスタートに立ち会い、ゴルフ談義で「わざと誤球を打たせるような同伴者がいる」などと面白おかしく経験談を交えたゴルフ談義を聞いてました。

 ゴルフというスポーツは審判員のいないプレーヤー自身がジャッジしスコアを自己申告する正直を前提として競技が成り立ってます。ゴルフマナー評論家の鈴木康之氏はこう書いてます。

 「ゴルフは誕生以来永々とプレーヤーの正直を前提にして存続してきた。ゆえにゴルフは偉大なゲームであり、偉大な文化である。この偉大な歴史に、そして自分のゴルフ史に一点たりとも虚偽の汚点を残してはならない。」と。

 ボールを林に打ち込み自分しかいないことをいいことに、OB杭のわずか10センチ外のボールを内に入れたり、木の根っこに止まったボールを足で動かしたりという悪魔の囁きに負ける方がいます。

 競技ではないし、親しい仲間同士のプライベートゴルフだから少々ボールを動かしてもいいだろうと自分だけの勝手な理屈でプレーする人がいます。

 しかしいくらプライベートゴルフだからとはいえ、安易にボールに触れたり動かしたりは厳に慎むべきです。この業界に長くいると関西でも名の通ったシングルプレーヤーが「あの男は玉子を産むから要注意」といったレッテルを貼られた人が意外と多くいることに驚かされます。

 広大な敷地にレイアウトされたゴルフ場の林の中に入れば人目につきませんが、隣のホールから見えたり、コースの作業員が周辺にいたりと意外に人に見られることが多く、悪いことはできません。同伴者の目をごまかせてもこうした目撃者の目を覆い隠すことはできませんし口をふさぐこともできません。不正を働く要注意人物の烙印を押されたら終わりです。肝に銘じてください。  

               奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ場利用税廃止の声を。

 2020年東京五輪・パラリンピックの開幕まで1年を切り、五輪に関連する番組を目にしない日がないほどです。2016年のリオネジャネイロ五輪で五輪競技に復帰したゴルフは、来年の東京五輪では霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われます。すでに世界的な名設計家トム・ファジオの手によりコース改造も完了したといいます。

 米国に次ぐゴルフ大国・日本といわれますが、プレー人口の減少に歯止めがかからない状況にあります。ゴルフ人口減少の一因にゴルフというスポーツの負のイメージがあります。即ち金がかかり過ぎて金持ちの遊びや法人の接待に利用されてきた「緑のお茶屋」といった過去のマイナスイメージが今に至っても消えないことにあります。

 このため今もゴルファーには担税力があるとの理由でプレーごとにゴルフ場利用税(800円~1200円)が消費税とは別に二重課税されてます。

 このゴルフ場利用税は消費税が導入される前までは「娯楽施設利用税」といってパチンコ、麻雀、ボウリング、ビリヤードなどの利用に対し地方税として徴収されていました。消費税が導入された1989年にこの「娯楽施設利用税」が廃止になったものの、ゴルフだけが「ゴルフ場利用税」と名を変えて今日まで徴収され続けているのです。

 スポーツに税金を課す日本の悪しき税制、しかも消費税との二重課税などゴルファーが増えず減少一途の一因でもあります。

 日本経済新聞(9月13日スポーツ面)の国際ゴルフ連盟のピーター・ドーソン会長のインタビューで同会長は「今のゴルフはれっきとしたスポーツであり、年齢やレベルの違う人たちがともに楽しめる生涯スポーツである。五輪競技となった今でも、他の競技と平等に扱われていないのは残念だ」と日本のゴルファーに課すゴルフ場利用税を批判しています。

 9月3日~6日までの期間、当クラブで一般社団法人・日本ゴルフツアー機構のQT2ndを行いましたが、海外プロ選手20名を含めて112名が参加して行われました。これに先立ち、ゴルフ場利用税の免税もしくは軽減措置を奈良県中南和県税事務所に申請しましたが、「業務利用は、利用者が利用料金を一切払わない場合に限られる」と一蹴されました。

 QTに出場するために海外を含め北は北海道から九州まで日本各地から奈良へ来て1週間、滞在しプレー代だけでなく滞在費など奈良県下に相当のお金をおとしていってるわけです。こうした現状を考えれば、プロ競技であるQTは当然免税にして当然と思いますが、いかがでしょう。