いよいよ明日からQT2ndが始まります。

 夏も盛りを過ぎて今日から9月です。いよいよ明日から一般社団法人・日本ゴルフツアー機構(JGTO・青木功会長)のクォリファイング・トーナメント(QT)2ndステージが始まります。

 明日2日は、QT2ndの指定練習日とレジストレーションが行われ、3日から6日までの4日間72ホール・ストロークプレーで熱戦が繰り広げられます。

 JGTOのQTとは、来年度のシード権をもたないプロが来年度のツアー資格を獲得するための競技で1st、2nd、3rd、Finalの4ステージを勝ち上がって行く、いわばサバイバルゲームです。

 Finalで上位に勝ち残った者が来年度のツアートナメント、AbemaTV(チャレンジトーナメント)への出場資格を得ることができる厳しい戦いです。

 3日から当クラブで行われる2ndステージには海外20名、アマ1名を含む112名がエントリーしています。

 JGTO競技委員と打合せしたコースセッティングに合わすべくコース作業を進めていますが、先週1週間停滞した秋雨前線の影響で刈り込みが遅れており、とくにグリーンは柔らかく低(ひく)刈りができず当初予定の10フィートのグリーンスピードが難しい状況です。

 4日間、72ホールの熱戦が好天に恵まれコースコンディションもベストの状態で、選手の技量を十分に発揮しレベルの高い熱戦が展開されるべくコーススタッフ全員、頑張ってます。 

◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆   ◆

      上杉公一さんがキャプテン杯2連覇達成。

本日は2019年度「キャプテン杯」決勝が予選を通過した16名によって27ホール・ストロークプレー(通算45ホール)で行われ、前年の覇者・上杉公一さん(HD7)が42、38、39ネットトータル181・5で寺嶋亨さん(HD2)を2・5打差をつけて優勝、見事2連覇を果たしました。3位はトータルネット188・5の川上正訓さん(HD5)が入り、赤澤正道競技委員からカップが贈呈されました。
※写真上から優勝の上杉さん、2位の寺嶋さん、3位の川上さん。 

インタークラブ予選、向山さん見事ベスグロに。

 8月23日、関西ゴルフ連盟主催の「2019年度関西インタークラブ予選」が各府県の予選会場で行われました。奈良柳生カントリークラブは東近畿D地区(月ヶ瀬CC)で、奈良県・京都府・滋賀県の18クラブによる予選が行われました。

 奈良柳生CCのハンディキャップ+1の実力者・向山昭三さんを筆頭に清光英成、寺嶋亨、川上正訓、今西敏彦、加藤研士さんら精鋭6選手を代表に2年ぶりの決勝進出を目指しましたが、トータル398で惜しくも7位にとどまりました。1位はトータル390の宇治田原CC、2位がトータル393の大津CCでした。

 朝から降り続く雨、時おり激しい雨が降るなど悪天候の中で、しかもセルフプレーという悪条件の下、向山さん(写真)はアウト37、イン36、73の素晴らしいゴルフを展開し見事ベストグロス賞に輝きました。

ゴルフ振興策を考える。

 ゴルフ業界はゴルファーの減少と共に入場者の減少傾向にどう歯止めをかけるかが喫緊の課題です。しかしながらゴルフ団体の主導するゴルフ振興策といえば、現状のゴルファーとくに時間の余裕のある年金受給者のシニアゴルファーをターゲットにした平日の安売り企画で、プレー回数を増やす小手先の企画でお茶を濁しているのが現実です。

 もっと長期的な視野に立った新しいゴルファーを発掘する魅力あるゴルフ振興策に取組まなければなりませんが、建前が優先するゴルフ場業界では実効ある振興策はなかなか実現できません。ゴルフ振興基金と称してゴルファーから30円を徴収している関西ゴルフ連盟も「チャリティゴルフフェスタ」「フレンドカップ」「ペアスクランブル」といった競技企画をしてますがほとんどが平日開催。参加者の多くはリタイヤしたシニアゴルファーです。

 現役世代にもっとゴルフできる機会や環境を与えることを真剣に考えなくてはならないのに、土曜・日曜・祝日のエントリーは難しく料金も高い。さらに平日のエントリーでも名門コースは固く門戸を閉ざしており、20代、30代の現役世代がゴルフしたくてもそう簡単にゴルフができる状況にありません。

 現在のゴルフ人口の7割は65歳以上のシニア層が占めています。60歳以下の現役世代がゴルフ人口の核にならないとゴルフの将来性はないといっても過言ではありません。

 奈良県ゴルフ協会がこの夏、県下ゴルフ場に現役世代が参加できる土曜日を一部開放して「サタデーチャレンジゴルフ」を呼び掛けました。賛同した一部のゴルフ場で実施したところ、平日に開催する協会の県民ゴルフ参加者の9割が65歳以上なのに対して、逆に7割以上が59歳以下の現役世代の参加者で大変好評だったといいます。

 当クラブでも7月27日(土)に協会後援の「サタデーチャレンジゴルフ」を開催したところ、35組を超す応募があり31組121名の方が参加されました。当日はあいにくの悪天候にもかかわらず2組キャンセルがあっただけでした。いかにこの現役世代が休日に安くゴルフができる機会を求めているかがよく分かります。

 会員制ゴルフ場にとっては、そう易々と安く休日開放することは難しいと思いますが、1組か2組を全ゴルフ場が現役世代に開放すれば違った意味での盛り上がりがあると思いますし、新しい現役世代のゴルファーの発掘にもなると思いますが、いかがでしょう。     奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇

 

奈良県ゴルフ協会後援競技、無事終了しました。

 奈良県ゴルフ協会が後援する「サタデーチャレンジゴルフ」が本日行われました。台風が前日に発生し紀伊半島に近づく悪天候ながら121人が参加して熱戦が繰り広げられました。

 奈良県ゴルフ協会が主催する県民ゴルフ競技は平日の開催に限られているため、参加者のほとんどは60歳以上のシニアゴルファーが多く、現役世代の若手ゴルファーにゴルフの機会を与えるべく「サタデーチャレンジゴルフ」に当クラブでも協賛し行ったところ、60歳までの現役世代が多数参加されました。

 台風はそれたものの朝から雨が降り続き最悪のコンディションでしたが、無事ホールアウトしていただきました。参加された皆さん、これに懲りずゴルフを楽しんでいただければと思います。奈良県ゴルフ協会では8月末まで、奈良県下ゴルフ場で現役世代が参加できる「サタデーゴルフ」を開催していますので、ぜひご参加ください。

本日の成績表はこちら

クラブ14本は多すぎませんか?

 クラブ14本多すぎませんか?プロ・アマ問わず道具に頼らずもっと技(わざ)というかテクニックを磨いてスコアメイクして行くゴルフの原点回帰が必要だと思います。

 曲がらずより遠くへ・・・ゴルフ道具の進化は止まるところをしらない。プレーヤーの所持するクラブの本数は14本までとなってますが、果たして18ホールをプレーするのに14本も必要なのだろうかといつも疑問に思ってます。あるに越したことはありませんが、あまりにも現在のゴルフは技よりも道具に頼りすぎているのではないでしょうか?

 日本経済新聞の7月21日の特集記事「ヒッコリーゴルフ原風景を愉しむ」を読んでいてゴルフも昔の原点に戻らなければいけないなと痛感しました。

 記事によると1920年代ごろまではヒッコリーの木製シャフトやアイアン、パターなど6・7本を細身のキャディバッグに入れプレーヤー自身が肩に担いでプレーしていたという。いわゆるセルフプレーです。現在のように14本のクラブを大きなキャディバッグに入れると15キロ以上、プレーヤー自身が担いでプレーするには大変であり、キャディに担がせることに。(現在はカートに載せキャディが世話していますが。)

 人手不足の昨今、キャディ確保が困難になってきている折、ヒッコリーの時代のようにクラブの本数も7本くらいに制限してセルフプレーに原点回帰すべき時だと思います。

 日経新聞の特集にはヒッコリーのクラブで名門・鳴尾ゴルフ倶楽部でプレーする様子が紹介されていました。「ハンチング帽にニッカボッカ姿でプレー。ショットを終えると小ぶりなキャディバッグを肩に担いで歩き出す。電動カートまでクラブを取りに行く手間もなく、テンポよく進む。芝生や木立の中で自然のままプレーする姿がゴルフの原風景を感じさせた」とある。

 近代ゴルフは用具の進化と共に発展してきました。プロですら道具(クラブ・ボール)に頼っており、アプローチウェッジなど50度から60度まで1度刻みに用意されているし、ウッドとアイアンの中間のハイブリッドクラブなど次々開発されています。

 プロであれば1本のウェッジで開いたりかぶせたりしてあらゆるアプローチショットを見せてもらいたいものです。これこそが道具に頼らないプロの技だというようなテクニックこそがゴルフの面白さだと思うのですが。

 より遠くに飛ばすためのクラブやボールの進化で全長7000ヤードのゴルフ場がもはや長いと言えなくなってきました。500ヤード超のミドルホール、600ヤード超のロングホールなど全長8000ヤードのゴルフ場でないとチャンピオンコースと言えなくなってきました。

 狭い国土の日本でゴルフ場の拡張や超ロングのゴルフ場を新設することは、もはや不可能だけにクラブやボールを逆に抑えるとかクラブの本数を7本程度に抑えるとかしてゴルフの原点である牧歌的ゴルフに戻ることを考える時期でははないでしょうか。  奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇

ゴルフが楽しくなるカジュアルティー設置。

 ゴルフ場にはバックティーやレギュラーティー以外にフロントティーやシニア向けのゴールドティーや女性向けのレディースティーを設置していますが、75歳を超す高齢者ゴルファーから「もう距離が出なくなりゴールドティーやレディースティーからでも無理です。そろそろゴルフも手仕舞いする時がきた」と嘆いておられる高齢者ゴルファーの声をよく聞きます。高齢者には最適のスポーツといわれるゴルフを、体が動く限りいつまでも続けていただきたいと思っているのはゴルフ場関係者全員の思いです。

 そのせいか各ゴルフ場ではいつまでもゴルフを楽しんでいただこうとレディースティーよりさらに前にティーイングエリアを設ける所が増えてきました。「プラチナティー」とか「ピンクティー」とか呼び名はゴルフ場により違いますが、高齢者ゴルファーにいつまでもゴルフを楽しんでいただくことを目的としています。

 距離はおおよそ4500ヤード前後が多く、高齢者ゴルファー以外にゴルフを始められたビギナーの入門コースとしての利用などゴルフ振興策の一環でこうしたカジュアルティーが増えてくると思います。

 当クラブでも一昨日の12日にカジュアルティーを設置、開設しました。アウト2173ヤード、イン2240ヤード、全長4413ヤードです。名称はカジュアルティーとし、ティーマークの色は、ピンク、プラチナなど検討した結果、グリーンに決めました。

 カジュアルティーは高齢者ゴルファーに限らずビギナーからグランドシニアまで幅広く気軽に楽しんでいただくためにカジュアルティーと称することにしました。各ホールのヤーデージは下のスコアカード(クリックしてください)の通りです。

スコアカード

 ミドルホールで250ヤード前後ですからドライバーショットが150ヤードしか飛ばない方でもパーオン可能となりゴルフの面白さが再認識、再確認できます。アベレージゴルファーでもこのティーを利用すれば第2打がショートアイアン、ロングホールも2オンできイーグルに挑戦できるなどプロ気分が味わえる楽しさがあります。

 ただしこのカジュアルティーはコースレーティングがとれませんので、クラブ競技には使用できませんし、プレー後のスコアカード提出してもハンディキャプ査定に反映されませんのでご注意ください。 奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇

環境汚染の元凶プラスチックごみ。

 世界の首脳が一堂に会したG20大阪サミットの開催期間中は、阪神高速や大阪市内の幹線道路が大幅規制されるなど市民生活に大きな影響がありましたが、無事閉幕され何よりでした。

 G20大阪サミットではプラスチックごみによる環境汚染が取り上げられ、2050年までに使い捨てプラスチックなどによる新たな汚染ゼロを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有されました。

 スーパーマーケットやコンビニでもビニール袋の有料化などプラスチックごみの減少・廃止に取組みつつあります。確かにスーパーやコンビニに限らずビニール袋などプラスチック製品は社会に溢れています。簡便で便利しかも使い捨てができることから大量消費され、環境汚染の元凶になっています。

 ゴルフ場でも風呂の脱衣場に置かれている着替えた下着などをいれるビニール袋、スコア記入用の鉛筆、ボールマーカー、歯ブラシ、髭剃りなど常備しており、いずれも使い捨てで素材はプラスチック製品です。

 果たしてゴルフ場でこれらを常備する必要があるのかなと疑問に思います。ゴルフ場の過剰サービスではないかと自省しています。昼食後の歯磨きを励行される方ならマイ歯ブラシを持参すればいいことだし、髭剃りなどは朝の洗顔時に髭を剃ってくるわけで、入浴時に髭剃りは不要だと思います。

 風呂の脱衣場に置いている洗濯用ビニール袋も環境破壊の最たる物だと思います。手軽なランドリー用バッグを各人が持参すればこと足りると思います。

 ボールマーカーも多くのゴルファーがキャップに付けるマーカーをお持ちだし、コイン型のマーカーをほとんどの方がポケットに入れている現状からすれば、従来のゴルフ場のロゴマークが入ったプラスチック製のボールマーカーは不要だと考えます。

 厄介なのがスコアを記入する、カードに挟めるプラスチック製エンピツです。これこそまさに18ホールのプレーを終えればお役御免でポイ捨てしてしまいます。使用後返却してもらってもエンピツの先が丸くなって再利用するのは、次のお客様に対して失礼になるため消却処分せざるを得ません。スコア記入用のお洒落でスマートなマイペンシルを誰か考案してくれないかなといつも思っています。

 ゴルフが金持ちのスポーツから大衆化しシニアに最適な国民的スポーツになった現在、至れり尽くせりの過剰サービスを排してコスト削減をはかり低料金化に反映させ、しかも環境問題に積極的に取り組んで行くことが必要だと常々考えてますが、この考え、間違ってるでしょうか。  奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇

 

 

関西社会人ゴルフ選手権予選を開催。

 関西では例年に比べかなり遅い梅雨入りでしたが、梅雨入りと同時に連日鬱陶しい天気が続いています。九州地方では連日の大雨で山崩れやがけ崩れ、河川氾濫による床上浸水などの被害が相次いでいます。最近の雨の降り方がハンパなく集中豪雨の猛威に晒されるようになってきました。これも地球温暖化による異常気象の影響でしょうか。

 本日はスポーツニッポン新聞社主催の関西社会人ゴルフ選手権の予選が当クラブで行われました。停滞する梅雨前線の影響で九州南部で激しい雨が降り続き4日頃まで降り続くという予報に、近畿地方でも雨予報が出たためか参加予定者のキャンセルが7名も出てしまいました。こうした準公式競技に出場される選手が雨予報でキャンセルするはずはなく、何らかの急用でやむなくキャンセルされたものと信じたいのですが・・・・。

 心配された雨も降ることなく競技は無事終了しました。当クラブの向山昭三さんが35、38の73でトップ通過。ほかに73の好スコアを出した田畑恵司、上田偉陽、水島孝昌さんが予選をトップで通過。以下82の33人が予選を通過されました。

試合観戦もゴルファーらしく品格をもって。

 男子、女子に限らずツアーをテレビ観戦することが多い。レイアウトやコースのセッティングなどの勉強のためにテレビを見ていますが、贔屓の選手が優勝争いをしていると肩に力が入ってしまいます。

 今年の女子ツアーは黄金世代と言われてる選手が活躍し次々と初勝利を手にしています。イ・ボミやキム・ハヌルといった韓国の強豪選手が調子をおとしていることもあり日本人選手の活躍が目立ちます。

 先週に行われた「ヨネックスレディース」最終日、上田桃子とキム・ヒョージュが優勝争いしていた時、キム・ヒョージュがダブルボギーを叩いた時にギャラリーから「ありがとう!」の声が聞こえたそうです。

 心無い声援に近くのギャラリーは一瞬凍り付いたそうです。いくら日本人選手に勝たせたいという思いが強くても、相手のミスを揶揄したり、手を叩いたりするのはマナー違反ですし、周りの良識あるゴルファーにすれば何とも恥ずかしい行為だと眉をしかめたと思います。

 こうした贔屓の引き倒しといえば、過去に岡本綾子が米国ツアー賞金王になるなど活躍していた時に、「マツダジャパンクラシック」で岡本とジャン・スティーブンソンが優勝争いしていた14番ホールで、スティーブンソンがボギーを叩くとギャラリーから「ナイスボギー」と声がとんだ。この声に対戦中の岡本が「何でそんな応援をするのか」と涙を流しながら猛抗議。さらに岡本は試合後に「私もアメリカで何度も優勝争いをしているアメリカ人からすれば外人ですが、アメリカの人は私に勝たすなというようなヤジはありませんし、むしろ激励の声援をフェアーに送ってくれます。」というエピソードを思い出しました。

 心無いヤジや声援が名勝負を一瞬にして白けさせます。ギャラリーはゴルファーらしく品性・品格をもって素晴らしいプレーに拍手や声援を送り試合を盛り上げてほしいと思います。  奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇