クラブ14本多すぎませんか?プロ・アマ問わず道具に頼らずもっと技(わざ)というかテクニックを磨いてスコアメイクして行くゴルフの原点回帰が必要だと思います。
曲がらずより遠くへ・・・ゴルフ道具の進化は止まるところをしらない。プレーヤーの所持するクラブの本数は14本までとなってますが、果たして18ホールをプレーするのに14本も必要なのだろうかといつも疑問に思ってます。あるに越したことはありませんが、あまりにも現在のゴルフは技よりも道具に頼りすぎているのではないでしょうか?
日本経済新聞の7月21日の特集記事「ヒッコリーゴルフ原風景を愉しむ」を読んでいてゴルフも昔の原点に戻らなければいけないなと痛感しました。
記事によると1920年代ごろまではヒッコリーの木製シャフトやアイアン、パターなど6・7本を細身のキャディバッグに入れプレーヤー自身が肩に担いでプレーしていたという。いわゆるセルフプレーです。現在のように14本のクラブを大きなキャディバッグに入れると15キロ以上、プレーヤー自身が担いでプレーするには大変であり、キャディに担がせることに。(現在はカートに載せキャディが世話していますが。)
人手不足の昨今、キャディ確保が困難になってきている折、ヒッコリーの時代のようにクラブの本数も7本くらいに制限してセルフプレーに原点回帰すべき時だと思います。
日経新聞の特集にはヒッコリーのクラブで名門・鳴尾ゴルフ倶楽部でプレーする様子が紹介されていました。「ハンチング帽にニッカボッカ姿でプレー。ショットを終えると小ぶりなキャディバッグを肩に担いで歩き出す。電動カートまでクラブを取りに行く手間もなく、テンポよく進む。芝生や木立の中で自然のままプレーする姿がゴルフの原風景を感じさせた」とある。
近代ゴルフは用具の進化と共に発展してきました。プロですら道具(クラブ・ボール)に頼っており、アプローチウェッジなど50度から60度まで1度刻みに用意されているし、ウッドとアイアンの中間のハイブリッドクラブなど次々開発されています。
プロであれば1本のウェッジで開いたりかぶせたりしてあらゆるアプローチショットを見せてもらいたいものです。これこそが道具に頼らないプロの技だというようなテクニックこそがゴルフの面白さだと思うのですが。
より遠くに飛ばすためのクラブやボールの進化で全長7000ヤードのゴルフ場がもはや長いと言えなくなってきました。500ヤード超のミドルホール、600ヤード超のロングホールなど全長8000ヤードのゴルフ場でないとチャンピオンコースと言えなくなってきました。
狭い国土の日本でゴルフ場の拡張や超ロングのゴルフ場を新設することは、もはや不可能だけにクラブやボールを逆に抑えるとかクラブの本数を7本程度に抑えるとかしてゴルフの原点である牧歌的ゴルフに戻ることを考える時期でははないでしょうか。 奈良柳生カントリークラブ総支配人・阪口 勇