ゴルフには変わらぬ伝統的精神がある。

 わが国のゴルフは昭和30年代の経済成長と共に発展してきました。法人マネーを頼みにスポーツ競技というより遊興ゴルフを楽しむことを目的に発展してきた経緯があります。

 本来ゴルフは紳士淑女の礼儀作法を根底としたゴルフマナーが最も重視されるスポーツであることは、ご承知のことと思います。しかしながらゴルフが大衆化されると共に、ゴルフを楽しむ振舞いや装いなど時代と共に多様化してきました。

 ただ時代の変遷と共に多様化する価値観であっても変わらぬ伝統的精神があります。それはまさに他のプレーヤーへの配慮や思いやり、そしてゴルフコースをいたわり大事にする努め、さらにはゴルフ場に職業や地位を持ち込まない平等の精神です。

 ゴルフは下手でもいい、楽しめます。だけどマナーやルールを知らないとゴルフができなくなります。人のプレーを妨げたり、人を不愉快にさせる言動や行動をする無作法者は人に嫌われ、善なるゴルファーは近寄らず、さらにはゴルフ仲間も去って行きます。

 ゴルフの何よりの効用は身分や地位、さらには老若男女などの違いを超えてゴルフを楽しみ通じ合えることにあります。言い換えれば、ゴルフを通じてゴルフ友だちを増やし交友関係を広げて行ける素晴らしいスポーツです。この機会にご自身のゴルフスタイルを振り返ってみてはどうだろう。