若いゴルファーを増やすには

 今日5月5日は「こどもの日」です。総務省の発表によると外国人を含む14歳以下の子供の数は、前年より19万人も少なく1493万人で、40年連続で14歳以下の子供が減少しているそうです。

 日本の総人口に占める14歳以下の子供の割合は11・9%で47年連続減少しており、少子高齢化に歯止めがかかっていません。少子高齢化が進む日本ではあらゆる分野で衰退化し活気がなくなって日本という国自体が弱体化していってます。

 ゴルフ業界においてもこの少子高齢化問題は10数年前いや、それ以上前から指摘されてましたがいっこうに問題解決していません。

 若いゴルファーがゴルフに興味をもち愛好するように育成していくには、どうすれば良いかを支配人仲間といつも話し合ってますが、なかなか妙案はありません。

 ただいえることは、ゴルフはあまりにも難し過ぎて、クラブを握ってラウンドするまでが時間がかかり、さらにラウンドし始めてもボールが思うように飛ばずスコアが100くらいの面白くなるまでに挫折してしまうことが多いようです。

 逆に言えばいかにゴルフが楽しく健康に良いかを体感させるかにかかっているようです。打球練習場でボールが前に飛ぶようになればコースデビューです。しかしコースに出れば先輩ゴルファーから「ティーショットすれば、次からはボールに触るな」「ボールはあるがままの状態で打て」「同伴者に迷惑かけないように下手な者はボールの所まで走れ。」などなど先輩ゴルファーはしたり顔で注意しています。

 ゴルフの初心者に難しい正規のルールでやる必要はなし。打ち易いライに置いて良し、なんならパター以外、各ショットをティーアップしてプレーしても良いし、バンカーに入って1度、2度で出なければボールを拾い上げてバンカーの外からプレーしても良しとして、とにかくゴルフは楽しいことを身をもって感じてもらえば良し。

 燦々と輝く太陽の下、広大な芝生の上を打って行く爽快感を味わうだけでゴルフの楽しさは十分体感できます。平均的なスコアが100くらいになった時にルールなどを指導教育して行けば若い人のゴルフ人口も増えて行くはずです。

 子息や家族が「ゴルフをやりたい」といえばゴルフを難しく教えるのではなく、ゴルフの楽しさや素晴らしさを実践指導をしていただければと思います。

協会後援の第3回チーム対抗戦が行われました。

 奈良県ゴルフ協会のゴルフ振興の一環として、平日に休めない現役サラリーマンなど若手世代の方々に、土曜日に低料金でゴルフを楽しんでもらうことを目的に「第3回チーム対抗戦競技」を本日開催。20組の予定が申込み多数で急きょ30組に増やしましたが、それもあっという間に定員となり30組117名が参加して行われました。

 この競技はゴルフ振興を目的にしているため、親しいゴルフ仲間4人を集めてチームを作り、その組のままプレーできるということから「知らない人との同伴プレーでなく仲間内で回れるので肩が凝らなくていい」と人気のゴルフ企画になってます。

 競技は18ホール・ストロークプレーでラウンドし、ダブルペリアで上位3人のトータルネットでチームの順位を競う団体戦です。

 奈良県ゴルフ協会では多くのゴルフファンにゴルフを愉しんでもらうために「県民ゴルフ」を平日に開催していますが、参加者の多くがリタイアされた60歳以上のシニアで、平日に休めない60歳以下のサラリーマンゴルファーの参加がないのが実情でした。

 現役の若手サラリーマンが休みやすい土曜・日曜・祝日に安い料金でプレーできるよう、県下ゴルフ場の協力の下、1・2月のシーズンオフならばと実現した企画です。

 本日の奈良柳生CC以外に花吉野CC、ディアーパークGC,宇陀CCなど土・日・祝日にお得な料金で3月30日まで奈良県ゴルフ協会が後援するゴルフ企画が行われますので、若手現役サラーリマンの皆さん、ぜひご参加ください。詳細は奈良県ゴルフ協会のホームページをご覧ください。

成績表はこちらからもご覧いただけます【PDF】

奈良県ゴルフ協会の振興競技。

 奈良県ゴルフ協会のゴルフの普及と振興の一環として開催する「チーム対抗戦競技会」が2月6日(土)に当クラブで行われます。当初20組の募集に対して申込みが殺到し協会と協議の上、30組に増枠し実施することになりました。10組増枠したものの、すぐに定員に達しました。せっかくお申込みをいただいたにもかかわらず定員オーバーで参加できない方々にはご容赦ください。

 奈良県ゴルフ協会では、ゴルフ振興として4月から10月までの平日に数多くの「県民ゴルフ」を開催していますが、平日開催ということもあって参加者の多くは60歳以上の現役を退いたシニアがほとんで、若い現役世代のゴルファーの参加がほとんどありません。しかも参加者のほとんどは同じ顔ぶれでマンネリ化してきました。

 このため奈良県ゴルフ協会では一昨年から現役世代が参加しやすい土曜日曜日・祝日に県下ゴルフ場の協力を得て、冬や夏にペアマッチやチーム対抗戦など多様なプレースタイルでもっと現役世代が参加しやすい日にオープンゴルフを開催することにより新しいゴルファー層の掘り起こしすることになり、徐々に新しい若い現役世代のゴルファーの参加が増えてきました。

 2月6日の「チーム対抗戦競技会」の組合せ表、競技方法など参加チームの代表者に昨日郵送しました。土曜日に低料金で親しいゴルフ仲間とゴルフを存分に楽しんでいただければと願っています。

 こうした奈良県ゴルフ協会の後援競技は3月末までオークモントGC,花吉野CC、ディアーパークGCなど9ゴルフ場でお得な低料金でプレーできる「競技企画」が開催されます。奈良県ゴルフ協会のホームページを開いて、仲間を誘って申し込んでみたらどうでしょう。

石川・渋野選手のツーショットポスターが人気に。

 

日本ゴルフ協会(JGA)、日本ゴルフ場経営者協会(NGK)などゴルフ関連15団体で組織している「日本ゴルフサミット会議」では、「新型コロナウイルス感染症対策 啓発ポスター」を作成し、ポストコロナ社会において「ゴルフ」が健康で溌剌とした国民生活に必要不可欠なスポーツであるとの地位を確立すべく諸活動を展開しています。

 同会議では「コロナウイルス感染症対策啓発ポスター」を石川遼プロと渋野日向子プロの協力を得てツーショットシーンの感染対策啓発ポスターを作成し、全国のゴルフ場、ゴルフ練習場、ゴルフ用品販売店等に配布し掲示するようにしました。人気選手のポスターだけに掲示後にはぎ取られることが頻発しているそうです。

ゴルフが面白いのは人間の性格が最善か最悪かに表れるかだ。

 作家の摂津茂和さんはゴルフに関する逸話など数多くのゴルフに関する随筆を上梓しています。

 かの歴史上有名なバーナード・ダーウィンのエピソードで次のような名言を紹介しています。「ゴルフが面白いのは、人間の性格が最善と最悪の形で表れるからだ」と。まことにいい得て妙です。

 ゴルフ場での振る舞いは車で来て車寄せでキャディバッグを下ろして駐車場に車をとめクラブハウス玄関を入り、フロントでチェックインしロッカールームで着替え、スタートするまでにゴルファーとしての振る舞いが最善であるか最悪の行為・行動かが判ります。

 駐車場で車を降りたとたんタバコやコーヒーの容器や缶を車の下などにポイ捨てする最悪の人がいれば、駐車場から玄関までのプロムナードを歩いてくる途中にポイ捨てされたタバコの吸い殻を拾い吸い殻入れに何げなく捨てる最善の人もいます。

 ましてやゴルフのプレー中となれば最善の人、最悪の人の振る舞いは枚挙にいとまがありません。ゴルフは紳士のスポーツだからと無理に紳士淑女ぶることはありません。ただゴルフ場内での振る舞いの基本は人に迷惑をかけない、人間として恥ずべき行為・行動をしないことです。言葉を替えて言えば常識ある社会人としての行動を心掛けることに尽きます。

グリーンスピードの測定方法。

 紅葉が深まり秋のゴルフシーズン真っただ中です。時々、会員の皆様から「今日のグリーンは早くて難しかったです。9・5フィートと書いてましたが、それ以上あったのではないですか?グリーンのスピードはどのように測っているのですか?」といった質問を受けることがあります。

 グリーンスピードの測定はスティンプメーターというグリーンスピードを測定する器具を使用して距離を出してます。毎朝1番グリーンの平坦部分で20度の角度がついたアルミ製の長いV字状の溝に沿ってボールを転がします。転がったボールがグリーンに接地してから転がった距離をフィート(1フィートは304・8ミリ)で表します。

 もちろん測定は1回ではなく3回転がしその距離を記録し、次は逆方向から同じ方法で3回転がし距離を記録しトータルし平均値を出し本日のグリーンスピードを決め表示します。

 通常営業のゴルフ場では平均8フィートから9フィートほどの速さに設定しています。プロトーナメントでは10フィートから12フィート。先日のマスターズなど世界のメジャー大会なら13フィートを超す高速グリーンで行われてます。ゴルファーなら一度は体験したい高速グリーンですが、通常営業でこんな高速グリーンにすれば3パット、4パットの連発、50センチをはずして2メートル先にいったりして大渋滞になってしまいます。

関西学生月例とクィーンズカップ開催。

本日(11月10日)は関西学生ゴルフ連盟主催の「関西学生男・女月例大会」と奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」が行われました。

 関西学生月例大会は大阪学院大学、関西学院大学、関西大学、龍谷大学など7大学24名が出場して18ホール・ストロークプレーで争われました。

 秋らしい好天気に恵まれ、コースコンディションも素晴らしく熱戦が繰り広げられ男子月例は原田恭(大阪学院大)が35、37、72の好スコアで2位に3打差をつけて優勝しました。2位には竹内大悟(大阪産業大)が38、37、75で、3位には宮本龍斗(大阪学院大)が37、38、75で入りました。

 女子は森田就子(関西学院大)が36、38、74で優勝。2位に左海有彩(同志社大)が38、37、75で入り、3位には田丸千晶(同志紗大)が87で入りました。

 奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」は奈良県内在住のレディースゴルファーによるスクラッチ競技で行われました。25名が参加して18ホール・ストロークプレーで熱戦が展開されました。森井菜穂子さん(写真)が3バーディー、2ボギー、1ダボの36、37、73の好スコアで見事優勝しました。2位には小西美帆さんが76で、3位に三枝多美子さんが81ではいりました。

クィーンズカップ成績表はこちら

ゴルフから得られる貴重な経験。

 ゴルフ場はスポーツ施設であると同時に社交施設でもあります。ゴルフ場はゴルフを楽しもうという共通の目的をもつ同好の士が集うコミュニティーです。

 性別や年齢の別なく、上手下手も関係なく身分や地位、肩書を外して一人のゴルファーとして「ゴルフの精神」に基づき行動することが求められてます。

 即ち公明正大、自律、自己責任、思いやり、感謝、挑戦、向上心等々プレーの中から学ぶことができます。また半面、プレーを通じて数多くの失敗や挫折、恥の経験も嫌というほど味わえるのがゴルフです。

 「こうしたゴルフから得られる貴重な経験こそが良識と人格を備えた立派な社会人に育て上げてくれるからお前もゴルフをせよ」と50余年前に先輩から教えられたことが私のゴルフを始める動機でした。今こうした良識をもったゴルファーが何人いるのだろうか。70歳を超えゴルフ終末期を迎えた今、良識あるゴルファーとして振舞ってきたか反省し考える今日この頃です。

ゴルファーに求められるのは品性品格。

 ゴルフにおいては技量以上にマナーが大切です。シングルゴルファーであろうと不作法ゴルファーは嫌われ「彼がいるなら遠慮するよ」とだんだん仲間が離れていきます。ゴルフに求められるのは上手下手ではなく人間としての品性品格なのです。

 往々にして上級者はスコアにこだわり自己中心のプレーヤーが多いように思われます。そのためか同伴者の存在を忘れたかのような振る舞いをよく目にします。

ゴルフは見知らぬ人とでも一緒にプレーが楽しめる素晴らしいスポーツです。ビギナーとベテラン、男性と女性、お年寄りと若人が一緒にプレーすることができ楽しめます。

 ゴルフに求められる守らなければならないひとつがマナー・エチケットです。ゴルフ場内に集うゴルファーに対する思いやりと敬意です。クラブハウスに入れば身分や職業、肩書は不要ゴルフを愛好する同好の士として接することが大事です。

 クラブハウスで知らない方とすれ違ったり、ロッカー室で隣り合わせになったときに軽く挨拶を交わすだけでその日一日が健やかな気分でスタートすることができます。

 ゴルフはよくイギリス生まれの紳士淑女のスポーツだといわれていますが、こういった他人に対する思いやりや敬意をもって接せる行動や行いがゴルフに求められているからです。「ゴルフが他の競技と趣を異にするのは、イギリスの騎士道を基本として長い伝統が凛として存在するためである」とゴルフ史家・夏坂健氏はいってます。

当クラブでの今年のQTは中止になりました。

秋分を過ぎて随分涼しくなり秋の気配が漂う今日この頃です。コロナ禍がなければ今週は日本ゴルフツアー機構のクォリファイング・トーナメント(QT)の真っ最中だったのですが、今年は当クラブでは中止となりました。

 シード権をもたないプロにとってはQTに出場して1stからファイナルまで勝ち上がって、やっと手にできるトーナメント出場権。何千人というプロの中でトーナメントに出場できるのはシード権保有者を含めて百数十人。きわめて厳しい世界です。

 そのトーナメントも今年のコロナ禍で男女トーナメントとも開催が数えるほど。一日も早くコロナが収束しギャラリーが観戦できるプロトーナメントが再開することを願ってます。