石川・渋野選手のツーショットポスターが人気に。

 

日本ゴルフ協会(JGA)、日本ゴルフ場経営者協会(NGK)などゴルフ関連15団体で組織している「日本ゴルフサミット会議」では、「新型コロナウイルス感染症対策 啓発ポスター」を作成し、ポストコロナ社会において「ゴルフ」が健康で溌剌とした国民生活に必要不可欠なスポーツであるとの地位を確立すべく諸活動を展開しています。

 同会議では「コロナウイルス感染症対策啓発ポスター」を石川遼プロと渋野日向子プロの協力を得てツーショットシーンの感染対策啓発ポスターを作成し、全国のゴルフ場、ゴルフ練習場、ゴルフ用品販売店等に配布し掲示するようにしました。人気選手のポスターだけに掲示後にはぎ取られることが頻発しているそうです。

ゴルフが面白いのは人間の性格が最善か最悪かに表れるかだ。

 作家の摂津茂和さんはゴルフに関する逸話など数多くのゴルフに関する随筆を上梓しています。

 かの歴史上有名なバーナード・ダーウィンのエピソードで次のような名言を紹介しています。「ゴルフが面白いのは、人間の性格が最善と最悪の形で表れるからだ」と。まことにいい得て妙です。

 ゴルフ場での振る舞いは車で来て車寄せでキャディバッグを下ろして駐車場に車をとめクラブハウス玄関を入り、フロントでチェックインしロッカールームで着替え、スタートするまでにゴルファーとしての振る舞いが最善であるか最悪の行為・行動かが判ります。

 駐車場で車を降りたとたんタバコやコーヒーの容器や缶を車の下などにポイ捨てする最悪の人がいれば、駐車場から玄関までのプロムナードを歩いてくる途中にポイ捨てされたタバコの吸い殻を拾い吸い殻入れに何げなく捨てる最善の人もいます。

 ましてやゴルフのプレー中となれば最善の人、最悪の人の振る舞いは枚挙にいとまがありません。ゴルフは紳士のスポーツだからと無理に紳士淑女ぶることはありません。ただゴルフ場内での振る舞いの基本は人に迷惑をかけない、人間として恥ずべき行為・行動をしないことです。言葉を替えて言えば常識ある社会人としての行動を心掛けることに尽きます。

グリーンスピードの測定方法。

 紅葉が深まり秋のゴルフシーズン真っただ中です。時々、会員の皆様から「今日のグリーンは早くて難しかったです。9・5フィートと書いてましたが、それ以上あったのではないですか?グリーンのスピードはどのように測っているのですか?」といった質問を受けることがあります。

 グリーンスピードの測定はスティンプメーターというグリーンスピードを測定する器具を使用して距離を出してます。毎朝1番グリーンの平坦部分で20度の角度がついたアルミ製の長いV字状の溝に沿ってボールを転がします。転がったボールがグリーンに接地してから転がった距離をフィート(1フィートは304・8ミリ)で表します。

 もちろん測定は1回ではなく3回転がしその距離を記録し、次は逆方向から同じ方法で3回転がし距離を記録しトータルし平均値を出し本日のグリーンスピードを決め表示します。

 通常営業のゴルフ場では平均8フィートから9フィートほどの速さに設定しています。プロトーナメントでは10フィートから12フィート。先日のマスターズなど世界のメジャー大会なら13フィートを超す高速グリーンで行われてます。ゴルファーなら一度は体験したい高速グリーンですが、通常営業でこんな高速グリーンにすれば3パット、4パットの連発、50センチをはずして2メートル先にいったりして大渋滞になってしまいます。

関西学生月例とクィーンズカップ開催。

本日(11月10日)は関西学生ゴルフ連盟主催の「関西学生男・女月例大会」と奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」が行われました。

 関西学生月例大会は大阪学院大学、関西学院大学、関西大学、龍谷大学など7大学24名が出場して18ホール・ストロークプレーで争われました。

 秋らしい好天気に恵まれ、コースコンディションも素晴らしく熱戦が繰り広げられ男子月例は原田恭(大阪学院大)が35、37、72の好スコアで2位に3打差をつけて優勝しました。2位には竹内大悟(大阪産業大)が38、37、75で、3位には宮本龍斗(大阪学院大)が37、38、75で入りました。

 女子は森田就子(関西学院大)が36、38、74で優勝。2位に左海有彩(同志社大)が38、37、75で入り、3位には田丸千晶(同志紗大)が87で入りました。

 奈良県ゴルフ協会主催の「クィーンズカップ」は奈良県内在住のレディースゴルファーによるスクラッチ競技で行われました。25名が参加して18ホール・ストロークプレーで熱戦が展開されました。森井菜穂子さん(写真)が3バーディー、2ボギー、1ダボの36、37、73の好スコアで見事優勝しました。2位には小西美帆さんが76で、3位に三枝多美子さんが81ではいりました。

クィーンズカップ成績表はこちら

ゴルフから得られる貴重な経験。

 ゴルフ場はスポーツ施設であると同時に社交施設でもあります。ゴルフ場はゴルフを楽しもうという共通の目的をもつ同好の士が集うコミュニティーです。

 性別や年齢の別なく、上手下手も関係なく身分や地位、肩書を外して一人のゴルファーとして「ゴルフの精神」に基づき行動することが求められてます。

 即ち公明正大、自律、自己責任、思いやり、感謝、挑戦、向上心等々プレーの中から学ぶことができます。また半面、プレーを通じて数多くの失敗や挫折、恥の経験も嫌というほど味わえるのがゴルフです。

 「こうしたゴルフから得られる貴重な経験こそが良識と人格を備えた立派な社会人に育て上げてくれるからお前もゴルフをせよ」と50余年前に先輩から教えられたことが私のゴルフを始める動機でした。今こうした良識をもったゴルファーが何人いるのだろうか。70歳を超えゴルフ終末期を迎えた今、良識あるゴルファーとして振舞ってきたか反省し考える今日この頃です。

ゴルファーに求められるのは品性品格。

 ゴルフにおいては技量以上にマナーが大切です。シングルゴルファーであろうと不作法ゴルファーは嫌われ「彼がいるなら遠慮するよ」とだんだん仲間が離れていきます。ゴルフに求められるのは上手下手ではなく人間としての品性品格なのです。

 往々にして上級者はスコアにこだわり自己中心のプレーヤーが多いように思われます。そのためか同伴者の存在を忘れたかのような振る舞いをよく目にします。

ゴルフは見知らぬ人とでも一緒にプレーが楽しめる素晴らしいスポーツです。ビギナーとベテラン、男性と女性、お年寄りと若人が一緒にプレーすることができ楽しめます。

 ゴルフに求められる守らなければならないひとつがマナー・エチケットです。ゴルフ場内に集うゴルファーに対する思いやりと敬意です。クラブハウスに入れば身分や職業、肩書は不要ゴルフを愛好する同好の士として接することが大事です。

 クラブハウスで知らない方とすれ違ったり、ロッカー室で隣り合わせになったときに軽く挨拶を交わすだけでその日一日が健やかな気分でスタートすることができます。

 ゴルフはよくイギリス生まれの紳士淑女のスポーツだといわれていますが、こういった他人に対する思いやりや敬意をもって接せる行動や行いがゴルフに求められているからです。「ゴルフが他の競技と趣を異にするのは、イギリスの騎士道を基本として長い伝統が凛として存在するためである」とゴルフ史家・夏坂健氏はいってます。

当クラブでの今年のQTは中止になりました。

秋分を過ぎて随分涼しくなり秋の気配が漂う今日この頃です。コロナ禍がなければ今週は日本ゴルフツアー機構のクォリファイング・トーナメント(QT)の真っ最中だったのですが、今年は当クラブでは中止となりました。

 シード権をもたないプロにとってはQTに出場して1stからファイナルまで勝ち上がって、やっと手にできるトーナメント出場権。何千人というプロの中でトーナメントに出場できるのはシード権保有者を含めて百数十人。きわめて厳しい世界です。

 そのトーナメントも今年のコロナ禍で男女トーナメントとも開催が数えるほど。一日も早くコロナが収束しギャラリーが観戦できるプロトーナメントが再開することを願ってます。

健康的で楽しいゴルフを。

 気温35度を超す猛暑日が連続していた8月も終わり初秋の9月も名ばかりの猛暑が続いてます。コロナ禍と猛暑の夏休みは自粛ムードで例年とは180度違った夏休みになったようです。

 子供の夏休みに合わしてお盆の帰省や家族旅行といった大型レジャーも自粛、夏の風物詩ともいえる甲子園球場での夏の高校野球全国大会やプロ野球、サッカーといった手軽な観戦もままならず自粛ムードでレジャーの選択肢が減少しています。

 緊急事態宣言が発出された当初はゴルフも悪者扱いされてましたが、広い緑の空間で少人数でのプレー、さらにゴルフ場側もコロナ感染症対策を講じるなどしたお陰で、健康的に楽しめるスポーツであると再認識されたのか7・8月のゴルフ場来場者は総じて前年並み以上をマークしたようです。

 ゴルフは広大な緑の空間でプレーするため、「密」にならずに青空の下、思い切り体を動かせることができる健康的なスポーツであり、コロナ禍により閉塞した日々から解放できるとあってプレーに来られるのでしょう。

 ただ9月以降の秋のゴルフシーズンにコンペの予約がどこのゴルフ場も激減しているようです。会社を中心とした社内コンペや得意先など「密」を理由にコンペ禁止のおふれが回ったまま解禁とならないようです。

 プレー後のコンペ会食や表彰パーティーを省略するなどちょっと工夫すれば「密」にならずに健康的で楽しいゴルフができるはずです。「密」を避けたコンペの在り様について考えていきたいと思います。

奈良県ジュニアゴルフ選手権開催。

 

 本日は奈良県ゴルフ協会主催の「第15回奈良県ジュニアゴルフ選手権」が奈良柳生カントリークラブで64人が参加して行われました。

 コロナ禍の影響で2月から5月まで学校閉鎖が続き授業の遅れを取り戻すため夏休みも大幅に短縮され、この奈良県ジュニアゴルフ選手権も開催が危ぶまれましたが、夏休み期間中の半ばであることと、進学先のゴルフ推薦の技量・実力基準としての県内大会が必要であるということで、高ゴ連の役員各位の努力で開催が決定しました。

 高校は奈良育英をはじめ、奈良学園、五条、大阪桐蔭、智弁、四天王寺東など男子20人、女子10人、中学生は男子11人、女子9人、小学生は男子9人、女子6人の64人が出場して、気温35度を超える夏空の下、練習の成果を発揮すべく元気にスタートして行きました。
成績表はこちらからご覧いただけます。

暇つぶしにお読みください。

 8月1日に梅雨明けしましたが、そのあとは一気に気温が上がり35度を超える真夏日が連日続いています。今年の夏は阪神甲子園球場で行われている恒例の全国高等学校野球選手権も中止になり何だか寂しい夏休みです。加えてコロナ禍もありこのお盆期間も帰省や家族旅行が自粛となり味気ない休暇を送られているのではないでしょうか。

 本日のブログは自宅で暇を持て余している方に、ゴルフの蘊蓄(うんちく)を紹介しますので暇つぶしにお読みください。

 ゴルフのクラブはなぜ14本以内と決められたのでしょう。ラウンドで使用できるのはパターを含めて14本というのはゴルファーなら誰でも知っていることですね。14本以内に決められたのはいつか?ご存知ですか。1938年にルールで定められたそうです。82年も前のことなんですね。

 それ以前はクラブの本数制限はなく何本でもOK。多い人は30本近いクラブを持ってラウンドしていたという記録が残っています。20本以上のクラブを持ち運ぶキャディも大変だし、次のショットで選ぶクラブに時間がかかり過ぎるなどの理由から本数制限をルール化することになったらしい。

 では、なぜ14本になったかについては諸説あります。戸張捷監修の「ビジネス教養としてのゴルフ」で、そこのところが書かれていたので以下、紹介します。

 クラブの本数制限を決める議論が進む中で各ゴルフコースがキリのいい1ダース(12本)にパターを加えた13本はどうかと主張した。しかしキリスト教圏の人々にとっては13本は不吉な数字であったため14本になったという説がよく知られている。

 1936年にアメリカで開催された男子アマチュアのチーム対抗戦「ウォーカーカップ」で、アメリカのボビー・ジョーンズとイギリスのトニー・トーランスが、クラブの本数制限の話をした記録がある。ジョーンズは16本のクラブを使用し、トーランスは12本だった。それで二人の中間の14本が良いということになり、トーランスがR&Aに進言して14本になったという説もある。

 近年のゴルフ史研究家の間で有力な説を紹介しよう。スチールシャフトの出現で1930年代にアイアンに番手が刻まれるようになった。1本目のドライバーを220ヤードとして、そこから飛距離の差を10ヤード刻みにしてクラブを並べると13本目が100ヤードになる。使用しやすく現実的なセッティングを考えると、これにパターを加えた14本がベストというわけだ。