超大型の台風21号は、静岡県の御前崎付近に上陸した後、関東地方を通過して東北沖を抜け温帯低気圧に変わりました。台風21号による大雨の影響で土砂崩れなどの被害が近畿各地で相次ぎました。奈良県でも大和川が氾濫した奈良県三郷町では家屋の浸水被害が相次いだとのこと。
当クラブの被害状況は昨日のブログで報告しましたが、10番ホールの右法面の土砂のズレが大規模な土砂崩れにならないように、応急措置を行いました。今後、天気をみながら復旧作業をして行く予定です。
昨日から今日未明にかけて超大型の台風21号が和歌山県沖を通過して近畿各地で土砂災害や川の氾濫などが発生しました。奈良県でも22日早朝から豪雨による大雨洪水警報が発令されるなど奈良県下の各所で土砂崩れなどの災害が発生しました。台風の影響で昨日、今日と県下のゴルフ場の多くがクローズしました。
今日、朝から台風によるコース内の被害がないかコースを巡回しましたが、幸い大きな被害はありませんでした。バンカー内の流水跡や水溜り程度でしたが、10番ホールの200ヤード右の法面が伏流水により一部崩落がありました。
聞くところによると奈良県の吉野方面のゴルフ場では大規模な土砂崩れで、明日から月内いっぱい休場し、突貫で復旧工事をするとの大規模な災害があったそうです。
※写真上2枚は10番ホールの法面の崩落。バンカーの水溜りと流水跡。
奈良柳生カントリークラブへの道中、奈良県庁東を左折して5キロほど北上した所に般若寺交差点があります。この交差点に冠せられた般若寺は、飛鳥時代に開創され、聖武天皇が平城京の鬼門鎮護のため伽藍を整え勅願寺とした由緒ある名刹です。
この名刹・般若寺はコスモス寺としても有名です。この時期、境内に植えられた15万本のコスモスの花が咲き誇り秋を美しく彩ってます。ゴルフ帰りにふらっと立ち寄って色とりどりのコスモスが美しく咲き誇る様を観賞されてはどうでしょう。
今秋から同寺南側に駐車場が移設され、帰り道からふらっと立ち寄りやすくなりました。コスモスの花は11月下旬まで楽しめるとのこと。
この3連休はおおむね好天ということで一安心。しかしながらゴルフ場にとっての3連休は逆に集客に苦労します。とくに土・日・祝日のエントリーは会員以外受付けない奈良柳生カントリークラブのような会員重視のクラブ運営を行っているところは苦労しています。会員の多くは3連休を利用して旅行や各行楽地に家族サービスでお出掛けになること多いようです。
古都・奈良でもこのシーズン、秋を彩る行事が数多く行われます。春日大社境内の鹿苑で行われる「鹿の角きり」も昨日から始まりました。以前はゴルフ帰りの交通渋滞に長く悩まされてきましたが、中の川交差点付近から新バイパスが開通したことで奈良公園~近鉄奈良駅前の大宮通りを避けられるようになったため、帰路の渋滞が緩和されスムースに走れるようになりました。「奈良からの帰りが大変だ」と敬遠されるゴルファーも多かったようですが、以前のような大渋滞は緩和されましたので秋のゴルフシーズンは奈良柳生CCへお誘いください。
10月に入り秋が深まってきました。朝晩はずいぶん肌寒く感じるようになってきましたが、日中はまだまだ日差しが強く体調管理はなかなか難しいようです。朝晩と日中の気温の差に対応できず風邪を引いてる方が結構います。気をつけてください。
10月第一日曜日は関西ゴルフ連盟加盟クラブではクラブ選手権とシニア選手権の予選が一斉に行われてます。当クラブもクラブ選手権には6組21人、シニア選手権も6組23人が参加して予選の真っ最中です。
親しい支配人から電話があり、情報交換の後、クラブ選手権の話になりましたが、そこのクラブのクラブ選手権の予選には3組と少なく、また競技志向の強い奈良県下のゴルフクラブも予選に3組しか参加されないとのこと。予選も16名取りでなく8名を予選通過者として準々決勝からマッチプレーとするところが最近、多くなってきたといいます。
マッチプレーになると他のプレーヤーのラウンド中にマッチプレーヤーが追いつくとパスをさせなければなりませんが、これがなかなかすんなりパスしてもらえないことがあり、トラブルになることがあります。
パスさせる方はプレーのリズムが崩されることもあり、1組ならいざしらず1回戦などは何組もパスさせるため、プレーが完全に中断されてしまうわけですからいわずもがなのひと言をこれみよがしに発してしまう方がいます。
一方マッチプレーヤーからすると、クラブを代表する大競技のマッチプレーなのだからパスさせてもらって当然という気持ちがあります。
この微妙な気持ちのズレがちょっとしたトラブルに発展してしまうことになります。パスの際にはパスさせる方も、される方も「お先にどうぞ」とか「頑張ってください」と声をかけてあげる。他方パスされる方も「お先に、ありがとう」の声とともに会釈を返すようにすればお互い気持ちよくプレーできるのですが・・・・・・。
週刊ゴルフダイジェスト今週号(10月10日号)をペラペラと見ていたら、戦前の名ゴルファー赤星四郎・六郎兄弟の弟・六郎の名言が紹介されていました。赤星兄弟といえば戦前の名ゴルファーであり、技術論、クラブの設計、ゴルフ場の設計など日本のゴルフ界の黎明期に大きな足跡を残しました。とくに赤星六郎はアメリカにゴルフ留学するなど戦前のゴルフ界に先進のゴルフを持ち帰り伝播した偉大なゴルファーでした。
この赤星六郎の言葉が「米国からの土産」と題してイラスト4頁にわたって紹介されています。
「コースからスコアだけを持ち帰る者とは友人になれない」
「誠実な人に対してゴルフは多くの友情をお土産に持たせてくれるものだ」
なかなか含蓄のある言葉です。さらに
「試合ではナイスショットをたくさん打つより ミスショットを少なく打つ方が勝つのだ」
これらの言葉の説明は不要ですね。個々人がこの言葉をどのように受け止めてどうプレーや行動に表していくか言葉の意味をしっかり頭に刻み込んでください。
関西ゴルフ連盟主催の「2017年度関西インタークラブ決勝」が9月22日、大阪ゴルフクラブで各地区予選を勝ち抜いてきた24クラブに大阪GCを加えた25クラブによって行われ、交野カントリー倶楽部がトータル368で2位のオータニにしきカントリークラブに12ストロークの大差をつけて優勝しました。2位はオータニにしきCC、3位には聖丘カントリー倶楽部が入りました。奈良西地区代表の奈良柳生カントリークラブはトータル398で9位と健闘しました。
大阪GCは昭和13年に開場して今年80周年を迎えた歴史あるゴルフコース。上田治が海岸線にある丘陵地に起伏を存分に生かした戦略性の高いコースに仕上げたコースです。また関西では数コースしかない高麗芝のグリーンのコースとして有名です。
各選手とも大阪GCのトリッキーなコースに加えて芝目のきつい高麗グリーンに手をやいたものの、交野CCは前田祐樹選手の70をはじめ5人が70台をマークするなどトータル368で断トツの強さを見せ優勝しました。
当クラブも大西康司選手が仕事の都合などで練習なしのブッツケ本番でスタートしましたが、10番ホールでイーグルを奪うなど37、35、72でホールアウト。ポイントゲッターとして先陣の役割を見事果たしました。チームキャプテンの向山昭三選手も3メートルのイーグルパットを逃し3パットするなど最後までパッティングに悩まされ42、37、79に終わりました。ほかの選手も起伏がありしかも狭いフェアウェーと高麗グリーンに手こずり大苦戦しトータル398で終わりました。
当クラブは過去3回、決勝では実力が十分に果たせませんでしたが、今回はなんとしても10位以内に入ることを目標として頑張った結果、トータル398で念願の10位以内の9位となりました。
今日18日は敬老の日です。2001年の祝日改正で9月15日だったのが第3月曜日に移行して10年以上も経ってますが、成人の日と同様に何か違和感があります。敬老の日とは高齢者の方に祝福と感謝の気持ちを伝える日ではありますが、そもそも対象となる老人は何歳からなんでしょう?
アンケートによると大体は60歳以上が過半数なのですが、当事者の60歳代の方に聞くと70歳以上と答える方が圧倒的だそうです。
ゴルフの世界では、プロゴルファーのツアー競技では50歳以上がシニアツアーの有資格者になります。アマチュア競技ではJGA/KGU主催の公式競技では55歳以上、クラブ競技などでは60歳以上としているようです。
しかしながら日本のゴルフ人口の半分以上を占めているのが60歳以上のシニアゴルファーです。ゴルファーの感覚からいえば敬老の対象となるゴルファーは75歳以上いや80歳以上の高齢者ゴルファーを指すのではないでしょうか。それほどゴルフをされる皆さんは若々しく矍鑠(かくしゃく)とされています。
「ゴルフが健康に良い」は以前にもこのブログ(2015年5月28日)で紹介しましたが、科学的に証明されています。高齢者ゴルファーの方々に祝福と感謝の気持ちを込めて「体が動く限り大いにゴルフを楽しみ若さをいつまでも保ってください」と。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
8月29日~9月1日の期間、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のQT2ndステージを奈良柳生カントリークラブで開催しました。4日間通算22アンダーパーの驚異のスコアで3rdステージへ進んだタイのT・チャイプラコン選手のことは9月6日のブログで紹介しましたが、今回はJGTOからいただいた各ホールの難易度のデータをご紹介します。
このデータは全選手のホールバイホールを入力し、各ホールのイーグル、バーディ、パー、ボギー、ダブルボギー、トリプルボギーなどを入力し、そのホールの平均スコアを小数点以下まで出した数字でホールの難度をまとめています。
4日間、延べ386人のスコアによると、難易度1番は10番ホール(453ヤード、パー4)で、イーグル1人、バーディ28人、パー241人、ボギー80人、ダボ27人、トリプル4人、それ以上が5人ということで平均スコアが4・35のオーバーパーでした。
難易度2番は4番ホール(194ヤード、パー3)で平均スコアが3・3、次いで15番ホール(427ヤード、パー4)が同4・22。難易度4番は16番ホール(205ヤード、パー3)で同3・19、5番目の難易度は17番ホール(407ヤード、パー4)で同4・1でした。
逆に1番易しいホールは11番ホール(535ヤード、パー5)でイーグルが9人、バーディ157人、パー176人、ボギー21人、ダボ19人、トリプル1人、それ以上4人で平均スコアは4・74でした。次いで易しいホールは8番ホール(569ヤード、パー5)で同4・8、3番目に易しいホールは18番ホール(580ヤード、パー5)の同4・82でした。
このデータを見るとショートホールは全てオーバーパーとなってますが、逆にロングホールは2番ホールの5・0以外は全てアンダーパーになっています。当クラブのロングホールは11番ホールの535ヤード以外は2番579ヤード、8番569ヤード、18番580ヤードとしっかり距離もありますが、果敢に2オンを狙い易々バーディを取っていく易しいホールであることが証明されました。
この現実を目の当たりにすると、いかにクラブやボールなどの道具が目覚しく進化しているのが分かります。道具に加えて選手の体力や体幹の向上がこうしたスコアに表れていると思います。ドライバーショットは、ほぼ330ヤード超は当たり前になり、残り200ヤード超も7番・8番アイアンでピタッとグリーンを捉えてきます。道具の著しい進化はまさにゴルフ場受難の時代になってきました。
茨城県に昨年9月に誕生した「ザ・ロイヤルゴルフクラブ」は全長8143ヤード。鈴木規夫プロが監修し「世界基準のコース」を標榜していますが、確かに現在の米ツアーで活躍する選手を相手にするならこの距離のゴルフ場が必要だろうなと思います。
8143ヤードのゴルフ場でアベレージゴルファーがゴルフをしても面白くないでしょう。プロに対抗するために距離を伸ばすというのはもはや限界だと思います。むしろプロにはプロ野球の選手のように金属バット禁止で木製バットに限るように、プロゴルファーもウッドクラブは木製のパーシモンに限定すれば、いささかなりとも飛ばし優先のプロトーナメントも少しは変わってくるのではないか思ってます。