クラブ競技についての薀蓄。

 昨日21日は二十四節季の冬至でした。一年間で太陽の位置が最も低くなる日で、日の出から日没までの日中が最も短くなる日です。冬至には風呂に柚子を入れて心地よい香りに包まれて体を温める習慣があります。この習慣は江戸時代から始まったそうです。

 なぜ冬至に柚子湯かを調べると冬至=湯治、柚子=融通が利くといった語呂合わせから定着したといわれてます。さらに体を清める禊ぎの風習、ゆずの香りによる邪気払い、また、長い年月のかかる柚子の成長になぞらえて「長年の苦労が実る」という願いが込められているという説もあるそうです。

 本日はグランドマンスリーと親睦競技会が開催されてます。グランドマンスリーは文字通り月々のマンスリー競技の優勝者のみ参加資格があり年間優勝者を決める競技です。これとは別に年末に行われるラストコール杯は、今年の全クラブ競技で優勝できなかった方々に最後のチャンス与えるという競技のことです。

 50年以上前のゴルフクラブではいろいろ趣向の凝らしたクラブ競技が行われていました。例えば勤労感謝の日に行われる勤労感謝の日杯。今も競技としては行われていますが、この競技は本来重いキャディバッグを担いで歩くキャディの負担を軽くするために、この日の競技に限って5本のクラブで競技するというのが勤労感謝の日杯でした。

このほか「ツームストン競技」や「ステーブルフォード競技」など変わった競技方法が50年前のゴルフクラブではありました。

 ツームストンとは墓石の意味で、競技方法はコースのパー72に自分のハンデを足した数字のところまでプレーを続け、ストロークを使い果たしたところに自分の名前を書いた旗(墓標)を立てる。最終ホールの近くまで行けた者が勝つというもの。

 ステーブルフォード(ポイントターニーとも呼ばれてます)は各ホールでの決められた得点(失点)の合計点数で競う競技方法です。パーを0点としてバーディは2点、イーグルは5点、逆にボギーは-1点、ダブルボギーは-2点、トリプルボギー以上は-3点というように点数が決められており、各ホールの打数に基づいてポイントを獲得し、ポイントの合計が最も大きい人が勝利するというゲームです。

 ゴルフの競技方法について調べて行くと多種多様な面白い方法があります。ゴルフをスポーツとして愛した先人たちの知恵ともいえるいろんな競技方法、より少ないスコアを求め、その過程に喜怒哀楽などゴルフプレーから得られる楽しみがあります。