ゴルフの蘊蓄(うんちく)を披露します。

 コロナ禍に加えて鬱陶しい梅雨の週末。昨夜からの雨がかなり降り朝方まで雨のためエントリーはキャンセルが多く来場者も14組50余名と惨憺たる数字です。バブル期以前のように「雨でもゴルフはやるもの。雨でキャンセルなど恥ずべき行為」と教えられましたが、今やゴルファーの7割以上が60歳以上のシニアだけに「雨中ゴルフで風邪でも引いたら元も子もない」と天気予報で傘マークが出るといとも簡単にキャンセルされます。残念なことです。

 今日は暇に任せて少しばかり「蘊蓄(うんちく)」を披露しましょう。

 18ホール、パー72が標準的なゴルフ場ですが、最近のトーナメント、とくに米国ツアーではパー71に設定されたトーナメントコースが多いですね。道具の飛躍的な進化によりパー5が3打でのパーオンのロングホールが軽く2オンするようになってきたため、500~530ヤードのパー5ならパー4の設定にしてしまおうということです。

 ゴルフはパー=標準打数でパープレーを目指して行くゲームですが、パーより1打少ない打数でホールアウトすれば“ナイスバーディ”ですね。バーディ(birdy)はご存知のように鳥のことですね。なぜバーディと称したのでしょう?これは打ったボールが鮮やかに空を鳥のように舞い上がり飛んで行ったことに由来しているといいます。

 ではパーに対して2打少なければイーグル(鷲)といいますね。バーディより強く鷲は飛ぶという意味から名付けられたようです。バーデイよりより強いという意味でイーグルという呼称は相応しい気がします。

 さらにパーに対して3打少ない場合、パー3のショートホールでティーショットがカップに沈めば“エース”あるいは“ホールインワン”という快挙ですが、パー5のロングホールを2打でカップインすれば“アルバトロス(アホウ鳥)”といいます。

 ホールインワンは距離の短いショートホールだけに技量に関係なくビギナーズラックのマグレで達成することがありますが、パー5のロングホールを2打でカップインさせるには相当の技量の持ち主でないと達成できずホールインワン以上に奇跡的な快挙です。

 この2打でカップインさせた時に称すのがアルバトロス(アホウ鳥)です。ロングホールを2打でカップインすることは常識的に考えられないことからアホウ鳥というのかと思ってましたが、そうではなくアルバトロス(アホウ鳥)という鳥は風を巧みに利用することで長距離を容易に飛んで行く鳥だからそう付けられたようです。

 ここまではゴルファーならほとんどの方がご存知のはず。ならばパーより4打少なく上がれば何と呼ぶか?知ってる人はかなりのゴルフ通。この場合は“コンドル”というそうです。プロのトーナメントでもコンドルの快挙はまだ記録はありません。しかし現在の道具の進化で360~400ヤードのパー4ならコンドルの快挙達成も近いと思います。