滋賀県では65歳~69歳ならば利用税が半額に。

 ゴルフが健全なスポーツとして浸透し誰もが気軽に楽しめるようになりました。「金持ちの道楽」「特権階級のお遊びだ」などと色メガネでみられていた50年以上前から大衆化が進み、健全なスポーツとして老若男女に浸透されてきたのは業界関係者として誠に喜ばしいことです。

 先日、滋賀県の某ゴルフ場にプライベートで行った時、フロントでサインをしていると「65歳以上ですね。年齢を証明するものがあればゴルフ場利用税が半額になります」といわれ、思わず「エッ?」と聞き返しました。

 70歳以上のゴルフ場利用税の免税は日本全国どこのゴルフ場でも認められていますが、65歳以上であれば利用税が半額になるとは業界人のわたしも初耳。半信半疑ながら免許証を提示しました。プレー後、精算し精算書を見ると確かにゴルフ場利用税は半額になっていました。

 なぜ?という思いで知り合いの滋賀県下ゴルフ場支配人に問い合わせると「滋賀県のゴルフ場のほとんどは、65歳以上はゴルフ場利用税が半額になりますよ」とのこと。滋賀県のゴルフ場支配人会は、ゴルフ振興をはかるためとの名目で、今もっとも利用者の多い団塊の世代といわれてる65歳以上のシニアゴルファーの利用頻度をさらに高めるための優遇措置として、ゴルフ場利用税の半額を折衝し実現したとのこと。

 ゴルフ場利用税の等級に関係なくビジターのプレー代金を2割引に設定して県税事務所に申請すれば65歳以上のゴルファーの利用税が半額になるということでした。

 近畿2府4県では滋賀県のみが65歳以上の利用税の半額を認めているという現実。各府県のゴルフ場支配人会も滋賀県にならって府県税事務所と強い決意をもって折衝して行くべきだと思います。

 関西ゴルフ連盟も振興基金と称してゴルファーから毎回30円徴収して「サマーゴルフフェスティバル」など値引き企画の競技を開催するより、各府県支配人会と共同で府県税事務所と折衝して理不尽なゴルフ場利用税の半額や免税などの折衝を行いゴルファーの負担を少なくする真のゴルフ振興策に力を注いでもらいたいものです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇