打ち込みはマナー・エチケット違反。

 ゴルフのマナー・エチケットは他の人に不愉快な思いをさせないということ以外に危険を防止することが基本にあります。ゴルフ規則の第1章エチケットでは、「安全の確認」として練習スイングをする場合の注意や前の組のプレーヤーにボールを打ち込まないようになど安全に対するエチケットが明記されています。

 広大な敷地の中でクラブを振り石のように硬いボールを飛ばして行くのですから、ゴルフはある意味危険といえば危険なスポーツでもあります。とくにボールの打ち込みは最も危険で、直撃すれば大怪我や死につながることもあります。後ろから飛んでくるボールが当たらなくても、ヒヤッとさせられ不愉快な思いをしたことがありますし、その逆もあります。

 善良なゴルファーが打ち込もうとして打ち込む人はいません。ゴルフ規則に書かれているように「プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球のとどく範囲外に出るまでプレーを始めてはならない。」を承知しているはずです。しかしながらプレーヤー自身の目測で「もう大丈夫だろう」とアドレスをとることがあります。キャディ付きのラウンドであればキャディが安全な距離というものを把握しているので、そういう時は「もう少しお待ち下さい」と静止してくれます。

 ところが昨今のようにセルフプレーが多いとプレーヤー自身の距離感、判断でショットするため、前の組に打ち込んでしまうケースが多くなってきています。「待ちチョロがイヤだから」とか「自分の技量ではあそこまでは飛ばない」からとショットすることがあります。こんな時に限ってナイスショットやスーパーショットが出て、予想外の飛距離で打ち込んでしまうことがあります。

 打ち込みは前の組に不愉快な思いをさせたり身の危険をもたらす、まさしくマナー・エチケット違反なのです。キャディを伴わないセルフプレーなら自分自身のナイスショットの際の、ボールの飛距離を把握しておき、万一のスーパーショットも想定した上で、前の組にボールが絶対届かない距離の外に出てからショットするように、目測能力も養っておくことが重要です。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

マナー・エチケットの小冊子。

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 ホームページの「ブログ」を熱心に訪問してくださる方が多く、とくにゴルフのマナー・エチケットなどゴルファーの品性・品格などを書いた日の閲覧率はぐ~んと跳ね上がります。

 ここ2年のブログの中で、忘れられているゴルフプレーやマナー・エチケットに関する文章を抜粋してブログに集めたことを7月9日のブログでお知らせしました。「ゴルフは知の芸」とし、サブタイトルに「嫌われないゴルファーになるために 何よりもマナー・エチケット」としてまとめました。

 昨日、メンバーのOさんから「総支配人のブログの゛ゴルフは知の芸゛をコピーしてまとめてみました」と小冊子3冊いただきました。あらためて活字となった記事を読むとス~ッと頭に入ります。パソコンやアイフォンで読むのとでは理解度が違うのは、アナログ人間だからでしょう。本好きの私は、紙に書かれた書籍と電子書籍では本の理解度はもちろん読むスピードまで違います。

 こうして小冊子をいただいて読み返してみると、ゴルファーとして当然身につけておかなければならないマナー・エチケットが何故必要であるかということが、読みやすい文章で丁寧に書いていることがわかります(自画自賛?)。

 パソコンの画面からいつでも読めるようになっていますが、ぜひプリントアウトして小冊子にまとめてゴルフのプレー前日にお読みください。また、ゴルフを始められた初心者やマナー知らずのゴルファーに、教材?として「これを読んで」とさりげなく渡していただければ幸いです。

 私もメンバーのOさんからいただいた小冊子を早速、コピーしてゴルフ仲間に配布しようと思います。
 
 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ場利用税廃止は1千万人ゴルファーの悲願

ゴルフ場利用税廃止!1000万人ゴルファーの悲願という冊子がゴルフ場利用税廃止運動推進本部から送られてきました。8月3・4日に全国都道府県のゴルフ協会、ゴルフ連盟の会長及び支配人会代表が各都道府県知事に面会し「ゴルフ場利用税廃止」の陳情に行きます。

 ゴルフ場利用税は市町村の貴重な財源だからという理由で消費税との二重課税がゴルファーに押し付けられています。一昨年の税制改正でゴルフ場利用税の廃止について国会でも取り上げられましたが、市町村長の反対が強いからという理由だけで存続が決められました。

「ゴルフ場利用税堅持のための全国市町村連盟」が出している「ゴルフ場利用税の堅持を求める要請書」では、ゴルフ場へのアクセス道路の整備維持、ゴルフ場から排出されるごみ処理、ゴルファーが怪我した場合の救急サービス、地滑り対策、洪水対策、農薬・水質調査等必要など、いかにもゴルフ場に対して特別な行政サービスを行っているかのように列記されていました。

 全国市町村連盟のいう、こうした行政サービスが事実誤認と例示の拡大援用で全く一方的な主張だと今回送付されてきた冊子には書かれています。例えば「ゴルフ場へのアクセス道路整備とその維持管理・・・・・」については、ゴルフ場自らが周辺道路の土地買収・拡幅・造成し、それを市町村に寄付しています。その道路は地域住民の生活道路となっており、他の道路の維持管理と別扱いするのは不合理であると反論しています。

 また「ゴルフ場から排出されるごみ処理云々」についてもゴルフ場における廃棄物処理は、廃棄物処理法に則り、業者委託あるいは自ら処理施設に持ち込む等して有料で処理しています。廃棄物処理においても、他の企業、施設等に比して特別な行政サービスを受けてはいません。まさしくこの通りで、当クラブでも廃棄物処理法に適合した焼却炉で処理したりレストランなどの生ごみ、廃油等は業者に委託しています。

 「ゴルファーが怪我した場合・・・・・」についても救急サービス、消防サービスは、誰もが公平に受けられる最も基本的な行政サービスではないか。他の施設に比して特段ゴルファーに怪我が多いわけでもなければ、火災が多いわけでもありません。他の施設と如何なる相違があるのか。なぜ、ゴルフ場が特有であるのか。と反論しています。

 「農薬・水質調査等・・・・・」についても業界全体で農薬の適正使用、法令順守、水質検査に徹底して取組んでおり、個々のゴルフ場が自らの費用で業者に委託して実施、報告しています。当クラブでも年に数回の水質検査が義務付けられており、この費用が1回約50万円かかるなどばかになりません。

 ことほど左様にゴルフ場に対する特別な行政サービスを行っているかの主張は全く根拠のないものです。「平成28年度税制改正」においては、もはや明確な課税根拠のないゴルフ場利用税を廃止し、これによって影響を受ける市町村に対しては必要な代替財源を含めた措置を講ずる税制改正を実施するよう強く要望します。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

過去のブログからマナー・エチケットの話題を集めました。

 2010年7月6日に始めたこのブログも6年目に入りました。ブログの数も889回を数えます。週1、2回クラブの出来事を奈良柳生カントリークラブの会員に発信するつもりでやってきました。ご覧になられているのは会員だけでなくゴルフ場関係者や会員権業者、ゴルフ用品販売関係者など意外に業界人が多く、たまにこうした業界人と顔を会わせると「いつもブログを読ませてもらってます。」と声をかけられます。

 当クラブの会員向けにクラブ情報を発信することを目的にスタートしたのですが、クラブ情報だけにとどまらず、ゴルフのマナー・エチケットのことやゴルファーのことなど時々、思いついたことを書いてきました。

 最近のゴルフ場はインターネットによるエントリーと低料金化、セルプレー化などパブリック化が進んでいるためかマナー・エチケットの低下が著しいようです。そのせいかゴルフマナー・エチケットに関する話をブログにアップすると「よく書いてくれました。もっとこうしたマナーやエチケットに関する話題を取り上げてください。」と声をかけられます。

 ホームページをサポートしてもらっている委託会社のスタッフにその話をすると「それならいっそのこと、ルールやマナー・エチケットなど無知なゴルファーのために、過去のブログからピックアップしてまとめて電子書籍のようにしてみてはどうですか?」という提案を受けました。

 なるほど、その手があるかと早速、過去のブログを繰りながらマナー・エチケット・ルールなど読んでほしいブログを集めてみました。タイトルは球聖ボビー・ジョーンズの言葉から「ゴルフは知の芸」とし、サブタイトルに「嫌われないゴルファーになるために 何よりもマナー・エチケット」としました。今日からホームページのトップにアップしました。クリックすれば電子書籍ばりに本のようにまとめられています。ぜひご覧下さい。写真下の青字の部分をクリックすると「ゴルフは知の芸」へ。

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【ゴルフは知の芸】
嫌われないゴルファーになるために
なによりも マナー・エチケット

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇 

年々増加する70歳以上の高齢者ゴルファー。

 一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)の会報6月号で「平成26年度都道府県別全国ゴルフ場来場者」(速報)状況が報告されています。

 これによると平成26年度のゴルフ場来場者は消費税率(5%→8%)や天候要因により全国的に減少し、上半期の累計で119万人減少となったが、下半期では102万人増加となり、年度合計で17万人減少(0・2%減)の8692万人とほぼ横ばいだったそうです。ただこの数字の実態を見るとゴルフ業界にとっては深刻な状況となっています。

 というのも年々増加する70歳以上の来場者数は、本年度も100万人(7・2%)となり、全来場者に占める割合が17・2%(1・2%増)になったからです。

 裏を返すと現役世代のゴルファーが全く増えず70歳以上の高齢者ゴルファーが増えているだけです。ゴルフ場来場者数は、70歳以上の高齢者ゴルファーが増加して辛うじて横ばいを維持しているというのが現実です。高齢者ゴルファーの増加はそれはそれで喜ばしいことでありますが、60歳以下の現役、とくに20歳代、30歳代の若手が増えてこないのが問題なのです。

 関西ゴルフ連盟のゴルフ振興策や各府県ゴルフ協会が主催・実施している府民ゴルフや県民ゴルフも新しいゴルファーを創造させるのではなく、すでにゴルフを楽しんでいるゴルファーに単に安くプレーできる機会を増やしているだけで、新たな需要を創造する参加促進案ではないのです。

 ゴルフ人口拡大策、即ち60歳以下の現役世代がゴルフに参加し新たなゴルファーとなるべく真の振興策を業界全体で智恵を絞って行く必要があると思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

岡本綾子プロのコラムを読んで。

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 今日は1日中雨です。毎月1日に会員の皆様に発行している「事務局だより7月号」が昨日納品され、本日手が空いてるキャディさんにも手伝ってもらって発送作業を行っています。月末には会員の皆様のお手元に届くと思います。

 書類整理の合間に今週号の週刊ゴルフダイジェストがあったので、パラパラと流し読みをしていたところ「岡本綾子 ゴルフのほんとう。」という連載コラムで含蓄に富む文章が目に付きました。さすがに世界のトップに君臨した超一流プロゴルファーだな関心しました。

 記事は質問者が「ほかのスポーツにくらべてプロゴルファーはマスコミに叩かれることが多いのはなぜか?」というような質問に岡本プロは答えているのですが、その回答もトッププロとして自身が経験してきたところから懇切丁寧に説明されており、なるほどなあと感じ入ってしまいました。紹介するにはあまりにも紙面?が足りないので、興味のある方は購入してお読みください。

 このコラムの中でさすがと思ったのが次の文章です。

 「ゴルフは単にボールを打つ技術だけでなく、想像力豊かに戦略を立て、自分自身の精神状態をコントロールする知性と感性、経験が求められます。」

 言いえて妙、見事にゴルフというスポーツを言い表しています。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
 

ちょっとした握りは、ゴルフの潤滑油。

 ゴルフではちょっとした゛握り゛つまりプレーで賭けをすることによって、相手に勝とうという闘争心が実力以上の技量を発揮して好スコアにつながるため゛ベット゛また゛握る゛という表現で賭けをすることが多い。バブルの時代は10万円、20万円のハーフナッソーとかやくざの幹部では100万円単位の握りをしていたなどまことしやかに流布されていました。

 わが国では賭け事は法によって禁じられています。ゴルフのベットに限らず麻雀や花札、ポーカー、チンチロリン等々庶民の賭博は一切禁じられています。

 最近のプライベートコンペでは参加者を馬に見立て枠順を決め1、2位を予想する連単や連複などの予想に1口500円、1000円を投資してプライベートコンペの表彰とは別に的中者に賞金を配当して盛り上げてます。これもれっきとした賭博行為で、警察に検挙されます。

 5、6年前でしたか、大会社の労働組合の主催したコンペや高校野球で1、2位を予想する馬券式賭博をしたことで検挙され大きく新聞に取り上げられたことがありました。これなどは警告を促すために大会社の労働組合を狙い撃ちしたようなもので、本当に重大な犯罪であるから取り締まったわけではないはずです。

 ささやかな庶民の楽しみ程度の賭けに目くじらを立てるほど警察も野暮ではないと思います。ゴルフでも常識の範囲内ならベットもプレーの刺激剤・潤滑油になっていいと思います。ただ少額といえどもレストランなど人目の多い所で人目もはばからず大きな声で勝った負けたのお金のやり取りは見苦しいのでお慎みください。

 また握りをすると自分のゴルフができないというゴルファーも少なくないので、無理強いはしないようにしてください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

県民ゴルフ「アンダーハンディ競技開催。

男子 女子

本日は奈良県ゴルフ協会主催の県民ゴルフ「アンダーハンディ競技会」が奈良柳生カントリークラブで行われました。昨日までは気温30度近い夏日が続いていましたが、今日の天気予報では朝方は曇りで午後3時頃から雨が降リ出すとの生憎の予報。天気予報は悪い方にはずれ昼前から雨が降り出す悪コンディションとなりました。しかしながら奈良柳生CCでプレーを楽しみにされている方が多く、当日のキャンセルはなくよく整備されたコースコンディションの中、183名(男子161名、女子22名)が参加して熱戦が繰り広げられました。

 男子は相澤義隆さん(写真上)が41、47、グロス88、HD23・0、ネット65・0で2位の治京秀和さんを1・5打差で優勝。女子は長田良美さん(写真下)が51、44、グロス95、HD27・9ネット67・1で2位の樫村治子さんを2・5打差をつけて見事優勝しました。

 この奈良県ゴルフ協会主催の県民ゴルフ「アンダーハンディ競技」は奈良県ゴルフ協会でJGA-HDCPを登録している方だけが参加でき、取得されているJGAハンディキャップで争う大会で、通常の県民ゴルフとは若干趣向が違う競技会です。
 競技の詳細は奈良県ゴルフ協会のホームページをご覧ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

真のゴルファーは減った。

 あるゴルフ書のPR文か何かで見た記憶がある。それは「ゴルフをする人は増えたが、ゴルファーは減った。ゴルフの醍醐味は、いいスコアを出すことではなく親しい人々を得ることだ」なかなか味わい深い言葉だ。

 ゴルフの基本はまずエチケットから始まる。ルールブックは第1章「エチケット」から始まる。50年近く前にゴルフを始めた時、先輩たちから「ゴルフは紳士のスポーツだ。なに故に紳士のスポーツであるかというとエチケット・マナーを重視し遵守することから始まる」と口酸っぱく教えられたものです。お陰でゴルフというスポーツを通じて社会人としてわきまえるべきエチケット・マナーを身につけることができました。

 ところがエチケット・マナーを身につけた先人ゴルファーは減少し、ここ十数年、ゴルフを始める初心者にしっかりエチケット・マナーを教える先輩ゴルファーはいなくなりました。他のプレーヤーの邪魔にならないようにする心配りや安全にゴルフを楽しむための基本的なエチケットやマナーであるのですが、これをわきまえない無知なプレーヤーに善意でもって注意しようものなら「口うるさいゴルファーだ」「何を偉そうに」など反省どころかふて腐れる輩のなんと多いことか。

 エチケット・マナーを指導しようという善意のゴルファーは逆に敬遠されるし、さらにはいちいち細かいことを注意する嫌味なゴルファーだと多くのゴルファーから遠ざけられてしまいます。正しいことを教えていながら敬遠されるなど間尺に合わない。だからみんなエチケット・マナーに反した行動をするプレーヤーを見ても黙殺してしまうようになってしまったのだろうか。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

日本社会人ゴルフ選手権

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スポーツニッポン新聞社主催の第46回内閣総理大臣杯 日本社会人ゴルフ選手権が今年も開催されます。決勝は10月1・2日、相模原GC東コースで行われます。優勝特典として今年の三井住友VISA太平洋マスターズの出場権が与えられます。

関西予選は奈良柳生カントリークラブをはじめ城陽CC、三木よかわCCの3会場で行われ、関西地区決勝は枚方CCで行われます。

奈良柳生CCでの予選は7月15日(水)に行います。すでにポスター、参加案内、申込書が送られてきてます。参加資格は満20歳以上の社会人で、所属クラブ、日本パブリックゴルフ協会のハンディキャップが9・9以内(またはJGA/USGAハンディキャップインデックス9・9以内)の者。

この大会は社会人ゴルフ選手権と銘うっている通り、学生は参加することができません。近年、アマチュアゴルフ大会はプロ予備軍ともいわれる学生ゴルファーに席捲されており、本当の意味でのアマチュアといえる社会人ゴルファーの全国レベルの大会は、この大会だけといわれています。

すでに申込みを受付けていますので、ぜひご参加下さい。詳細はスポーツニッポン新聞社事業本部(電話06-6346-8522)へ。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇