ボールはあるがままに打て。

 ゛Play the ball as it lies゛(ボールはあるがままに打て)即ちノータッチプレーがゴルフゲームの基本であることは皆さんよくご存知だと思います。コースコンディションの悪いゴルフ場やプレーの進行を早めるためにスルーザグリーンに限って6インチプレース適用をローカルルールで表示しているゴルフ場があります。プライベートコンペでも6インチOKにしているケースもあります。

 ゴルフというスポーツの面白いところは自身の実生活や人生で遭遇する出来事を教訓的に経験できるところにあります。素晴らしいティーショットが狙い通りフェアウェーに飛んだのに、セカンド地点のボールの所に行ってみると不運にもディボット跡にすっぽりはまっていることがありますし、落下したボールがスプリンクラーの蓋に当たって跳ね返り木の根っこに止まったりすることが多々あります。なんという不運、ナイス(グッド)ショットしたのに・・・・・・なんという不公平かと嘆きたくなります。

 しかしこの不公平こそがゴルフのスリリングな面白さであり、実生活への教訓的な試練でもあるのだと我が敬愛する鈴木康之氏は書いてます。さらに氏はナイスショットの功と不運を取引して6インチ動かすようなルールを適用してはならないと断言しています。たとえローカルルールで6インチの適用を認めていても、そこ(ディボット跡や木の根っこなど)に打った自分が悪いのだと切り替え、この苦境からいかに脱し、最小限の被害(スコア)にとどめるか、最良の手立てを考えることこそゴルフを楽しむに値するゴルファーだといってます。

 ゴルフには運・不運はつきものです。ショットだけでなく、組合せで同伴者との相性やついたキャディの良し悪しなどゴルフには際限なくあります。幸運なショットやパットもあれば、アンラッキーなこともたくさんあります。ゴルフはいかにラッキーを継続させるか、また不運に見舞われたら不運の連鎖に陥らないように、最小限の被害でいかに正常に戻すかなどゴルファー自身の精神力、判断力が問われるスポーツです。これこそがゴルフの面白さであり、他のスポーツにない知的スポーツだといわれてる所以でもあります。甘言に惑わされず、あるがままに打つを忘れずゴルフを楽しんでください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

緑映える美しいコース写真を紹介。

オーストラリアで商業写真家として活躍をされていたカメラマン・柴田ヒデヤス氏が季節ごとのコース写真を撮影してくれていますが、緑が美しい春のコース写真を撮ってくれました。一部ここで紹介します。近くホームページに全写真をUPしてご覧いただけるようにしますので、お楽しみに。それぞれの写真の上にカーソルをもっていきクリックすると写真は拡大されます。

春のゴルフシーズン真っ只中。コースの緑が美しく映える15番ホール。

池の水面とグリーンと背景の樹木の緑と
青い空のコントラストが美しい13番ホール。

一面、緑の芝生が輝くような美しさを見せる13番ホールと14番ホール。

めったに見られないカメラアングル。
7番ショートホールの池にある島に設けられた白鳥の家。


碧い池の水と白砂のビーチバンカーそして
フェアウェーの緑が一幅の絵画のような17番ホール。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

嫌な梅雨の季節に入りました。

 5月に30度を超す猛暑が続き一足飛びに真夏を迎えた感がありましたが、季節の周期は不思議なもので、やはり来るべき梅雨はやってきました。

 奈良地方気象台によると昨日4日、近畿地方が梅雨入りしたと見られると発表がありました。平年より3日早く、去年より8日遅いとのこと。ただ梅雨入りしたとはいえ、向こう1ヵ月は平年より曇りや雨の日が少ないと予想しています。

 今日の天気も天気予報では、未明から9時ころまでは激しい雨風とともに落雷があるなど、ゴルファーも二の足を踏むような予報でキャンセルが続出し、クラブ競技の「木曜杯」も参加者ゼロとなってしまいました。にもかかわらず、朝からは雨らしい雨もなくどんよりとした曇り空で、雨を覚悟で来場されたゴルファーは「ラッキー!このまま(雨が)降らずに1日もってくれれば・・・・」とスタートして行きました。

 この稿を書いている10時20分現在、雨はなく心地よい涼風が吹き、まるで信州の高原でゴルフをしているような爽やかゴルフを皆さん楽しんでおられます。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ねんりんピック予選で奈良柳生メンバー大活躍

 昨日(5月30日)は奈良県ゴルフ協会主催の「奈良県シニア競技・ねんりんピック奈良県代表選競技手選考予選会」が奈良の杜GCで開催され、競技委員としてサポートしてきました。

 このねんりんピックは正式名称を「全国健康福祉祭」といい、1988年に厚生省50周年記念事業の一環として、60歳以上の高齢者を中心とするスポーツ、文化、健康と福祉の総合的な祭典として誕生したものです。兵庫県と神戸市が地元主催者となり、第1回ひょうご大会が開催され、以後毎年各都道府県持ち回りで開催されています。今年第27回大会は栃木県で開催されます。

 奈良県ゴルフ協会が主催する奈良県代表選手選考予選会は予選第1会場の吉野CC(5月23日)と昨日の奈良の杜GCの第2予選会場で予選が行われ、それぞれの予選を通過した60名で6月27日に春日台CCで奈良県代表選手を決定することになっています。

 昨日の奈良の杜GCの予選会には188名の男女のシニアが参加し、快晴の絶好のコンディションの中、18ホール・ストロークプレー(スクラッチ)の熱戦が展開されました。

 奈良柳生CCからもメンバーの岡崎耕司(写真)、藤原安廣、落部達雄、吉井英次、迫野幸生、谷ちづ子さんら6名が参加されました。中でも岡崎さんが素晴らしいゴルフをみせ36、35の1アンダーパーの71で回り、見事トップで予選通過を決めました。また同組でプレーした藤原さんも37、37、74の好スコアで3位通過。落部さんも38、38の76で4位通過、さらに吉井さんも38、38の76で7位通過と決勝進出を決めました。

 女性の部で参加された谷さん(写真)も前半のアウトを37の好スコアで回り、インも手堅く42にまとめ79。見事3位に入賞し決勝進出を決めるなど奈良柳生CCのメンバーが上位を占める大活躍でした。

 奈良柳生CCの岡崎さんをはじめ5名の選手には、来る6月27日に春日台CCで行われる代表選手選考会でぜひとも代表選手の切符を手に入れていただくよう、期待したいと思います。メンバーの皆様のご声援と応援をお願いいたします。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

スタート前の段取りについて

 5月16日のブログ゛マナーを大切に゛は、かなりの反響がありました。ご覧いただいた方から「タメになりました。ゴルフは上手いだけでは駄目ですよね。ゴルファーとしての品格、品性を備えないと。あのブログを読んで反省しました」というような声が結構寄せられました。確かにゴルフは上手いが、自分本位で周りの空気も読まない自己中なゴルファーや粗野なゴルファーが多いです。ゴルファーひとり一人が自覚をもち、マナーと礼節をわきまえてプレーすることが大切ですよね。

 本日はクラブ三大競技のひとつ理事長杯の予選が行われました。競技委員とともにスターターの席に座りスタートを見送りました。13組50名が予選に出場しました。時間に遅れることなく皆さん順調にスタートしていきました。

 今回は鈴木康之氏が書いてる「スタート時間」についてご紹介しましょう。

 「スタート時間とは、プレーヤーがスターティングホールのティーグランドに集まる時間ではなく、オナーがアドレスに入る時刻のことである」と教えています。確かにスタート時間といえば漠然とスタートするティ-グランドに集まればいいというような認識をもつゴルファーは多いようですが、鈴木氏は次のように明確に記しています。

 「プレーヤーがティーグランド脇へきてからオナーがアドレスに入るまでには、数多くの段取りがある。だから、ティーグランド脇へ集まる時間は、スタート時間よりずっと前でなければならない」とあり、スタート前の必要な段取りとして

 ①同伴競技者とキャディがカートの周りに集まり、自己紹介などの挨拶。
 ②スコアカードに同伴競技者の名前を書き込む。
 ③キャディが4人それぞれのクラブ本数や番手を確認。
 ④ボール、ティーペッグ、ボールマーカー、グリーンフォークなどをポケットに用意。
 ⑤同一ブランドのボール使用者がいないかの確認。
 ⑥打順を決める。
 ⑦初めてのコースなら、プレーの進行上の決まりごとやヤーデージの見方、戦略上の注意やサゼスチョンをキャディに聞く。
 ⑧素振りは素振りをしていい場所で行う。
 
 一部除外していますが、なるほどスターティングホールでするべき段取りは結構あるものです。当然この段取りに3、4分はかかります。前組がスタートしたら後続の組のオナーは速やかにティーアップしてプレーの用意ありの意思を示さなければなりません。そのためには後続組のオナーを決める必要があります。だから前述の①~⑧までのことは事前に済ませておかなければなりません。しかし、前組のプレー中は話し声や物音を控えなければいけませんから、スタート時間の10分くらい前に集まりスタート前の段取りを済ませておかなければならないと鈴木氏は書いています。

 スタート時間の10分前にクラブハウスに到着し7分前にフロントでチェックインしながら「(スタートに)間に合った」という方がいますが、もってのほかと言わざるを得ません。胸に手を当て心当たりのある方は、以後お気をつけていただきますように。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇  

おすすめ「旬菜膳」は手桶弁当

 今日5月21日は二十四節気でいう「小満」です。といってもピンときませんが、立夏から数えて15日頃で、陽気が良くなって、万物が次第に長じて天地に満ち始める頃をいいます。山野の草木が実をつけ始め、色鮮やかな花々が盛んに咲き乱れる1年でもっとも快適な季節です。

 この季節は美味しい食材がたくさん出回ります。野菜、魚、果物と春の味覚を味わっていただくように今月のおすすめ「旬菜膳」は手桶弁当(写真)をご用意しました。マグロの山かけ、新牛蒡のキンピラ、もずく、竹の子と海老の天ぷら、茄子の田楽などを手桶に盛り付けに加えて今が旬の豆ご飯をセットにしました。ぜひご賞味ください。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフマナーを大切に。

 ゴルフを楽しむためには、一人一人が自覚を持ち、マナーと礼節をわきまえながらプレーすることが大事であると説くゴルフマナー研究家の第一人者・鈴木康之氏の「ピーターたちのゴルフマナー」(ゴルフダイジェスト社発行)を久しぶりに読み返しました。ゴルフ業界に勤めて40余年、いろいろなゴルファーの姿を見てきました。ゴルフの上手下手よりも他人やコースを思いやるマナーに長けたゴルファーこそが尊敬に値しますが、残念ながら尊敬に値するゴルファーは絶滅の危機に瀕しているようです。

 ゴルフマナーとはゴルフの伝統的精神にのっとった本来的な作法や紳士淑女としての普遍的な礼儀作法であり、時代の移り変わりを越えて尊ぶべきものである。たとえば他のプレーヤーへの配慮やコースを大事にする努め、さらにはコースに職業や地位を持ち込まない平等の精神などと同氏は説いています。

 マナーを知らないとどうなるか?打ち方のミスはスコアではね返せる。続行不可能なミスショットをしても、ペナルティを払ってルールで救済される。ルール違反でさえもペナルティを払って許される。ところがマナー違反には救済や許しの決まりはありません。マナーを知らないと、ゴルフができなくなることを皆は知らないという。

 マナー知らずは人に嫌われ、仲間が少なくなり誘われなくなります。それは人のプレーを妨げ、人を不愉快にさせるからです。ゴルフは誰もが誰とでも一緒にゲームを楽しめるスポーツです。シングルとビギナーでも男性と女性とでも、さらには若い人とお歳を召した人とでも一緒にプレーを楽しむことができます。そのためにはゴルファーとしてのマナー・エチケットをちゃんとわきまえていることが前提条件となります。マナーにはその人の人格が表れると鈴木康之氏は書いています。

 ゴルフは上手いが無作法なゴルファーよりも、下手でも人を思いやる、他人に不愉快な思いをさせないゴルファーこそが尊敬に値いすると思います。鈴木康之氏の著書からの受け売りです。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

国体 少年の部 奈良県代表選手選考会最終日。

本日は昨日に続き奈良県ゴルフ協会主催の長崎国体 少年の部 奈良県代表選手選考会決勝の最終ラウンドが行われました。コースの更新作業でフェアウェーの目砂散布直後(写真)の難しいコースコンディションの中で熱戦が繰り広げられました。西村涼君(大阪商業大学付属高校3年)が35、36の71をマークするなど1ストロークを争う大接戦でした。

 なお、代表選手の決定については後日、奈良県ゴルフ協会から正式に発表することになっているため、本ブログでは成績等の発表は控えるよう、協会から申し入れされていますので、成績等の掲載はいたしません。ご了承ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

国体少年の部 奈良県代表選手選考会開催。

 

 

 奈良県ゴルフ協会主催の第69回長崎国体 少年の部 奈良県代表選手最終選考会が10日、11日の2日間にわたって当クラブで開催。本日は予選を勝ち抜いてきた11名で決勝1R、18ホールが行われました。予選トップで通過した永田航大君(奈良育英中学3年)はアウト37、イン38の75でホールアウト。予選を4位で通過した竹田弘登君(片桐中学3年)はアウト36、イン35の1アンダーパーの好スコアをマークして2位の永田君に4ストロークの差をつけて首位に立ちました。予選スコアとの通算でも146で竹田君がトップに立ちました。2位には1打差の147で永田君、3位には148の西村涼君(大阪商業大学付属高校3年)が入りました。明日の最終18ホール、通算36ホールで代表3名が決定します。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

2日間の休場日を利用して目砂散布を実施。

 春の大型連休後の7、8日の両日はクラブ休場日で従業員も十分に鋭気を養ってもらいました。一方、コースの作業はこの2日間を利用して大掛かりなフェアウェーの目砂散布を行いました。2日間の日程では全18ホールの目砂散布は完了せず、1,2,6,10番ホールが残っており、明日くらいまでかかりそうです。

 フェアウェーの芝が青くなり新芽の芝がどんどん伸びだしてきました。お客様の多いシーズン中に行うのは若干不興を買うのですが、本来、この時期に目砂を散布するのがもっとも効果的なのです。お客様の多いゴルフ場では来場者の少ない3月に行う所がありますが、新芽が出てこないうちの目砂散布は逆に芝が出てくるまで時間がかかり、あまり効果的ではありません。

 今回の目砂散布の量は500トンで、これを18ホール全てに散布して行きますので、なかなか大変な作業です。目砂後のフェアウェーはプレーヤーには嫌がれますが、ベストターフを提供するには欠かせない更新作業です。これを行うことによってフェアウェーの表面の不陸(凹凸)を均一にし、サッチの分解、透水性など芝の健全な生育を助成するとともに、暑い夏に耐えて1年間のフェアウェーのコンディションをベストの状態で提供することができるのです。整備の行き届いてると評価されている当クラブにとっては欠かせない更新作業ですのでご理解ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇