打ち込み厳禁、もし打ち込んだ時の謝罪は・・・・。

 広大な敷地に18ホールがレイアウトされたゴルフ場ですが、どこからボールが飛んでくるか分かりません。早い話、いつ危険が襲ってくるか分かりません。隣りホールからボールが飛んできたり、あってはならないことですが後方からボールが飛んでくることもあります。打った本人はまず大きな声で「フォアー」と叫んでください。

 隣や後ろから「フォアー」という声が聞こえたら、まずボールが飛んでくるかもしれないと両手で頭を覆い体を小さくして防御体勢をとるようにしてください。

 後続組のプレーヤーが前の組に届きそうな距離の所から絶対に打ってはいけないのはゴルファーとしての常識であり当然の心得です。しかしながら正確にショットするプロやシングルゴルファーなら自分の飛距離を十分に把握しているので、前の組が飛距離外に出るまで待てますが、初心者やヘボゴルファーだと200ヤード以上あれば滅多にナイスショットはしないだろうと打ってしまいがちです。

 このレベルのゴルファーだとミスショット9に対してナイスショット1の確率だから、待ちチョロが嫌でついつい待ちきれずに打ってしまうことがあります。得てしてこういう場合に10分の1の確率のナイスショットが出て打ち込んでしまうことになります。

 もし打ち込みをした場合の謝罪は、即刻前の組に帽子をとり大きな声で謝るととともに、駆け足で前組のプレーヤーの元に行き、あらためてお詫びすることが必要です。大事なのは打ち込んだ時に帽子をとり謝り、許しを請うたので、それで終わったと思うのは間違いです。

 次のティインググランドやコース売店やレストラン、ロッカー室などで前の組に追いついた時に正対して「〇番ホールで打ち込んでしまい申し訳ありませんでした」ときちんと謝罪をし許しを請うことが大事なのです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

まず初心者に何を教えるか?

 週刊ゴルフダイジェスト4月26日号に「初めてゴルファーに教えたいラウンドマナー」と題して先輩ゴルファーがコースデビューする初心者に何について気をつければ良いか、何を教えてあげれば良いかという特集記事が載ってました。

 ゴルファーの高齢化とともにゴルフ人口の減少に危機感をもつゴルフ関係者としては、いかに新しいゴルファーを増やして行くかに智恵を絞っていかなければならないのに、ゴルフ団体はゴルフ振興の名の下にゴルファーから振興金を徴収し、既存のゴルファーを対象とした「チャリティフェスタ」だの「フレンドカップ」などと旧態依然、競技を開催し集めたカネをばら撒いています。

 もっと20代、30代、40代の現役世代のビジネスマンにゴルフををする機会を与えるようなシステム作りを考えることこそが先決なのですが・・・・・。

 それはさておき、初心者ゴルファーに何を教えてあげるべきか?

 ゴルフマナー研究の第一人者・鈴木康之氏はずばり「ゴルフは心くばりのスポーツだ」として他のプレーヤーへの心配り、コースに対するいたわりをを上げています。

 高松志門プロは「初心者はまずプレーを急げ」といってます。100ヤードまでは打てば2、3本のクラブを持って走ること。このほか「コースをいたわる」「グリーンをいたわる」と説いてます。

 なるほどと思ったのは、北野正之プロの「正規のルールでやる必要なし」ノータッチだからと無理にノータッチプレーする必要なし。打ち易いライに置いてよし、2回以上ミスしたらボールを拾って前進してもよし。バンカーから出なければワープしても構わない。

 確かに初心者にとっては、ゴルフの楽しさを身をもって感じてもらうことが大事で、難しいライからのプレーで打てども打てども前進できないではゴルフは難しいだけで少しも面白くないと投げ出してしまいます。広々とした緑と青空の下でボールを打つ爽快感、緑の芝の上を闊歩する楽しさをまず体感してもらうことが大事だと思います。

 スコアは二の次にしてゴルフがいかに健康的で楽しいスポーツであるかを実感してもらってから、ゴルフの上達へのイロハを教えると共に、ルールなど指導教育していくことが肝要だと思いました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフは知的ゲームです。

 最近のゴルフはセルフプレーが多くなっているせいか、ゴルフというゲームの本来的な面白さ醍醐味といったものがなくなっているように思われます。各ホールを攻略していくのに手のひらに収まるような距離測定器を利用されるゴルファーがひじょうに多くなっています。ティインググランドに立つとバンカーや池のハザードの位置や距離、グリーンまでの残り距離など懇切丁寧に表示してくれます。

 ゴルフの面白さのひとつにグリーンまでの距離、グリーンのどの位置にピンが立てられいるか、それに対して自分の目測と上り下りさらに吹く風が向かい風か追い風かなどキャディの助言を加味して自らの責任において決断しショットする。ゴルフゲームが知的ゲームだといわれる所以(ゆえん)はここにあります。

 自らの判断ミスやミスショットは自らが責を負うものであって、けっしてキャディや同伴者のせいにしてはなりません。ゴルファーは自らの判断や行動に対しては清く自らが責任を負うところに、ゴルフは他のスポーツにない紳士のスポーツだと評価されているのです。

 セルフプレーが多くなればなるほどゴルフ場側はコース内に残り表示の杭や植木の残り距離をホールのサイドに100ヤード、150ヤード、200ヤードなど必要最小限の表示以外に、カート道やスプリンクラーのヘッドなどにきめ細かく残り距離の表示板を数多く設置しています。

 セルプレーが圧倒的に多い大手ゴルフ場会社のゴルフ場ではティインググランドから230ヤード地点に吹流しのようなポールをフェアウェーの中央に立てているし、グリーンのピン位置もグリーンの手前は赤旗、中央は白旗、グリーン奥は青旗というようにピン位置がどの位置にあるか判るようにしてます。

 いずれにしろゴルフは様々な諸条件を念頭に想像力を働かせて決断していく知的ゲームであり、そこにゴルフの面白さがあります。ひじょうに便利な科学的兵器?である距離測定器に頼らず自らの能力をフル稼働させ即断即決していくゴルフの醍醐味を再認識していただきたいなと思う今日この頃です。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

セルフプレーでのホールインワン。

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  ゴルフ仲間から「ホールインワン記念品」を頂戴した。2月の某日、お隣の奈良の杜GCでの仲間内のコンペで、昼からのイン12番のショートホールで同組の某氏が見事ホールインワンをされた。この日のプレーはセルフプレーだけにホールインワン保険がおりるかどうかということになりました。

 ホールインワン保険を証明する同伴者及び同組についたキャディの証明があればOKですが、セルフプレーに関しては同伴者は当然、ホールインワンを目撃したコース関係者の証明があればOKであるが、タイミング良くコースの作業員がいるわけがない。さて、どうすればいいのか?ということになりました。

 たまたまこの12番ショートホール、グリーンが空くまで2組がティーインググランドに待機。そしてグリーンが空き私たちの番となり、3番目に打った某氏のショットが見事カップに吸い込まれていきました。後ろの組の皆さんも「あっ、入った。」「わあ!ホールインワンや」と手を叩くなど祝福されていたので、この方々の目撃証明があればいいのではないかということになり、保険会社に申請するよう助言しました。

 たぶん大丈夫であろうという前提で某氏はホールインワン記念品を手配し関係者に慶事のお裾分けされていました。セルフプレーが多くなってきているだけに「ホールインワン」を達成しても保険がおりないケースがかなりあるかもしれません。同伴者以外に前組、後続組のプレーヤーに目撃証人になってもらうことも頭に入れておいてください。

 確率4万分の1といわれる希少なホールインワンだけに、この幸運を喜びゴルフ仲間に記念品を贈るという日本独特の慣習ですが、保険を使ってまで祝うようなものではないと思います。いかがなもでしょう。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ界 皆帯進緒(かいたいしんしょ)

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 上記のテーマロゴ「ゴルフ界皆帯進緒」は日本ゴルフ場経営者協会や日本ゴルフ協会などゴルフ6団体で構成している「ゴルフ市場活性化委員会」が2月19日に東京ビッグサイトで行われるセミナーのテーマだそうです。

 ゴルフ界の活性化を様々な立場や観点からひもとき、発展への糸口を見つけるべく、様々な部分へメスを入れ、臓器の位置や役割を知る「解体新書」をイメージの素としているそうです。

  文  字:皆   帯   進   緒
  意  味:みんなで  幅広く一帯となり  進む  糸口
 ロゴマークの特徴は
  皆:力強く  帯:横一本長く書き、帯をイメージ
  進:躍動感  緒:しなやかに伸びた糸偏は糸をイメージ、糸から発展して帯につながり、織りなすという意味につながる。

コース上での心得ーー安全の確認

 今日は今年最後のクラブ競技「親睦競技会」とあって多数のメンバーが来場、27組102名が参加され熱戦が繰り広げられています。フロントで朝「仕事納めはいつですか?」とお聞きしたら明日の28日が一番多かったようですが、すでに一昨日の金曜日に御用納めされてる会社も結構ありました。

 関西ゴルフ連盟から「BEST GOLF WITH BEST MANNER」のポスターが送られてきました。
今回のポスターの標語は「コース上での心得はーー安全の確認」です。

 ●プレーヤーは、ストロークや練習スイングをする場合、
(a)近くに誰も人が立っていないかどうか
(b)クラブや球や石などが飛んでいって当たりそうな場所に人が立っていないかどうかを必ず確かめるようにするべきである。

 ●プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球の届く範囲外に出るまではプレーを始めてはならない。

 ●プレーヤーは、前方にいる作業員に危険な思いをさせる可能性のある時は、ストロークを行う前に必ずその人たちに注意するよう声を掛けるべきである。

 ●打球が人に当たる危険性のある方向に飛んで行った場合、プレーヤーはすぐに大声で危険を知らせるべきである。その際に伝統的に使われてきている掛け声は「ファー!!」である。
 安全に楽しくプレーしていただくための基本的なマナーです。昔は先輩ゴルファーからゴルフを始めた時に教え込まれたマナー・エチケットですが、今はこうしたことを指導するゴルファーがいなくなりました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフに対する偏見、負のイメージについて

 2017年4月の消費税増税時に予定されている軽減税率制度をめぐり自民・公明両党の税制調査会で喧々諤々協議されています。時まさにゴルフ場利用税廃止を強く求めて行く時期なのですが・・・・・。

 ゴルフ業界ではこのゴルフ場利用税の廃止問題とともに、もう一つ廃止しなければならない重要な問題があります。それは国家公務員倫理規定に明記されてる「利害関係者とのゴルフの禁止」という項目を削除してもらわなければなりません。

 ゴルフは高額なプレー代や高い道具代などから贅沢な金持ちの遊びといわれ、接待ゴルフなどにも利用されてきた負のイメージが未だに残っています。

 確かに過去には業者からの過剰な接待や癒着が社会問題化し、国家公務員倫理規定に「利害関係者とのゴルフの禁止」が明記された経緯があります。しかしながらゴルフのプレー代は、バブルがはじけてからは下がり続けバブル時の半額いや三分の一くらいまで下がり愛好するゴルファーも60歳以上のシニアや女性ゴルファーが圧倒的に増えました。

 ゴルフは年齢を問わずできる生涯スポーツであり、国民スポーツとして定着してきました。来年のリオデジャネイロ五輪では正式種目として復活もした純然たるスポーツのはず。

 にもかかわらずゴルフに対する偏見、負のイメージは解消されていません。こうしたことから超党派ゴルフ議員連盟(会長:麻生太郎財務大臣)ではゴルフに対する偏見や負のイメージを払拭するために国家公務員倫理規定から「ゴルフの禁止」の文言を削除するよう、11月18日に政府に申し入れたことが翌日の新聞各紙に取り上げられました。

 ゴルフがスポーツとして大衆化され、国民的スポーツとして定着してきたとはいえ、関西のみならず日本各地には必ず歴史ある名門ゴルフクラブが固く門戸を閉ざし、平日でさえ3万円近いプレー代をとっています。えてして接待ゴルフで利用されるのがこうした高額名門ゴルフクラブなのです。

 日本ゴルフ協会(JGA)、関西ゴルフ連盟(KGU)などの理事を務めている方が所属するのは、こうした名門ゴルフクラブのお歴々です。ゴルフが大衆化し、生涯スポーツであり国民的スポーツになったと声高に叫んでみても1%にも満たない高級高額名門ゴルフクラブが門戸を閉じてる限り、贅沢な遊びといった負のイメージは解消されないと思います。ゴルフ場利用税の廃止、国家公務員倫理規定の「ゴルフ禁止」削除を推進するJGAやKGUの理事役員ではなんとも説得力がなく廃止撤廃も覚束ないのではないかと危惧するのは私一人ではありません。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ルール違反は勇気をもって指摘しよう。

 ゴルフ場利用税が免税となる70歳以上のゴルファーが年々増加しています。以前、このブログでも書きましたが現役世代のゴルファーが増えず、70歳以上の高齢者ゴルファーの利用が年を追うごとに増えているためゴルフ場利用税の収入が年々減少していってるそうです。

 利用税の話は別にして、70歳以上の高齢者とゴルフをすると、時にご自分の打った打数が少なく申告されたり、罰打を付加するのを忘れたりすることが多々あります。本人に悪気はなく単純に数え違いや勘違いが多いのですが、ゴルフにおいてこの過少申告はもっともやってはいけない行為であることは皆さん承知のはず。それだけに過少申告や罰打を申告しなかった場合、勇気をもって指摘すべきだと思います。

 相手の過少申告や違反行為に気づいた場合、注意、指摘しなければ意外にこちらの平常心が乱れて自分のスコアにも影響してきます。それにその行為をした本人のためにもなりません。同伴者の違反行為を見て注意・指摘するのはあまりいい気持ちはしません。しかし多くのゴルファーは単純に打数の数え間違いであったり、ルールをを知らなかったり、ペナルティの処置方法がわからなかったのだろうと思えば、優しく説明し間違いを指摘すれば本人も納得してもらえるはずです。

 70歳以上の高齢者ゴルファーとご一緒すると、前もって「最近、歳をとって記憶力が衰えてスコアの数を時々間違えるので、その時は間違ってるとはっきり指摘してくださいよ。」といわれる方がいます。ひと言、こう言っていただくと大叩きしたときなどは遠慮なく、互いにプレーを振り返りながら打数を確認して正確なスコアを記入することができます。笑顔を交わしながら、ルールに抵触する行為があれば優しく注意するように心がければ友好的で楽しいゴルフになるはずです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

マナー・エチケット読本?「ゴルフは知の芸」項目追加。

 

 私の書いているブログの中から忘れられているゴルフプレーやマナー・エチケットのことをまとめて「ゴルフは知の芸」と題して8月9日にホームページからプリントアウトできるようにしました。皆さん小冊子にしてお読みいただいているようです。

 2014年~2015年の2年分のブログから20タイトルを選びまとめましたが、今回、旧ブログの2010年から2013年までの33タイトルをピックアップしてまとめました。前回分と併せて55タイトルでなかなか読み応えがあります。ぜひご覧ください。

 ホームページの1面の下線付きのブログ更新記事にカーソルをもって行きクリックすれば出てきます。印刷すればそのまま小冊子スタイルで印字されますのでぜひプリントアウトしてご覧いただければ幸甚です。また、読まれた小冊子をゴルフ仲間にも回覧していただければ少しはマナー・エチケット向上に役立つのではないかと期待してます。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

関西学生男子・女子月例大会開催。

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 今日は関西学生連盟主催の「関西学生月例大会」が当クラブで行われました。大阪学院大、近畿大、関西大など9大学31名が出場して18ホール・ストロークプレーで争われました。

 先週末からの秋雨前線の影響で雨が心配されましたが、7時半のスタート時には雨も上がり熱戦が繰り広げられ、男子(7150ヤード)は川原祐輔(近畿大)が38、37の75で2位に1ストロークの差をつけて優勝しました。2位は39、37、76の楠本隆文(流通科学大)が入り、3位には37、40、77の田中柊也(流通科学大)が入りました。女子(6318ヤード)は小寺香穂(流通科学大)が36、36のパープレーで優勝。2位には住野百果(流通科学大)が37、37、74で入りました。