コース上での心得ーー安全の確認

 今日は今年最後のクラブ競技「親睦競技会」とあって多数のメンバーが来場、27組102名が参加され熱戦が繰り広げられています。フロントで朝「仕事納めはいつですか?」とお聞きしたら明日の28日が一番多かったようですが、すでに一昨日の金曜日に御用納めされてる会社も結構ありました。

 関西ゴルフ連盟から「BEST GOLF WITH BEST MANNER」のポスターが送られてきました。
今回のポスターの標語は「コース上での心得はーー安全の確認」です。

 ●プレーヤーは、ストロークや練習スイングをする場合、
(a)近くに誰も人が立っていないかどうか
(b)クラブや球や石などが飛んでいって当たりそうな場所に人が立っていないかどうかを必ず確かめるようにするべきである。

 ●プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球の届く範囲外に出るまではプレーを始めてはならない。

 ●プレーヤーは、前方にいる作業員に危険な思いをさせる可能性のある時は、ストロークを行う前に必ずその人たちに注意するよう声を掛けるべきである。

 ●打球が人に当たる危険性のある方向に飛んで行った場合、プレーヤーはすぐに大声で危険を知らせるべきである。その際に伝統的に使われてきている掛け声は「ファー!!」である。
 安全に楽しくプレーしていただくための基本的なマナーです。昔は先輩ゴルファーからゴルフを始めた時に教え込まれたマナー・エチケットですが、今はこうしたことを指導するゴルファーがいなくなりました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフに対する偏見、負のイメージについて

 2017年4月の消費税増税時に予定されている軽減税率制度をめぐり自民・公明両党の税制調査会で喧々諤々協議されています。時まさにゴルフ場利用税廃止を強く求めて行く時期なのですが・・・・・。

 ゴルフ業界ではこのゴルフ場利用税の廃止問題とともに、もう一つ廃止しなければならない重要な問題があります。それは国家公務員倫理規定に明記されてる「利害関係者とのゴルフの禁止」という項目を削除してもらわなければなりません。

 ゴルフは高額なプレー代や高い道具代などから贅沢な金持ちの遊びといわれ、接待ゴルフなどにも利用されてきた負のイメージが未だに残っています。

 確かに過去には業者からの過剰な接待や癒着が社会問題化し、国家公務員倫理規定に「利害関係者とのゴルフの禁止」が明記された経緯があります。しかしながらゴルフのプレー代は、バブルがはじけてからは下がり続けバブル時の半額いや三分の一くらいまで下がり愛好するゴルファーも60歳以上のシニアや女性ゴルファーが圧倒的に増えました。

 ゴルフは年齢を問わずできる生涯スポーツであり、国民スポーツとして定着してきました。来年のリオデジャネイロ五輪では正式種目として復活もした純然たるスポーツのはず。

 にもかかわらずゴルフに対する偏見、負のイメージは解消されていません。こうしたことから超党派ゴルフ議員連盟(会長:麻生太郎財務大臣)ではゴルフに対する偏見や負のイメージを払拭するために国家公務員倫理規定から「ゴルフの禁止」の文言を削除するよう、11月18日に政府に申し入れたことが翌日の新聞各紙に取り上げられました。

 ゴルフがスポーツとして大衆化され、国民的スポーツとして定着してきたとはいえ、関西のみならず日本各地には必ず歴史ある名門ゴルフクラブが固く門戸を閉ざし、平日でさえ3万円近いプレー代をとっています。えてして接待ゴルフで利用されるのがこうした高額名門ゴルフクラブなのです。

 日本ゴルフ協会(JGA)、関西ゴルフ連盟(KGU)などの理事を務めている方が所属するのは、こうした名門ゴルフクラブのお歴々です。ゴルフが大衆化し、生涯スポーツであり国民的スポーツになったと声高に叫んでみても1%にも満たない高級高額名門ゴルフクラブが門戸を閉じてる限り、贅沢な遊びといった負のイメージは解消されないと思います。ゴルフ場利用税の廃止、国家公務員倫理規定の「ゴルフ禁止」削除を推進するJGAやKGUの理事役員ではなんとも説得力がなく廃止撤廃も覚束ないのではないかと危惧するのは私一人ではありません。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ルール違反は勇気をもって指摘しよう。

 ゴルフ場利用税が免税となる70歳以上のゴルファーが年々増加しています。以前、このブログでも書きましたが現役世代のゴルファーが増えず、70歳以上の高齢者ゴルファーの利用が年を追うごとに増えているためゴルフ場利用税の収入が年々減少していってるそうです。

 利用税の話は別にして、70歳以上の高齢者とゴルフをすると、時にご自分の打った打数が少なく申告されたり、罰打を付加するのを忘れたりすることが多々あります。本人に悪気はなく単純に数え違いや勘違いが多いのですが、ゴルフにおいてこの過少申告はもっともやってはいけない行為であることは皆さん承知のはず。それだけに過少申告や罰打を申告しなかった場合、勇気をもって指摘すべきだと思います。

 相手の過少申告や違反行為に気づいた場合、注意、指摘しなければ意外にこちらの平常心が乱れて自分のスコアにも影響してきます。それにその行為をした本人のためにもなりません。同伴者の違反行為を見て注意・指摘するのはあまりいい気持ちはしません。しかし多くのゴルファーは単純に打数の数え間違いであったり、ルールをを知らなかったり、ペナルティの処置方法がわからなかったのだろうと思えば、優しく説明し間違いを指摘すれば本人も納得してもらえるはずです。

 70歳以上の高齢者ゴルファーとご一緒すると、前もって「最近、歳をとって記憶力が衰えてスコアの数を時々間違えるので、その時は間違ってるとはっきり指摘してくださいよ。」といわれる方がいます。ひと言、こう言っていただくと大叩きしたときなどは遠慮なく、互いにプレーを振り返りながら打数を確認して正確なスコアを記入することができます。笑顔を交わしながら、ルールに抵触する行為があれば優しく注意するように心がければ友好的で楽しいゴルフになるはずです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

マナー・エチケット読本?「ゴルフは知の芸」項目追加。

 

 私の書いているブログの中から忘れられているゴルフプレーやマナー・エチケットのことをまとめて「ゴルフは知の芸」と題して8月9日にホームページからプリントアウトできるようにしました。皆さん小冊子にしてお読みいただいているようです。

 2014年~2015年の2年分のブログから20タイトルを選びまとめましたが、今回、旧ブログの2010年から2013年までの33タイトルをピックアップしてまとめました。前回分と併せて55タイトルでなかなか読み応えがあります。ぜひご覧ください。

 ホームページの1面の下線付きのブログ更新記事にカーソルをもって行きクリックすれば出てきます。印刷すればそのまま小冊子スタイルで印字されますのでぜひプリントアウトしてご覧いただければ幸甚です。また、読まれた小冊子をゴルフ仲間にも回覧していただければ少しはマナー・エチケット向上に役立つのではないかと期待してます。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

関西学生男子・女子月例大会開催。

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 今日は関西学生連盟主催の「関西学生月例大会」が当クラブで行われました。大阪学院大、近畿大、関西大など9大学31名が出場して18ホール・ストロークプレーで争われました。

 先週末からの秋雨前線の影響で雨が心配されましたが、7時半のスタート時には雨も上がり熱戦が繰り広げられ、男子(7150ヤード)は川原祐輔(近畿大)が38、37の75で2位に1ストロークの差をつけて優勝しました。2位は39、37、76の楠本隆文(流通科学大)が入り、3位には37、40、77の田中柊也(流通科学大)が入りました。女子(6318ヤード)は小寺香穂(流通科学大)が36、36のパープレーで優勝。2位には住野百果(流通科学大)が37、37、74で入りました。

打ち込みはマナー・エチケット違反。

 ゴルフのマナー・エチケットは他の人に不愉快な思いをさせないということ以外に危険を防止することが基本にあります。ゴルフ規則の第1章エチケットでは、「安全の確認」として練習スイングをする場合の注意や前の組のプレーヤーにボールを打ち込まないようになど安全に対するエチケットが明記されています。

 広大な敷地の中でクラブを振り石のように硬いボールを飛ばして行くのですから、ゴルフはある意味危険といえば危険なスポーツでもあります。とくにボールの打ち込みは最も危険で、直撃すれば大怪我や死につながることもあります。後ろから飛んでくるボールが当たらなくても、ヒヤッとさせられ不愉快な思いをしたことがありますし、その逆もあります。

 善良なゴルファーが打ち込もうとして打ち込む人はいません。ゴルフ規則に書かれているように「プレーヤーは、前の組のプレーヤーたちが球のとどく範囲外に出るまでプレーを始めてはならない。」を承知しているはずです。しかしながらプレーヤー自身の目測で「もう大丈夫だろう」とアドレスをとることがあります。キャディ付きのラウンドであればキャディが安全な距離というものを把握しているので、そういう時は「もう少しお待ち下さい」と静止してくれます。

 ところが昨今のようにセルフプレーが多いとプレーヤー自身の距離感、判断でショットするため、前の組に打ち込んでしまうケースが多くなってきています。「待ちチョロがイヤだから」とか「自分の技量ではあそこまでは飛ばない」からとショットすることがあります。こんな時に限ってナイスショットやスーパーショットが出て、予想外の飛距離で打ち込んでしまうことがあります。

 打ち込みは前の組に不愉快な思いをさせたり身の危険をもたらす、まさしくマナー・エチケット違反なのです。キャディを伴わないセルフプレーなら自分自身のナイスショットの際の、ボールの飛距離を把握しておき、万一のスーパーショットも想定した上で、前の組にボールが絶対届かない距離の外に出てからショットするように、目測能力も養っておくことが重要です。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

マナー・エチケットの小冊子。

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 ホームページの「ブログ」を熱心に訪問してくださる方が多く、とくにゴルフのマナー・エチケットなどゴルファーの品性・品格などを書いた日の閲覧率はぐ~んと跳ね上がります。

 ここ2年のブログの中で、忘れられているゴルフプレーやマナー・エチケットに関する文章を抜粋してブログに集めたことを7月9日のブログでお知らせしました。「ゴルフは知の芸」とし、サブタイトルに「嫌われないゴルファーになるために 何よりもマナー・エチケット」としてまとめました。

 昨日、メンバーのOさんから「総支配人のブログの゛ゴルフは知の芸゛をコピーしてまとめてみました」と小冊子3冊いただきました。あらためて活字となった記事を読むとス~ッと頭に入ります。パソコンやアイフォンで読むのとでは理解度が違うのは、アナログ人間だからでしょう。本好きの私は、紙に書かれた書籍と電子書籍では本の理解度はもちろん読むスピードまで違います。

 こうして小冊子をいただいて読み返してみると、ゴルファーとして当然身につけておかなければならないマナー・エチケットが何故必要であるかということが、読みやすい文章で丁寧に書いていることがわかります(自画自賛?)。

 パソコンの画面からいつでも読めるようになっていますが、ぜひプリントアウトして小冊子にまとめてゴルフのプレー前日にお読みください。また、ゴルフを始められた初心者やマナー知らずのゴルファーに、教材?として「これを読んで」とさりげなく渡していただければ幸いです。

 私もメンバーのOさんからいただいた小冊子を早速、コピーしてゴルフ仲間に配布しようと思います。
 
 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ場利用税廃止は1千万人ゴルファーの悲願

ゴルフ場利用税廃止!1000万人ゴルファーの悲願という冊子がゴルフ場利用税廃止運動推進本部から送られてきました。8月3・4日に全国都道府県のゴルフ協会、ゴルフ連盟の会長及び支配人会代表が各都道府県知事に面会し「ゴルフ場利用税廃止」の陳情に行きます。

 ゴルフ場利用税は市町村の貴重な財源だからという理由で消費税との二重課税がゴルファーに押し付けられています。一昨年の税制改正でゴルフ場利用税の廃止について国会でも取り上げられましたが、市町村長の反対が強いからという理由だけで存続が決められました。

「ゴルフ場利用税堅持のための全国市町村連盟」が出している「ゴルフ場利用税の堅持を求める要請書」では、ゴルフ場へのアクセス道路の整備維持、ゴルフ場から排出されるごみ処理、ゴルファーが怪我した場合の救急サービス、地滑り対策、洪水対策、農薬・水質調査等必要など、いかにもゴルフ場に対して特別な行政サービスを行っているかのように列記されていました。

 全国市町村連盟のいう、こうした行政サービスが事実誤認と例示の拡大援用で全く一方的な主張だと今回送付されてきた冊子には書かれています。例えば「ゴルフ場へのアクセス道路整備とその維持管理・・・・・」については、ゴルフ場自らが周辺道路の土地買収・拡幅・造成し、それを市町村に寄付しています。その道路は地域住民の生活道路となっており、他の道路の維持管理と別扱いするのは不合理であると反論しています。

 また「ゴルフ場から排出されるごみ処理云々」についてもゴルフ場における廃棄物処理は、廃棄物処理法に則り、業者委託あるいは自ら処理施設に持ち込む等して有料で処理しています。廃棄物処理においても、他の企業、施設等に比して特別な行政サービスを受けてはいません。まさしくこの通りで、当クラブでも廃棄物処理法に適合した焼却炉で処理したりレストランなどの生ごみ、廃油等は業者に委託しています。

 「ゴルファーが怪我した場合・・・・・」についても救急サービス、消防サービスは、誰もが公平に受けられる最も基本的な行政サービスではないか。他の施設に比して特段ゴルファーに怪我が多いわけでもなければ、火災が多いわけでもありません。他の施設と如何なる相違があるのか。なぜ、ゴルフ場が特有であるのか。と反論しています。

 「農薬・水質調査等・・・・・」についても業界全体で農薬の適正使用、法令順守、水質検査に徹底して取組んでおり、個々のゴルフ場が自らの費用で業者に委託して実施、報告しています。当クラブでも年に数回の水質検査が義務付けられており、この費用が1回約50万円かかるなどばかになりません。

 ことほど左様にゴルフ場に対する特別な行政サービスを行っているかの主張は全く根拠のないものです。「平成28年度税制改正」においては、もはや明確な課税根拠のないゴルフ場利用税を廃止し、これによって影響を受ける市町村に対しては必要な代替財源を含めた措置を講ずる税制改正を実施するよう強く要望します。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

過去のブログからマナー・エチケットの話題を集めました。

 2010年7月6日に始めたこのブログも6年目に入りました。ブログの数も889回を数えます。週1、2回クラブの出来事を奈良柳生カントリークラブの会員に発信するつもりでやってきました。ご覧になられているのは会員だけでなくゴルフ場関係者や会員権業者、ゴルフ用品販売関係者など意外に業界人が多く、たまにこうした業界人と顔を会わせると「いつもブログを読ませてもらってます。」と声をかけられます。

 当クラブの会員向けにクラブ情報を発信することを目的にスタートしたのですが、クラブ情報だけにとどまらず、ゴルフのマナー・エチケットのことやゴルファーのことなど時々、思いついたことを書いてきました。

 最近のゴルフ場はインターネットによるエントリーと低料金化、セルプレー化などパブリック化が進んでいるためかマナー・エチケットの低下が著しいようです。そのせいかゴルフマナー・エチケットに関する話をブログにアップすると「よく書いてくれました。もっとこうしたマナーやエチケットに関する話題を取り上げてください。」と声をかけられます。

 ホームページをサポートしてもらっている委託会社のスタッフにその話をすると「それならいっそのこと、ルールやマナー・エチケットなど無知なゴルファーのために、過去のブログからピックアップしてまとめて電子書籍のようにしてみてはどうですか?」という提案を受けました。

 なるほど、その手があるかと早速、過去のブログを繰りながらマナー・エチケット・ルールなど読んでほしいブログを集めてみました。タイトルは球聖ボビー・ジョーンズの言葉から「ゴルフは知の芸」とし、サブタイトルに「嫌われないゴルファーになるために 何よりもマナー・エチケット」としました。今日からホームページのトップにアップしました。クリックすれば電子書籍ばりに本のようにまとめられています。ぜひご覧下さい。写真下の青字の部分をクリックすると「ゴルフは知の芸」へ。

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【ゴルフは知の芸】
嫌われないゴルファーになるために
なによりも マナー・エチケット

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇 

年々増加する70歳以上の高齢者ゴルファー。

 一般社団法人・日本ゴルフ場経営者協会(NGK)の会報6月号で「平成26年度都道府県別全国ゴルフ場来場者」(速報)状況が報告されています。

 これによると平成26年度のゴルフ場来場者は消費税率(5%→8%)や天候要因により全国的に減少し、上半期の累計で119万人減少となったが、下半期では102万人増加となり、年度合計で17万人減少(0・2%減)の8692万人とほぼ横ばいだったそうです。ただこの数字の実態を見るとゴルフ業界にとっては深刻な状況となっています。

 というのも年々増加する70歳以上の来場者数は、本年度も100万人(7・2%)となり、全来場者に占める割合が17・2%(1・2%増)になったからです。

 裏を返すと現役世代のゴルファーが全く増えず70歳以上の高齢者ゴルファーが増えているだけです。ゴルフ場来場者数は、70歳以上の高齢者ゴルファーが増加して辛うじて横ばいを維持しているというのが現実です。高齢者ゴルファーの増加はそれはそれで喜ばしいことでありますが、60歳以下の現役、とくに20歳代、30歳代の若手が増えてこないのが問題なのです。

 関西ゴルフ連盟のゴルフ振興策や各府県ゴルフ協会が主催・実施している府民ゴルフや県民ゴルフも新しいゴルファーを創造させるのではなく、すでにゴルフを楽しんでいるゴルファーに単に安くプレーできる機会を増やしているだけで、新たな需要を創造する参加促進案ではないのです。

 ゴルフ人口拡大策、即ち60歳以下の現役世代がゴルフに参加し新たなゴルファーとなるべく真の振興策を業界全体で智恵を絞って行く必要があると思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇