日本一距離の長いコースで熱戦が展開。

 ~全英への道~ミズノオープンは日本一距離の長いコース「ザ・ロイヤルGC]で開催されました。テレビ観戦をされた方も多く見応えがありましたね。

 ザ・ロイヤルGCは全長8007ヤード、16番ロングホールは705ヤードとアマチュアゴルファーには手に負えない世界基準のトーナメントコースです。

 トーナメントは秋吉翔太が唯一、通算1アンダーパーで優勝しましたがモンスターコースに相応しい難コースであることをまざまざ見せつけられました。全長8007ヤードのコース設定でしたが、そのまま使用したのは3日目だけで残り3日間はティーグランドを前に出し7700ヤード前後で行われたそうです。

 ただ名物ロングの16番ホールだけは4日間とも705ヤードで行われました。テレビで見ましたが、日本のトーナメントプロがドライバーでフルショットして第2打も直(じか)ドラでも誰一人2オンしませんでした。風の影響もありますが、ドライバー、ドライバーと打って第3打もウッドを手にしたプロもいました。まさにモンスターホールでした。

 藤田寛之プロがこのザ・ロイヤルGCは「コースレイアウトやハザードの位置、グリーンのアンジュレーションなど上手くレイアウトされており、ボールをちゃんとコントロールしないと攻略できない、いいデザインのコース」だと絶賛しています。

 トーナメントプロが競うコースとしては世界基準の超一流であっても、ふだん利用するアマチュアゴルファーにとっては果たして面白いのだろうか?という疑問が残りました。

 世はシニアゴルファーが年々増えてきており、70歳・80歳の高齢者ゴルファーのために全長4800ヤードくらいに短縮するピンクティー(コースによってはパープルティーとかブラックティーなど呼び方は違いますが)設置が増えてきてる昨今、プロトーナメントはより距離を長く難しくし、一方アマチュアの高齢者ゴルファーには距離を短くしてパーを取り易くするという一見、矛盾するようですが、プロを対象としたコースセッティングと高齢者ゴルファーを対象としたコースセッティングでは目的や意味が違うということです。

 プロは難攻不落のコースに果敢に挑戦して行くエキサイティングなゴルフを。一方、高齢者ゴルファーには体力や技量に応じた距離設定をしいつまでもパープレーに挑戦して行くゴルフ本来の楽しさと、いつまでも健康でゴルフを続けていただこうという狙いがあります。

 

 

ゴルフには変わらぬ伝統的精神がある。

 わが国のゴルフは昭和30年代の経済成長と共に発展してきました。法人マネーを頼みにスポーツ競技というより遊興ゴルフを楽しむことを目的に発展してきた経緯があります。

 本来ゴルフは紳士淑女の礼儀作法を根底としたゴルフマナーが最も重視されるスポーツであることは、ご承知のことと思います。しかしながらゴルフが大衆化されると共に、ゴルフを楽しむ振舞いや装いなど時代と共に多様化してきました。

 ただ時代の変遷と共に多様化する価値観であっても変わらぬ伝統的精神があります。それはまさに他のプレーヤーへの配慮や思いやり、そしてゴルフコースをいたわり大事にする努め、さらにはゴルフ場に職業や地位を持ち込まない平等の精神です。

 ゴルフは下手でもいい、楽しめます。だけどマナーやルールを知らないとゴルフができなくなります。人のプレーを妨げたり、人を不愉快にさせる言動や行動をする無作法者は人に嫌われ、善なるゴルファーは近寄らず、さらにはゴルフ仲間も去って行きます。

 ゴルフの何よりの効用は身分や地位、さらには老若男女などの違いを超えてゴルフを楽しみ通じ合えることにあります。言い換えれば、ゴルフを通じてゴルフ友だちを増やし交友関係を広げて行ける素晴らしいスポーツです。この機会にご自身のゴルフスタイルを振り返ってみてはどうだろう。

一流は一流を知る。

 

  「一流は一流を知る」とかいいます。週刊パーゴルフの今週号(5月8・15日号)を読んでいたところ、米ツアーで初優勝した小平智の「本誌だけが見ていた!小平智ポーカーフェースの裏側」という特集記事にフィル・ミケルソンとのマッチプレーで戦った時に大きな収穫を得たことが書いてます。

 記事によると二つの収穫を得たといいます。そのひとつは、小平は、ミケルソンの素振りを見て自分との違いを明確に感じたそうだ。米ツアーはグリーン周りが難しく小平も苦戦していたが、ミケルソンからヒントを得たといいます。

 「ミケルソンの素振りに意思があるんです。こういう球を打ちますよという感じでクラブを振ると空想のボールが見えました。またあの辺に落としてという漠然としたものではなく、ボールとカップが線で結ばれているように寄っていくんです。自分もカップインするように線で結んでイメージをしっかり出したら寄るようになりました」と。

 凡人ゴルファーの多くはアドレス前の素振りは単なるルーティンとしてクラブを振っているだけではないだろうか?なるほど小平がいうように素振りこそ明確な意思をもって、どう打つかを集中して行うことが大事だということが判りました。ゆめゆめショット前の素振りを軽んじないよう、肝に銘じてください。詳しくは週刊パーゴルフをご覧下さい。

KGUの公式競技でもセルフプレー化に。

 ゴルフ場の人手不足は深刻です。ゴルフ場に限らず飲食業やコンビニエンスストアなどのサービス業全般にいえますが、学生アルバイトや主婦のパートなどの応募がなく24時間営業を廃止するところも少なくありません。

 ゴルフ場もキャディのなり手がなく慢性的なキャディ不足でセルフプレーが常態化してきてます。関西ゴルフ連盟主催の公式競技の予選などはセルフプレーで行うようになってきました。キャディの派遣会社に派遣を依頼しても希望の人数どころか1人も派遣できない状況だといわれてます。

 各ゴルフ場もキャディ不足でクラブ競技でも完全セルフ化の傾向にあり、日清都CC、タラオCCといった有名ゴルフ場も早くからクラブ競技の全面セルフ化を取り入れてるそうです。

 日本のゴルフ場の75%くらいはセルフプレーを導入しており、今後もセルフプレー化は増加していくのは間違いのないところです。当クラブでもキャディの求人募集や学生アルバイトの募集など八方手を尽くしてますが、応募はほとんどなく4月からクラブ競技でもやむ得ず一部セルフ化を取り入れてます。求人の応募があっても50代の中高年男性が問合せしてくるくらいでホントに頭の痛い問題です。

 都心から離れた山間部に位置するゴルフ場は通勤に1時間近くかかることもありパート・アルバイトにとっては敬遠される理由のひとつでもあります。近い将来、キャディという職業は消えていくのではないかと思います。どうしてもキャディが必要だというゴルファーは、プロのようにキャディを帯同していくことになるかもしれません。

 

2019年施行のルール改正について。

 ゴルフルールの総本山R&AとUSGAから2019年に施行されるルール改正がこのほど発表されました。今回のルール改正については、施行の2年前に変更される改正案が発表され各国でモニタリングした結果を基に、このほど来年施行するルールの改正が決まりました。

 今回のルール改正はルールの簡略化とプレーの進行を早めるなどが要点となっています。すでに2019年ゴルフルールは英文で発表されてますが、日本語訳版も近々発表されるそうです。

 今回のルール改正はドロップ方法やグリーン上の旗竿や靴跡の修復、バンカー内のアンプレヤブルなどかなり衝撃的な改正でゴルファー間でも話題になりました。

 そのひとつドロップは当初案では地上から数センチの所からでもOKでしたが、「ドロップは膝の高さから真っ直ぐに」に変わりました。また「グリーンでパッティングの時、立っている旗竿に当っても無罰」「グリーンでスパイク跡の損傷は直せる」「バンカーのアンプレヤブルは2打罰でバンカーの外から打てる」「バンカーに球がある時、クラブが砂に触れても無罰」「ロストボールを探す時間は3分」などの大幅改正は事前発表通りのルール改正となりました。

深夜から降り続く無情の雨に思う。

 東大寺二月堂の修二会(お水取り)も昨日終わり、いよいよ春本番と思いきや深夜からずっと降り続く無情の雨。キャンセル続出です。

 ゴルフに悪天候はつきもの「自然の中で行うゴルフは悪天候を嫌ってはいけない」とはゴルフマナー研究家の鈴木康之氏の弁。鈴木氏の著書から以下抜粋。

 ゴルフは自然をグランドにして行うゲーム。この場合の自然とは、地の自然と天の自然を意味する。地の自然に急傾斜や谷や池があるように、天の自然には雨、風、霧がある。全てが挑戦に値するハザードである。悪天候を嫌い、悪天候から逃げたがる心は、わがまま、弱虫の心である。強い雨、強風、濃い霧はゴルファーにとってもちろん快適なものではない。しかしなんら不向きなものではない。

 悪天候を悪いスコアやミスショットの言い訳にしてはならない。悪条件はみんなも同じ。悪条件なのだから、うまくいかなくても恥じることはない。その中でもこれだけのゴルフができたと喜ぶべきだ。

 と、書いているものの最近のゴルファーは高齢者が多いこともあり「健康のためにゴルフをしているのに、雨の中で無理してラウンドして風邪を引いたりしたらいい笑い者になる」とあっさりキャンセルされてしまいます。

 以前のようなゴルフブームの時代には、忙しいビジネスマンがスケジュールをやり繰りしてようやくエントリーが取れ、その日を逃すと次のチャンスは当分ないというような状況ならば雨でも仕方がないとプレーしたものです。しかし昨今のゴルファーの多くが現役を引退したシニアゴルファーですから暇はたっぷりあり、エントリーを受けるゴルフ場もいつでもOK状態だけに悪天候なら即キャンセルが現実です。仕方ないですよね。

国内女子ゴルフツアー今日から開幕。

 天気予報通り未明から朝にかけて前線を伴った台風並みの春の嵐が近畿地方にも吹き荒れました。これを機に春が一気に近づいてくれれば有難いのですが・・・・。テレビをはじめとするメディアの情報は貴重ですが、雨や雪でもそうですが、いかにも日本列島全体や関西地方全体が雨や雪に見舞われるような過剰な報道でなく、もう少しピンポイントでの報道にしてもらえればと思います。

 話は変わって、いよいよ国内女子ゴルフツアーが今日(3月1日)開幕しました。1日~4日まで沖縄で行われる「ダイキンオーキッドレディース」が初戦で、最終の「LPGAツアー選手権」(11月22日~25日、宮崎県で開催)まで38試合が行われます。

 昨シーズン、久々に日本人賞金女王に輝いた鈴木愛をはじめ新人で日本女子オープン2連覇など2勝した畑岡奈沙や川岸史果、勝みなみら若手の活躍が楽しみです。

 一方、昨シーズンは春先から不振が続いたイ・ボミや賞金女王争いを最終戦まで演じたキム・ハヌルや申ジエ、アン・ソンジュなどの韓国勢に加えてテレサ・ルーなど賞金女王奪還を狙っています。今シーズンも国内女子ゴルフツアーが盛り上がりそうです。

回りたくない人になってませんか?

 今日発売の週刊ゴルフダイジェスト(3月6日号)を読んでいたら「回りたくない人になってませんか?またご一緒にのゴルファーになろう!」というなかなか面白い特集が目に付きました。

 アマチュアゴルファー100人に調査して「こんな人とはもう回りたくない」という人を4分類しています。
 「プレーが遅い人」「感情を表に出す人」「おしゃべりな人」「マナーが悪い人」の4分類に分けて、それぞれの具体的なコメントが記載されてます。

 <プレーが遅い人>では「自分の打順がきているのに打つクラブに迷って、なかなかアドレスにはいらいないとか、カートから離れたラフにボールを打ち込んでいるのにクラブを持たずに歩いて行ってボールを見つけてからクラブを取りに来る人」

 <感情を表に表す人>では「黙り込む、道具に当たる、キャディに当たる・・・・・段階を踏んで嫌な感じになっていくのが最悪のパターンな人」

 <おしゃべりな人>では「技術面の話になると急に雄弁になり、上から目線の話し方になる人」「聞いてもいないことをあれやこれやいう人」

 <マナーが悪い人>では「キャディへの対応には人格が出る。ラインが違ったといって ゛お前そう言ったじゃないか゛みたいな感じの人」
 
 などなど具体例が数多く記載されています。

 そして「好かれるゴルファー10箇条」として前述の残念なゴルファーを反面教師にして真似したい素敵ゴルファーの例がまとめられています。

 ぜひ今週号の週刊ゴルフダイジェストをご覧ください。

ゴルフには感性が大事です。

 週刊ゴルフダイジェスト(12月26日号)の連載で海老原清治と奥田靖己の「もう一花のゴルフ」で常日頃からゴルフには感性が大事だといってます。

 最近のゴルフ場はグリーンまでの距離を懇切丁寧に表示していますし、何よりも正確な距離測定器が販売されています。キャディ不足とプレー代の低料金化によりセルフプレーが全盛の現在、距離測定器はゴルファー必携のアイテムかもしれません。

 男子のシニアプロツアーでは距離測定器の使用はOKとなっています。しかし海老原・奥田両ベテランプロいわく「ゴルフには感性が大事」だと。現在のプロツアーはエッジからピンまでの距離やどこにバンカーなどのハザードが配置されており、グリーンの速さや固さまで事前にわかるようになってます。しかもホール攻略のヤーデージブックまで用意されています。

 1970年頃までは100ヤード、150ヤードの目印に植木はあったが、誰も距離など測っていない時代、みんな自分の感覚だけで打っていたという。グリーン面の固さだったりグリーンの色だったり、そういうゴルフ場の景色とかいろいろなものから何かを感じ取ってプレーしていたのだから、単にボールを打つ技術だけでなく感性を大事にすることこそが本来のゴルフの楽しみ方であると両プロはいってます。

 技術だけでなく感覚・感性を養うゴルフをしてみてはいかがだろう。

 イエス・キリストの降誕を祝うクリスマス(12月25日)が近づいてます。街にはジングルベルのBGMが流れています。ことしも会員のU・Sさん手作りのサンタクロースがフロントに並び皆様をお迎えしています。 

来季の国内女子ツアー日程。

 日本女子プロゴルフ協会(LPGA)は来年度の国内女子ツアー日程を昨日(12日)発表しました。3月1~4日のダイキンオーキッドレディースを皮切りに11月22~25日の最終戦であるPGAツアー選手権まで今年と同じ38試合が開催されます。賞金総額は37億2500万円と7年連続増加しています。

 関西で行われるのは、Tポイントレディース(3月16~18日・茨木国際GC)、スタジオアリス女子オープン(4月6~8日・花屋敷GCよかわ)、サントリーレディース(6月7~10日・六甲国際GC)、センチュリーレディース(7月20~22日・瀬田GC西)、NOBUTA GROUPマスターズ(10月18~21日・マスターズGC)の5試合です。

 活況を呈す女子ツアーですが、さらに活性化するために来季から「リランキング制度」が導入されます。これは賞金シード獲得者(今季の賞金ランキング50位まで)以外の大会出場優先順位を6月24日のアースモンダミンカップ終了時点と9月23日のミヤギテレビ杯ダンロップ女子終了時点の2回、賞金ランキングによって優先順位を入れ替えるものです。さらにツアー優勝者には優勝した年とその翌年度のシード権が付与されることになりました。

 今季は宮里藍の引退もありましたが、川岸史果や畑岡奈紗など期待のルーキーが優勝するなど大活躍。さらには勝みなみや新垣比菜などアマチュアで活躍した大物新人がプロとしてデビューするだけに来季の女子ツアーはますます目が離せません。