コースの改修工事が順調に進んでいます。





 シーズンオフに入ってコースの改修作業が順調です。懸案の3番ホールのグリーン右サイドのバンカー周辺の裸地箇所や右奥のバンカー右側の苔に覆われた箇所の改修作業と並行してバンカーの崩れによる形状再生の改修工事が行われています。

 バンカーをプレーヤーが駆け上がるために崩落したり、写真のように窪んで見苦しい形状に変わってしまった箇所が相当数あるため、原状復元し元のバンカーの美しいラインにする作業に取り掛かっています。

 ゴルフではエチケットやマナーが何よりも重視されています。すべてのプレーヤーが公平にプレーできるよう、プレーヤーはコースを傷つけたり、汚したりしないように注意を促しています。とくにバンカーに関するエチケットはバンカー内の足跡やショット跡をプレーヤー自身がならして出て行くようゴルフ規則に明記されています。

 バンカーに入る時、出る時もバンカーの低い所から必ず出入りすることがコースに対するエチケットです。高い箇所から出入りすると写真のような崩落や窪みができるなどバンカーの形状が著しく変容してしまいます。こうしたプレーヤーによる変形はエチケット知らずのプレーヤーが多いゴルフ場として品格、品性にも関わってきます。

 バンカーだけでなくディボット跡やグリーンのボールマーク跡の修復はプレーヤー自身が行うものだということを再認識していただきたいと思います。セルフプレーが多い大衆化ゴルフ場のグリーンはボールマークだらけという声をよく聞きますが、セルフプレーだからボールマークを直さないというのではなく、プレーヤー自身がボールマークを直さなければならないというエチケットを知らないゴルファーの利用が多いということでしょう。

 バンカーの整地にしてもバンカーの出入り箇所の問題にしても自分本位のプレーで、他のプレーヤーに対する心配りの欠如がこうしたエチケット・マナー無視(無知)ゴルファーを蔓延らせているのではないかと思います。
<写真説明>
上2枚はプレーヤーの駆け上がりなどで窪んだり崩落した箇所。3枚目は形状の原状修復の作業中の写真と修復が完了した11番グリーン。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇