興味深い今週の全米女子オープン。

 オリンピックの代表選手に選ばれることはトップアスリートにとっては最高の名誉のはず。しかしながら112年ぶりにオリンピック種目に復帰したゴルフは、リオの治安悪化やジカ熱の不安を理由にJ・デイやR・マキロイさらには日本の松山秀樹や谷原秀人らが辞退を表明しています。

 世界の国々のトップ選手がメダルを目標に白熱した争いが見れると思っていたゴルフファンにとっては、冷や水を浴びせられたような気分ですね。

 一方、日本の女子選手はオリンピック出場を目指して熾烈な代表争いを展開しています。米女子ツアーで活躍し今年1勝をあげた野村敏京はほぼ確定。2番手争いに大山志保(ワールドランキング41位)と宮里美香(同43位)、渡邉彩香(同45位)が代表選手を目指すと広言しており白熱しています。

 この3人いずれも今週行われる全米女子オープン(7月7日~10日)に出場し、残り一人の代表の切符を手に入れるべく熾烈な争いが繰り広げられます。

 また、日本女子ツアーで圧倒的な強さを誇るイ・ボミも韓国代表選手を目指していますが、米女子ツアーで活躍する朴仁妃(ワールドランキング3位)をはじめワールドランキング10位までに韓国選手5人が居並び、ワールドランキング14位のイ・ボミの韓国代表入りは厳しい状況ですが、全米女子オープンに勝てば奇跡の逆転も可能だけに目が離せません。

奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

8月1日~7日はゴルフウィーク。

 日本ゴルフ協会(JGA)と日本パブリックゴルフ協会(PGS)共催で、8月1日~7日をゴルフウィークとして一般ゴルファーのためのアンダーハンディによる全国大会「スポーツ庁長官杯第1回ゴルフフェスタ」を奈良柳生カントリークラブをじはじめ全国の大会協力ゴルフ場で開催します。

 この大会はJGA/USGAハンディキャップインデックス取得者を対象に期間中に大会協力コースでプレーし、スコアを提出し全国での順位を決めるというもの。インデックスを利用することで公平に全国統一順位を決定することができるというのが主催者の弁。

 この催しはゴルフ業界の念願でもある利用税廃止、そして2020年東京五輪に向けてゴルフ振興を促すと共に国民にアピールするため、スポーツ庁の議員諸氏が立案してJGA加盟コースに広く呼びかけたものだそうです。

 競技はJGA/USGAハンディキャップインデックス取得者に限られ、参加費500円(参加賞あり、プレー費は別)で男女は問いません。参加費は都度必要ですが期間中は何度でも参加可能。仲間とのコンペでも家族や友人たちとのゴルフでのスコアで登録できますが、成績に反映されるのは最も良いラウンド分のみです。

 分かりやすくいうと、各ゴルフ場で集客営業のためにスコアカード参加のロングランコンペを実施していますが、この類(たぐい)と考えていただければいいでしょう。ただ一点違うのは、ダブルペリアなどのハンディキャップではなくJGA/USGAハンディキャップインデックスを利用することです。

 順位は8月29日にJGA及びPGSで発表され、優勝者にはスポーツ庁長官杯が授与、2位・3位ほか飛び賞が贈られます。全国レベルの腕試しに利用されてはいかがでしょう。

テレビ観戦が楽しみです全米オープン。

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 16日から開幕する全米オープンゴルフ選手権、楽しみですね。マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロが世界の四大メジャートーナメントといわれています。この四大メジャーの中でも最も難しいコースとコースセッティングでスコアを伸ばさせないというのが全米オープンです。

 今年の全米オープンの会場は米国ペンシルベニア州にあるオークモントCCです。1904年に開場した世界一難しいコースとして有名です。オークモントCCといえば3番ホールと4番ホールに挟まれた所に設けられた「教会の椅子」(写真)と呼ばれている巨大なバンカーの中に帯状にラフがレイアウトされている美しいホールを雑誌やカレンダーで目にされているゴルファーも多いと思います。

 全米オープンの舞台となるオークモントCCは9年振り9回目の開催で同大会最多開催数を誇っています。前回の同コースでの全米オープンの優勝スコアは、アンヘル・カブレラの5オーバーパーだっただけに、このコースがいかに難攻不落の難関コースであるか想像に難くありません。

 今回のオークモントCCは全長7219ヤード、パー70と数字的にみるとさほど驚くような距離ではありません。しかしながら8番のショートホールが288ヤード。アベレージゴルファーがドライバーで打っても届かない驚きのショートホールです。また12番のロングホールも667ヤードと気の遠くなるような長い距離。これに加えてラフは深く、グリーンは15フィート近い超高速グリーンに仕上げられているそうです。

 世界から参戦するトッププロがこの難攻不落のオークモントCCをどう攻略するかじっくりテレビ観戦をしたいと思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

岩手国体少年の部 奈良県代表選手選考会。

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奈良県ゴルフ協会主催の2016年岩手国体少年の部 奈良県代表選手選考会決勝が昨日に引き続き行われました。快晴の好天気に恵まれましたが、やや風が強く各選手、苦戦しつつも熱戦が展開されました。成績は次の通りで、最終成績を基に過去の実績や行動など奈良県の代表選手に相応しい選手を後日決定し発表されます。

<奈良県代表選手最終選考会成績>

             
竹田弘登(大阪商業大学高校)   139(35、35、70、34,35、69)
西村隼(大阪商業大学高校)    140(34、37、71、36、33、69)
永田航大(奈良育英高校)      143(34、35、69、36、38、74)
田中裕真(大阪商業大学高校)   143(35、33、68、36、39、75)
津田浩平(春日中学)         145(34、39、73、37、35、72)
上松佑平(大阪商業大学高校)   145(38、35、73、37,35、72)
植田晃大(大阪商業大学高校)   145(32、37、69、40、36、76)
高岡龍(奈良育英高校)       148(36、36、72、37、39、76)
秋山利王(奈良育英高校)      148(37、41、78、37、39、76)
高岡翔大郎(高田西中学)      156(37、39、76、38、42、80)

 

奈良県オープン選手権アマ予選行う。

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   若葉の緑が目にまぶしい絶好のゴルフ日和の中、第17回奈良県オープンゴルフ選手権のアマチュア予選が当クラブで102名が出場し行われました。7018ヤード、パー72のコースセッティングで熱戦が繰り広げられ、熊由樹也選手と北添海翔選手がイーブンパーの72でトップ通過。予選通過24名枠のカットは80のカウントバックで決勝進出者が決まった。

 参加者102名のうち唯一紅一点の金原梨里加選手(奈良育英高校2年生)はアウト39、イン41の80でホールアウト。カウントバックで惜しくも次点となり予選通過がなりませんでした。

 詳細は奈良県オープンゴルフ選手権事務局のホームページでご覧ください。

打ち込み厳禁、もし打ち込んだ時の謝罪は・・・・。

 広大な敷地に18ホールがレイアウトされたゴルフ場ですが、どこからボールが飛んでくるか分かりません。早い話、いつ危険が襲ってくるか分かりません。隣りホールからボールが飛んできたり、あってはならないことですが後方からボールが飛んでくることもあります。打った本人はまず大きな声で「フォアー」と叫んでください。

 隣や後ろから「フォアー」という声が聞こえたら、まずボールが飛んでくるかもしれないと両手で頭を覆い体を小さくして防御体勢をとるようにしてください。

 後続組のプレーヤーが前の組に届きそうな距離の所から絶対に打ってはいけないのはゴルファーとしての常識であり当然の心得です。しかしながら正確にショットするプロやシングルゴルファーなら自分の飛距離を十分に把握しているので、前の組が飛距離外に出るまで待てますが、初心者やヘボゴルファーだと200ヤード以上あれば滅多にナイスショットはしないだろうと打ってしまいがちです。

 このレベルのゴルファーだとミスショット9に対してナイスショット1の確率だから、待ちチョロが嫌でついつい待ちきれずに打ってしまうことがあります。得てしてこういう場合に10分の1の確率のナイスショットが出て打ち込んでしまうことになります。

 もし打ち込みをした場合の謝罪は、即刻前の組に帽子をとり大きな声で謝るととともに、駆け足で前組のプレーヤーの元に行き、あらためてお詫びすることが必要です。大事なのは打ち込んだ時に帽子をとり謝り、許しを請うたので、それで終わったと思うのは間違いです。

 次のティインググランドやコース売店やレストラン、ロッカー室などで前の組に追いついた時に正対して「〇番ホールで打ち込んでしまい申し訳ありませんでした」ときちんと謝罪をし許しを請うことが大事なのです。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

まず初心者に何を教えるか?

 週刊ゴルフダイジェスト4月26日号に「初めてゴルファーに教えたいラウンドマナー」と題して先輩ゴルファーがコースデビューする初心者に何について気をつければ良いか、何を教えてあげれば良いかという特集記事が載ってました。

 ゴルファーの高齢化とともにゴルフ人口の減少に危機感をもつゴルフ関係者としては、いかに新しいゴルファーを増やして行くかに智恵を絞っていかなければならないのに、ゴルフ団体はゴルフ振興の名の下にゴルファーから振興金を徴収し、既存のゴルファーを対象とした「チャリティフェスタ」だの「フレンドカップ」などと旧態依然、競技を開催し集めたカネをばら撒いています。

 もっと20代、30代、40代の現役世代のビジネスマンにゴルフををする機会を与えるようなシステム作りを考えることこそが先決なのですが・・・・・。

 それはさておき、初心者ゴルファーに何を教えてあげるべきか?

 ゴルフマナー研究の第一人者・鈴木康之氏はずばり「ゴルフは心くばりのスポーツだ」として他のプレーヤーへの心配り、コースに対するいたわりをを上げています。

 高松志門プロは「初心者はまずプレーを急げ」といってます。100ヤードまでは打てば2、3本のクラブを持って走ること。このほか「コースをいたわる」「グリーンをいたわる」と説いてます。

 なるほどと思ったのは、北野正之プロの「正規のルールでやる必要なし」ノータッチだからと無理にノータッチプレーする必要なし。打ち易いライに置いてよし、2回以上ミスしたらボールを拾って前進してもよし。バンカーから出なければワープしても構わない。

 確かに初心者にとっては、ゴルフの楽しさを身をもって感じてもらうことが大事で、難しいライからのプレーで打てども打てども前進できないではゴルフは難しいだけで少しも面白くないと投げ出してしまいます。広々とした緑と青空の下でボールを打つ爽快感、緑の芝の上を闊歩する楽しさをまず体感してもらうことが大事だと思います。

 スコアは二の次にしてゴルフがいかに健康的で楽しいスポーツであるかを実感してもらってから、ゴルフの上達へのイロハを教えると共に、ルールなど指導教育していくことが肝要だと思いました。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフは知的ゲームです。

 最近のゴルフはセルフプレーが多くなっているせいか、ゴルフというゲームの本来的な面白さ醍醐味といったものがなくなっているように思われます。各ホールを攻略していくのに手のひらに収まるような距離測定器を利用されるゴルファーがひじょうに多くなっています。ティインググランドに立つとバンカーや池のハザードの位置や距離、グリーンまでの残り距離など懇切丁寧に表示してくれます。

 ゴルフの面白さのひとつにグリーンまでの距離、グリーンのどの位置にピンが立てられいるか、それに対して自分の目測と上り下りさらに吹く風が向かい風か追い風かなどキャディの助言を加味して自らの責任において決断しショットする。ゴルフゲームが知的ゲームだといわれる所以(ゆえん)はここにあります。

 自らの判断ミスやミスショットは自らが責を負うものであって、けっしてキャディや同伴者のせいにしてはなりません。ゴルファーは自らの判断や行動に対しては清く自らが責任を負うところに、ゴルフは他のスポーツにない紳士のスポーツだと評価されているのです。

 セルフプレーが多くなればなるほどゴルフ場側はコース内に残り表示の杭や植木の残り距離をホールのサイドに100ヤード、150ヤード、200ヤードなど必要最小限の表示以外に、カート道やスプリンクラーのヘッドなどにきめ細かく残り距離の表示板を数多く設置しています。

 セルプレーが圧倒的に多い大手ゴルフ場会社のゴルフ場ではティインググランドから230ヤード地点に吹流しのようなポールをフェアウェーの中央に立てているし、グリーンのピン位置もグリーンの手前は赤旗、中央は白旗、グリーン奥は青旗というようにピン位置がどの位置にあるか判るようにしてます。

 いずれにしろゴルフは様々な諸条件を念頭に想像力を働かせて決断していく知的ゲームであり、そこにゴルフの面白さがあります。ひじょうに便利な科学的兵器?である距離測定器に頼らず自らの能力をフル稼働させ即断即決していくゴルフの醍醐味を再認識していただきたいなと思う今日この頃です。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

セルフプレーでのホールインワン。

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  ゴルフ仲間から「ホールインワン記念品」を頂戴した。2月の某日、お隣の奈良の杜GCでの仲間内のコンペで、昼からのイン12番のショートホールで同組の某氏が見事ホールインワンをされた。この日のプレーはセルフプレーだけにホールインワン保険がおりるかどうかということになりました。

 ホールインワン保険を証明する同伴者及び同組についたキャディの証明があればOKですが、セルフプレーに関しては同伴者は当然、ホールインワンを目撃したコース関係者の証明があればOKであるが、タイミング良くコースの作業員がいるわけがない。さて、どうすればいいのか?ということになりました。

 たまたまこの12番ショートホール、グリーンが空くまで2組がティーインググランドに待機。そしてグリーンが空き私たちの番となり、3番目に打った某氏のショットが見事カップに吸い込まれていきました。後ろの組の皆さんも「あっ、入った。」「わあ!ホールインワンや」と手を叩くなど祝福されていたので、この方々の目撃証明があればいいのではないかということになり、保険会社に申請するよう助言しました。

 たぶん大丈夫であろうという前提で某氏はホールインワン記念品を手配し関係者に慶事のお裾分けされていました。セルフプレーが多くなってきているだけに「ホールインワン」を達成しても保険がおりないケースがかなりあるかもしれません。同伴者以外に前組、後続組のプレーヤーに目撃証人になってもらうことも頭に入れておいてください。

 確率4万分の1といわれる希少なホールインワンだけに、この幸運を喜びゴルフ仲間に記念品を贈るという日本独特の慣習ですが、保険を使ってまで祝うようなものではないと思います。いかがなもでしょう。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

ゴルフ界 皆帯進緒(かいたいしんしょ)

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 上記のテーマロゴ「ゴルフ界皆帯進緒」は日本ゴルフ場経営者協会や日本ゴルフ協会などゴルフ6団体で構成している「ゴルフ市場活性化委員会」が2月19日に東京ビッグサイトで行われるセミナーのテーマだそうです。

 ゴルフ界の活性化を様々な立場や観点からひもとき、発展への糸口を見つけるべく、様々な部分へメスを入れ、臓器の位置や役割を知る「解体新書」をイメージの素としているそうです。

  文  字:皆   帯   進   緒
  意  味:みんなで  幅広く一帯となり  進む  糸口
 ロゴマークの特徴は
  皆:力強く  帯:横一本長く書き、帯をイメージ
  進:躍動感  緒:しなやかに伸びた糸偏は糸をイメージ、糸から発展して帯につながり、織りなすという意味につながる。