当クラブの理事長である東大寺・筒井寛昭別当がワニブックスから「あなたを幸せに導く 仏様からのアドバイス」を出版されました。
常々、筒井理事長は「仏の教えを説くときも、気さくに、やさしく伝えたい」といわれてますが、この著書もひじょうに判りやすくお人柄そのままの平易な文章で書かれています。表題に書かれているように、あなたが人生の選択に迷ったとき、自らの間違いや真理に気づくためのアドバイスを与えてくれます。
本の構成は第1章「仏教の心の持ち方」、第2章「心を磨くには」、第3章「ものの見方を変える」、第4章「仏様に導かれて」、第5章「心をつなぐ真理の言葉」、第6章「現代の日本人へ」で結ばれています。
文中から一例をかい摘んで紹介します。
<仏教は太陽のようなもの>
「仏壇に向かって手を合わせて、お経を唱えれば救われる」
そんなふうに考えている人が少なくありません。そんな風潮からでしょうか。仏様を拝んでいる人を見て「何かに頼っている」と揶揄する人もいます。仏教は約2500年前にお釈迦様によって説かれた教えです。
お釈迦様が人々を導くときには、その人の資質や性格、能力に合わせて話をされました。お釈迦様のお言葉はあくまで導きであり、自らの間違いや真理に気づくきっかけでしかなく、決して直接に救ってくださるものではありません。
例えていうなら、仏教とは大海原の上に輝く太陽のような存在です。
この太陽が、仏陀であり、仏の教えです。ただ単に方角を指すだけですから、あとはどちらに進むかは自らが決めなければなりません。
お釈迦様が語られた教えを現代人にもわかりやすく噛み砕き、人生を輝かせる「心の持ち方」と「ものの見方」から、華厳経の教えや大仏にまつわる逸話を紹介します。仏教はあなたの人生のアドバイザーなのだということがわかっていただける。悩めるとき、迷ったとき、この本があなたの人生の道しるべになればとの思いで書いています。
ワニブックス出版 定価952円で書店で販売中ですが、会員で希望があれば当クラブフロントで頒布しております。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇