今日は趣向を変えて映画のお話です。

 今回はゴルフを離れて大好きな映画の話を。映画「レ・ミゼラブル」が大反響です。このミュージカルは世界中でロングラン公演を続けています。日本でもずっと前に帝劇で鹿賀丈史、滝田栄の東宝ミュージカル版レ・ミゼを観ましたが今回のミュージカル映画のレ・ミゼは素晴らしい。ふつう映画が終わるとエンドロールが流れる前にさっさと席を立ち観客のほとんどは出て行きます。しかしこのレ・ミゼは映画が終わると思わずスタンディングオベーション、立ち上がり拍手をしたくなります。しかも映画の余韻を楽しむようにほとんどの方がエンドロールが終わるまで席を立たない。それほど感動的なミュージカル映画です。

 主演のヒュー・ジャックマンは『X-メン』の主役ウルヴァリン役で知られていますが、もともとは実力のあるミュージカルスターで歌が上手いのは当然。コゼット役のアマンダ・セイフライトは小さい頃から歌のレッスンを本格的に続けており、今後も継続していくらしい。フォンテーヌ役のアン・ハサウェイはメリル・ストリーブ主演の「プラダを着た悪魔」のヒロインを務めた実力派俳優。驚かされたのはアカデミー主演男優賞のラッセル・クローのジャベール役。歌唱力はもちろん、その演技力、存在感などさすがオスカー俳優だと認識を新たにしました。

 このミュージカル映画が特筆されるのは、多くの映画が撮影した後にセリフなど音入れをするのに対して、今回のレ・ミゼは撮影と同時録音で仕上げたところにあります。顔の表情、眼差し、セリフ・歌などの情感が伝わってきます。出演者全員の素晴らしい演技に感動しました。

 このレ・ミゼはミュージカル版ではなく、オスカー俳優・リーアム・ニーソン主演で1998年に映画化されており、こちらもミュージカルとは違った映画らしい重厚な作品でお勧めです。ぜひご覧ください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

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