最近目立ってきたのはご夫婦連れ、親子ゴルフなどファミリーでゴルフを楽しまれているケースです。ご夫婦ゴルファーは以前から当クラブでは多かったのですが、最近は小学生や中学生の子供を連れてゴルフを楽しんでいる親子ゴルファーが増えてきました。シニアゴルファーが年々ゴルフをリタイヤしてゴルフ人口が減少傾向にある現在、小中学生ゴルファーが増えていくのは大歓迎です。
先日、会員が初心者のお嬢様を同伴で来場されました。ラウンドはまだ数える程度とのこと。父上は「後ろの組に迷惑をかけないように、クラブ2、3本を持たせて走らせます」といわれましたが、若い初心者ゴルファーが最も嫌がるのが「後ろの組に迷惑をかけないよう、ボールの所に走っていけ!」とか「ボールはティーショットすればボールに触れずにあるがままの状態で打つこと」等々、先輩ゴルファーとしてゴルフの行動基準をあれやこれや指示アドバイスすること。
これが初心者にはトラウマになって「空振りやチョロなどうまく打てない上にボールに触るな、ボールの所まで走れとかいわれて、もうゴルフなんてイヤ!」とせっかくゴルフをしようという若い人の芽を摘んでしまうことが多いようです。先輩ゴルファーはお気をつけください。
ゴルフほど難しいスポーツはありません。ベテランゴルファーでもチョロや空振りもします。初心者であればなおさらです。バンカーに入ったり池に入ったりと苦戦の連続です。初心者に同伴する先輩ゴルファーは、こうした場合、厳しいルールやゴルフの行動基準を教え込むことよりリラックスしてゴルフを楽しむことを教えてください。
ラフにあるボールは打ち易いようにピックアップして打ち易いようにボールを置くことを認め、バンカーで3度打って出なかったら、バンカー外に出してプレーすることを勧めるなどして初心者育成プログラムを考え実践してください。
難しいゴルフを教え込むより、広い緑の芝の上を歩いて行く爽快感をまず感じてもらう、そしてまたゴルフがしたいという気持ちをもたせるようにアテンドしていただければと思います。ゴルフは「人に迷惑をかけず、ウソやごまかしをしない」だけを教えていただければ、当面それで十分です。