グルームからの伝言

2010/10/30

14:40:10, 著者: 阪口 メール , 0 語, 1585 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ゴルフの話題

グルームからの伝言

 A・H・グルームと聞いて、即答できる方は、ゴルフの歴史をよくご存知の方だ。グルーム氏は明治36年に六甲山に日本最古のゴルフ場・神戸ゴルフ倶楽部を創設された方です。

 神戸GCの高橋順男支配人の許可を得て11月1日に発行する当クラブの事務局だよりに「グルームからの伝言」を掲載させてもらってます。現在のゴルファーに欠けている思いやりやゴルファーとしての当然のエチケット、マナーを簡潔な言葉でプレーヤーに注意を促しています。

 このブログをはじめてから連日300名前後の方が見ていただいており、10月27日には遂に540名を超しました。当倶楽部のメンバーだけでなくいろいろな方がお読みいただいてるようです。そこで当クラブのメンバー以外の方にも「グルームの伝言」を掻い摘んでご紹介しようと思います。

 <グルームの伝言>
言い残し忘れたことがある。諸君、神戸ゴルフ倶楽部に、
これはいかん、あれはいかん、そういうべからず集はない。
考えれば、分かるだろう。先輩会員を見れば、分かるだろう。
分からなければ、聞けば良い。教えてもらって、笑えばよい。
ここは、みんなが心おきなく楽しむ大人の遊び場だ。

 いかがです。クラブとはかくありたいですね。さらにキャディについても、キャディはクラブを運ぶのが仕事であると断じ、

「ここ(神戸GC)はアップダウンがきつい。クラブを運ぶのは、キャディに手伝ってもらえばよろしい。初代キャディの留吉(伝説のプロ・宮本留吉)以来、ここのキャディはクラブ運びが専門だ」

「自分のボールは、自分の分身だ。行方が心配なボールほどよく見ておこう。人のボールもよく見よう。それが仲間同士のエチケットだ。ロストボールほどつまらぬものはない」
 
「わたしたちは留吉(キャディ)たちに、いちいち聞いたりなどしなかった。距離や傾斜を読むのも、プレーの内だ。うまく打てたら、自分の手柄。しくじったら、笑って悔しがればよい」

 グリーン上においてラインを読むのもプレーヤー、キャディにスライスかフックか下りか上りかなどしつこくアドバイスを求める人も多い。さる名門ゴルフ場などはプレーヤーがグリーンに上がれば、キャディはパターを渡すと、さっさと次のホールへ向かう準備をする。まさしくグルーム氏のいわれる通りです。グリーンのピッチマークを直すのもキャディではなく傷をつけたプレーヤーの責任で直す。バンカー跡もしかり。

 グルーム氏はこうもいってます。
「ゴルフはやむなくコースを傷つける。だから、ショット跡の始末は、ゴルファーに欠かせない約束事だ。ルールの前にエチケットあり。古来、それが、ゴルフというゲームだ」

 「グルームの伝言」からピックアップして紹介しましたが、さらに知りたい方は神戸GCに行き、小冊子をもらってください。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇 

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