関西ゴルフ連盟支配人会が平成21年度の近畿2府4県で発生した「労働災害調査報告書&事故事例集」を小冊子にまとめました。前年対比でみると総発生件数が159件で前年比マイナス36件と減少しています。
ゴルフ場における労働災害で発生の最も多い部門はキャディ部門とコース管理部門が突出しています。
キャディ部門の労働災害で多いのは行動による災害が67件で、159件の4割を占めています。キャディの高齢化が進んだせいか斜面で足を滑らせ転倒したり、散水栓や木の根などにつまづいて打撲・捻挫・骨折してしまうことが多いようです。
一方、打球事故による災害も11件と多く、隣ホールから飛んできたボールが直撃したり、右斜め前にいた際、ソケットしたボールが顔面に直撃する事故が起こっています。
その他カートによる災害(9件)もあります。キャディの災害は、プレーヤーにも起こり得る災害でもあります。
急斜面にボールを捜しに行ったり、打ちに行くために駆け足で走った際に滑って転んだりして打撲・捻挫・骨折される事故が多発しています。
またプレーヤーの前に出てミスショットが顔面直撃したりカート路を歩いていた際にカートと衝突して事故したりキャディの労働災害以上に多発している模様です。
災害防止のためにキャディには就業前にストレッチや柔軟体操を励行させていますし、キャディ業務ではプレーヤーより前に出ない、カート位置は常に把握しておくなど指導しています。
プレーヤーの皆様もスタート前には準備運動や柔軟体操をしかっり行い打球の行方には注意し、カートの前を横切ったり、歩いたりしないように注意して楽しいゴルフで一日をお過ごしください。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
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