ゴルフ人口の衰退に歯止めをかけ、ゴルフ業界を活性化させるために業界挙げてゴルフ振興策を模索していますが、ゴルフ振興策の妙案はと問えば返ってくる答えは異口同音にジュニア育成ばかり。
確かに若い世代、次代のゴルファーを育てることは重要かもしれない。しかしながら現状のジュニアゴルファーといえば石川遼や宮里藍を目標とするプロゴルファー目指すアスリートゴルファーです。
業界の望むジュニアゴルファーは、ゴルフの精神即ち自分に厳しく、他人を思いやる心、誠実さ、礼儀正しさなどゴルフを通じて会得した健全なゴルファーの育成にあると思います。ゴルフというスポーツを通じて学ぶマナー、エチケットが良識あるジェントルマン、社会人を育てると信じてジュニア育成に力を注いでいるはずです。
ゴルフ振興策=ジュニア育成と短絡的に考えずにもっとシニア層を中心とした振興策を検討して行く必要があると考えます。
とくに団塊世代といわれている60歳代は、日本の消費活動の中心的役割を果たしています。この団塊世代の男性は、高度成長経済を牽引した゛猛烈社員゛といわれた働き蜂世代ともいわれてます。この企業戦士として支えてくれた妻に、リタイヤした今、老後を旅行や映画・観劇といったレジャーで共に楽しもう考えてる方は多いし、また実践されています。
お金、時間、健康といった三要素に恵まれた団塊世代を取り込もうと旅行業界などでは「夫婦」「熟年カップル」「三世代」などをキーワードにした旅行商品がよく売れています。
団塊世代も退職すれば職場コミュニティからどんどん遠くなり、会社仲間や取引業者とのコンペや接待などから離れて行きます。ならば、夫婦、家族、自治会といった身近なコミュニティの中でゴルフを楽しめば良いのだが、いかんせんクラブを握ったこともない相手では誘うこともできないのが現実だと思う。
こうしたクラブも握ったことのない素人・初心者に手ほどきしゴルフの楽しさを理解してもらえるシステム作りこそゴルフ業界が考えなければならない゛ゴルフ振興策゛だと思う。
初心者に手ほどきを施すのは、ゴルファーであるご主人でも父親でも祖父でも結構、身内の者が付きっ切りで指導して、ボールが打てるようになれば、3ホール程度の゛保護者同伴゛プレーを一緒に楽しむことができる場所、環境が必要です。そして、そこそこゴルフができるようになればシングルやプロのレッスンを受けてさらに上達を目指してもらう。こうした初心者ファミリー育成プランが当クラブでできないか、目下企画検討中です。
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