世界に通用するプロゴルファーを育成するために30歳までの若手プロゴルファーやプロゴルファーを目指している研修生などを対象にした「Handa Cup プロミシングゴルファーズトーナメント アンダー30」の予選が4月15日に奈良柳生カントリークラブで行われる予定でしたが、東日本大震災の影響が大きく中止することが決まりました。
このトーナメントは、一般社団法人 国際スポーツ振興協会主催、日本ゴルフツアー機構特別主管、日本プロゴルフ協会特別協力で行われるもので、スポンサーである国際スポーツ振興協会がトーナメント開催にかかる費用を東日本大震災に義援金として寄託することを決定したとのこと。
東日本大震災の被災地や・被災者の深刻な事態を考えると、ゴルフトーナメントも女子プロトーナメントが開幕戦から4試合連続中止を決めており、やむ得ない状況にあると思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
昨日はクラブ休場日でしたが、30組以上のコンペの申し込みがありましたので、臨時で貸切営業することになり36組、131人の方が好天気の中で皆さん楽しくプレーされました。
40組以上の貸切コンペなどが入ると、主催者から相談されるのが「ショットガンスタート」についてです。通常のスタートであればトップスタ-トと最終組のホールアウトが2時間以上になり、コンペの表彰パーティーまでの時間が空きすぎ持て余すことになります。このためスタートホールを6~10ヶ所あるいは全ホールいっせいに同時スタートさせるのがショットガンスタートです。
この方式はアメリカで普及しているもので、トップスタートと最終組とのホールアウトの時間差が少なくなる利点があります。アメリカらしい合理的な考え方と乗用カートが普及されているからこそ、なせる業です。
しかしながら問題点も少なくありません。まず参加者全員が組合せのスタート時間に遅れないことが前提です。一人でも遅刻者が出ればコース内の流れは渋滞を起こしてしまいます。
また食事もクラブハウス、コース売店の3ヶ所で準備できる物を用意しなければなりません。何よりも問題はホールアウトして戻ってくる組がアウト、イン2組ではなく、同時にスタートした組全員が上がってくるのですからお風呂は大混雑してしまいます。
通常のスタート方式とショットガン方式、一長一短あります。当クラブでも何度かショットガン方式を主催者の希望で実施したことがありますが「スタートホールが途中からだと何か気が抜ける」とか「脱衣場、風呂が混み合ってゆっくりできない」「昼食をゆっくり落ち着いて食べさせてほしい」など総じて不評の声の方が多いようです。
大コンペの場合、会食パーティーまでの時間が早い組では待つ時間が多いですが、通常の1ラウンドプレーできる点で満足度は高いようです。またお待ちいただく間、主催者の皆さんもいろいろ知恵を絞られて工夫されているようです。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
メンバーの萱村隆司様が3月16日に7番ホール(180ヤード)でホールインワンを達成されました。ご本人いわく「30数年ゴルフをしていますが、ホールインワンは初めての経験です」とのこと。本日、ホールインワン記念に何か寄贈したいとのご相談を受けました。
すでにメンバーの皆様にはご通知していますように、ホールインワンを達成されたホールの記念植樹は辞退させていただいておりますので、萱村様も「何か有効な物に使って下さい」とホールインワン記念として10万円を寄贈いただきました。
鈴木グリーンキーパーと相談し、5番ホールの左の法面(写真上)、9番ホールの左法面、18番ホールの右法面(写真下)に3、4年物(2メートル前後)の黒松を植樹してもらうのが良いだろうという結論に達し、本人にお伝えしたところ「大賛成です。5番、9番、18番の法面が広すぎて大味なホールなので、松で少し引き締めてもらうのがいいですね」と承諾を得ました。
早速、奈良県の森林組合に黒松の3、4年物を250本注文することにしました。50センチ前後の苗松も考慮しましたが、根付きが悪く成長にも時間がかかるため2メートル前後の黒松を植樹することに決めました。
入荷次第、コーススタッフの手で各ホールの所定の場所に植栽して行きます。萱村様有難うございました。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
関西ゴルフ連盟から毎月、マナー、エチケット、ルールを啓蒙するポスターが各ゴルフ場に送られてきます。本日届いた今回のポスターは、時間節約を促す暫定球の奨(すす)めと同伴者のボールの方向確認、球探しの協力を啓蒙しています。以下がポスターの文章です。
「球が紛失したかもしれない、またはOBであるかもしれないと思った場合は、時間節約のため、暫定球をプレーすべきである。また、同組のプレーヤーの打球は全員で方向を確認し、互いに協力し合って球探しをするべきである。」
このポスターを見て、ふと中部銀次郎が書いた本を思い出しました。あまりにも昔のことなので若干思い違いしているかもしれませんが・・・・。
中部銀次郎といえば日本のボビー・ジョーンズともいわれる伝説のアマチュアゴルファー。ゴルフの実力もさることながらゴルフに取り組む姿勢、考え方など不世出のゴルファーの一人です。
この中部銀次郎の言葉に「同伴競技者のボールを見失うのはゴルファーの恥だ」というのがあります。最近のゴルファーを見ていると、同伴競技者が打ったボールが曲がって林の中や深いラフに飛んでいって、打った本人とキャディが探し回っているにも関わらず、われ関せずの人が多い。
ボールの行方を同伴競技者もしっかり確認し、お互い協力し合って球探しをすれば時間の短縮にもなるのですが、自分の打つことばかりに気をやり相手のことなど眼中になし。
プレーの進行のためにも一緒に球探しをする気遣いはゴルファーとして当然のマナー。ただし気をつけたいのは、一緒に球探しをはじめて5分以上かかるようだと、後続組にパスさせることを忘れずに。
中部銀次郎の言葉でもう一つ印象深いのが良いスコアで回ろうと思えば「飛ばそうと思うな」「乗せようと思うな」「入れようと思うな」という欲を取り除くことと説いています。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
昨日プレーされたメンバーから「グレーの色のネックウォーマー」を忘れたので、調べて欲しいとの問い合わせがありました。早速リネンスタッフに連絡したところ、ロッカーに忘れていたとのことで保管してありました。次回の来場時にお渡しすることで無事解決しました。
ゴルフ場にとって落し物や忘れ物は、なかなか厄介な物なのです。実際の持ち主がすぐに気づかれてお問い合わせいただければ、おおよそ解決するのですが、落としたことや忘れたことに気づかれない場合、その品物の保管と処分に困ってしまうわけです。
時計、アクセサリーや財布などの場合、問い合わせがなければ所轄の警察に拾得物として届けますが、こうした高価なものや財布などはご本人がすぐに気づかれてほとんど解決しています。
問題は帽子やゴルフ手袋、肌着、ポロシャツといった警察に届けるレベルでない物の処置です。こうした拾得物をどのくらい保管しておけばよいのか線引きが難しく悩ましいところです。仲の良い支配人と情報交換していますが、「1ヶ月」「半年」「1年」「3年」など様々です。
当クラブでは高価な貴重品や財布は3日保管して連絡がない場合は所轄の警察に届けることを原則にしていますが、帽子やポロシャツ、肌着などの拾得物は特別に保存期間を定めておらず、忘れ物保管箱に集めてお預かりしています。
こうした忘れ物は1ヶ月以内に落としたり、忘れられたりしたことに気づかれればほとんどご本人に戻り解決しますが、気づかれない方の物は保管箱に入ったままほぼ日の目をみません。2年経過後に廃棄処分することになります。
忘れ物や落し物はいつ問い合わせが入るかもしれません。お客さんにとってはそれがどれだけ大切なものかは、私たちにとっては判断できませんから、問い合わせがあれば各部署に問い合わせし探してもらい発見に全力を尽くすようにしています。
出てきてお客様の手に戻ればそれなりの喜びもあるのですが、発見できない時はお客様同様落胆してしまいます。くれぐれも落し物や忘れ物のないようにお気をつけ下さい。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
関西の名門コース・茨木CCの西コースが1グリーンに改造するために、旧グリーンのベント芝を譲っていただいたことを1月29日のブログで紹介しましたが、このベント芝を傷んでいるグリーンのカラー部分の張替えに利用させていただいています。
グリーン周りのベント芝のはみ出し防止と野芝のランナーの侵入を防ぐために、全ホールのグリーンのエッジ切りを行っていますが、同時にカラー部分の傷んだベント芝の張替え作業も並行して行っています。ベント芝の張替えに、茨木CCより頂戴したベント芝を利用させてもらっています。(写真上、中)
ティーグランド横に設置している藤棚も木製のため腐食で朽ちかけて危険なため取り除き、新たにコンクリート製の擬木の支柱に鉄パイプを組み合わせた藤棚が完成しました。藤の蔓(つる)は成長が早く来年の春には藤の花が美しい藤棚に生まれ変わります。お楽しみに。(写真下)
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
東大寺二月堂のお水取りも終わりましたが、昨日、今日と寒波が襲来し猛吹雪が舞いました。朝、スタッフの一人と顔を合わすと「総支配人、車を洗ったんと違いますか?」と詰問されました。反論できず「もう大丈夫だろうと月曜日に洗車した」というなり「やっぱり。総支配人が車を洗うと雪が降るんですから・・・・」たまたまの巡りあわせとはいえ、うっかり車も洗えません。
今日、新奈良ゴルフクラブで奈良県ゴルフ場支配人会がありましたが、午前11時頃から猛烈な吹雪であっという間に積雪、白銀の世界になってしまい、プレーはハーフで中止となりました。
余談はさておき、コースの更新作業をお知らせします。先週でグリーンのコアリングは完了しました。今週はティーグランドの更新作業を開始しました。当初、鈴木グリーンキーパーとコアリングにするかバーチカルにするか協議しましたが、12ミリのタインでコアリングを行うことに決め、15日から開始しました。
2月のフェアウェーのバーチカル、3月第2週のグリーンのコアリング、そして今週から始めたティーグランドのコアリングと続き、今後は除草剤、肥料の散布などが予定されています。春のゴルフシーズンを間近に控えて急ピッチでコースの更新整備の作業が進んでいます。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
11日に発生した東日本大震災。テレビ、新聞など連日連夜報道されており、見るたびに胸が痛みますが、日本中がこの暗鬱な状態では復興もおぼつかなくなります。ここは努めて明るく前向きに頑張っていきましょう。
このブログではもう大震災に関することは取り上げないつもりです。だからといってこの未曾有の痛ましい災害は忘れたりはしませんし、常に頭の片隅に置いておくつもりです。
ところで先日、町の本屋でゴルフに関する面白い本はないかと探していたところ、現役のキャディさんが書いた「キャディさんのナイショ話」(北海道新聞社刊)という本を見つけました。
ゴルフコースの舞台裏を支えるキャディから見た、ゴルフ場の様子、グリーンを彩る百人百様のゴルファーたちの喜怒哀楽を綴ったというだけに、思わず噴きだしてしまう爆笑エピソードから耳に痛い恥ずかしい失敗談まで盛りだくさんに紹介されています。
ゴルファーから見たゴルフの本はたくさんあります。しかし、キャディの視点から書かれた本はほとんどありません。この本を読めばキャディの素顔が全てわかりますという前書きにひかれて手にしてしまいました。肩の凝らない一冊です。機会があればお読み下さい。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
ここ2、3日、春の陽気で梅の花が一気に花開いてきました。クラブハウス玄関前の枝垂れ梅や1番ホールに向う記念植樹地に植えられている紅梅と白梅が美しく花開いてきました。(写真)
奈良柳生カントリークラブより車で20分の月ヶ瀬梅林も七分咲きとのこと。この月ヶ瀬梅林は大正11年に名勝指定を受けている全国屈指の梅の景勝地です。
名張川をはさんで両岸に梅林が広がり、V字渓谷と梅林が融和した梅渓が、早春の梅の香りとともに観光客を魅了しています。毎年三月末にかけて梅まつりが開催され、多くの観光客が訪れます。
平日なら軽く1ラウンドした後に、車で月ヶ瀬へ足を伸ばして渓谷に咲き誇る1万本の梅を観賞してきてはどうでしょう。帰りは名阪国道五月橋ICから西名阪国道経由で大阪方面へスムースにお帰りになれます。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇
大地震、大津波で壊滅的な被害を受けている東北を中心とした東日本各地の惨状を見るたびに心が痛みます。昨日からフロントでこの大震災による被災地への義援金を募るべく募金箱をフロントに設置しました。寄せられた義援金は日本赤十字社を通じて寄託しますので、より多くのご来場いただいた皆様から精算時のつり銭など寄付していただければと思います。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇