アーカイブ: 11月 2012, 14

2012/11/14

15:11:32, 著者: 阪口 メール , 0 語, 23804 回閲覧   Japanese (JP)
カテゴリ: ゴルフの話題

非公認球、高反発ドライバーは遊びといえども使用すべきでない。

 三重県の某ゴルフクラブのシニア選手権に出場したゴルフ仲間の元支配人が決勝で惜しくも敗れ準優勝だったとのこと。シニア選手権が終わった後、何日かしてからゴルフショップの「GOLF5」に買い物に出かけたとき「非公認球」が売られていて、「シニア選手権の決勝戦の相手とボール確認した際のボールは、たしかFit Wayだった。なんと非公認球ではないか」と気がついたそうな。しかし時はすでに遅しで勝敗は覆がえらず無念の涙。

 相手のゴルファーが非公認球を承知で競技に出たのか、それとも知らずに出場したのか判りませんが、ボール確認の際、それを「非公認球」と指摘できなかった競技者や関係者も落ち度といえば落ち度です。しかしながらゴルフというスポーツはゴルフ規則に明記されているようにプレーヤーは規則を守ってプレーする誠実さに頼ってるわけですから、まさか非公認球を使ってるとは思わなかったことでしょう。

 問題は当の当事者が非公認球であることを知って出場したのか、その球が非公認球であることを知らずに出場したかが大きな問題であると思います。

 驚いたことにこうした非公認球が堂々と作られており、売られていることです。ネットで調べてみますと、「世界で一番飛ぶボール」を求めて開発された、究極のゴルフボール「バンディット」!とか、驚異的な飛距離を実現する、高反発ツーピースボール、【ミサイルボンバー】など多種多様な非公認球が販売されています。

 ちなみに列挙してみますと「BREAK THRU]2ダース6,300円、「バンデッド」1ダース6,980円、「ミサイルボンバー」1ダース3,300円、「ブレイク スルー」4ダース12,600円、「Fit Way」1ダース798円、「TOBUNDA ダイナプラス」3球499円などなど。

 「あなたにもプロのような300ヤードのドライバーショットを可能にします。」、「ライバルを悔しがらせるボール」など魅惑的なキャッチコピーでPRしています。確かにより遠くに飛ばしたいというのはゴルファーの永遠の夢かもしれませんが、規則に違反する非公認球でライバルに勝っても虚しさが残るだけです。

 この種の球を購入される方はたぶん「自分は競技などに出ない、遊びのゴルフだから」という人が多い。たとえ遊びといってもゴルフのプレーは同伴者とラウンドするわけで、スコアを単に競い合うだけでなく飛距離や技量を暗黙の内に競い合っているのですから、同伴者に対して許されない行為をしているという認識をもって欲しいものです。

 非公認球だけでなく、今週の「週刊ゴルフダイジェスト」(11月27日号)に「ルールぎりぎり&高反発ドライバー」の特集記事があり、いわく「高反発のクラブが規制されて4年になるが、アマチュアのあいだではジワジワと復活の兆しを見せ"高反発コーナー"を特設するショップも見られるほど。」として特集記事と話題のドライバーの一覧表が掲載されています。

 記事の結びに「競技とは無縁で、とにかく一発の飛びでもいいから飛ばしたいというあなた。ぜひ次ページのルールぎりぎり&高反発ドライバー試打結果を参考にしてみてほしい」と11本のドライバーを紹介しています。ぎりぎりは許されるが、規則違反の高反発ドライバー6本を紹介、推奨するのはいかがなものかと首を傾げてしまいます。 

 非公認球といい、規則違反の高反発ドライバーを使用して自分ひとりでプレーするならいいですが、ゴルフは同伴者とラウンドするゲームですから遊びでは済まされないということを肝に銘じていただきたいと思います。

 奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇

奈良柳生カントリークラブ

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