ゴルフそのものをレジャーすなわち遊びとして捉えるのか、スポーツとしての側面を重視するかは議論の分かれるところであり、随分前から今日まで議論されてきました。ゴルフはその成り立ちから老いも若きも男も女も同一ステージで楽しめることが今日のゴルフの隆盛につながってきています。
老若男女が一堂に会して楽しむために、ハンディキャップが生まれました。しかしながらこのハンディキャップがなかなか曲者で、ゴルファーの技量に応じたハンディキャップが査定されているかといえばノーといわざるをえません。日本ゴルフ協会のハンディキャップ査定システム(JGAのホームページのハンディキャップ欄をご覧ください)も、より本人の技量に応じたハンディキャップを査定するかに腐心されていますが、はっきりいって正当かつ正確公正なハンディキャップなんて査定できると思いません。
プロゴルファーですら5アンダーパーをマークすることもあれば10オーバーも叩くこともあるのですから、アベレージゴルファーなら上下20くらいのストローク差が出て当たり前。ハンディキャップ競技でネット65とか60とかが出ると必ず出てくる声が「ハンディキャップ甘いのと違う?こんなスコアが出たら私ら優勝できるわけないわ。」
ならば、参加者全員プライベートコンペでよくやるようなダブルペリア方式にするかですが、こちらも隠しホールにはまるかはまらないかで出るハンディキャップは大きく変わります。
ハンディキャップ委員会でもよく話題になるのが、自分のハンディキャップを上げたい(維持したい)人もいれば、下げたい人もいるということ。前者はAクラス、とくにシングルゴルファーに多く、いわば見栄っ張りに多いと思います。一方、自分のハンディキャップは少しきついので下げて欲しいという方は、シニアゴルファーに多く齢とともに実力がおちてきて競技でも上位に入賞すらできなくなったので、自分の実力を過大評価せず実力通りの査定をしてもらい競技での優勝争いのひとつもしてみたいと本音を漏らす人も。
数多くあるスポーツの中で老若男女が同一のステージでハンディキャップにより一緒にプレーして争える競技はゴルフだけです。それだけに自分の技量・実力が正当に評価査定されるハンディキャップシステムがあればと思うのですが・・・・・・。
今日は9月のマンスリー競技です。Aクラス75名、Bクラス88名が参加。カンカン照りの天気ではなく時おり爽やかな風が吹き抜ける絶好のコンディションの中で熱戦が繰り広げられています。さて、本日の優勝スコアはどれくらいのアンダーが出るのでしょうか。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・阪口 勇