関西電力管内で7月2日から節電要請期間がいよいよ始まります。近畿の自治体や企業の省エネ、節電10%~15%目標が本格化します。
昨日、ゴルフクラブナパラで奈良県ゴルフ連盟(荻巣史恭会長)と奈良県ゴルフ協会(前田正一郎会長)の定例会がありました。奈良県ゴルフ連盟は奈良県下30クラブで組織されており、ゴルフ場で起る諸問題を協議したり各ゴルフ場の発展を図ることを目的としています。
会議では、通常の議題以外に関西電力の計画停電をも想定した電力需給の逼迫状況が話題となりました。自治体や企業が節電努力している状況にあってゴルフ業界も7・8・9月の酷暑期の上着着用は除外することを確認しました。
とくに8月23日に行われる関西ゴルフ連盟主催のクラブ対抗ともいえる「インタークラブ競技予選」については、表彰パーティーもノーネクタイ、ノージャケットとすることを奈良県ゴルフ協会・前田会長(奈良国際GCキャプテン)が提起され賛意が得られました。
ゴルフ場はスポーツ施設であると同時にゴルフを愛好する同士のコミュニティーでもあります。そのためマナー・エチケットといった礼儀を重んじるゴルフクラブは、その基本として来場時の上着着用を義務付けていますが、クラブによっては6・7・8・9月の酷暑期間は除外しています。
関西では8月23日にKGUの「インタークラブ地区予選」が各府県の地区ごとに分かれて行われます。クラブを代表する選手6人によってクラブの名誉を賭けて争われますが、単に勝てば良いだけでなく、選手の一挙手一投足、マナー・エチケットといった選手の品性も問われるだけに代表選手のプレッシャーも並大抵ではありません。
プレー後に行われる表彰パーティでもジャケットを着用し出席するのが通例ですが、今回の前田会長の「奈良県で行われる7・8・9月の酷暑に行われる競技等については、電力不足による節電、省エネが求められている時にジャケット着用は時代に逆行している。奈良県下ゴルフ場で行われる競技はKGUの競技を含めてノーネクタイ、ノージャケットとしましょう」というのは誠に時宜を得た措置だと思います。
来場時の服装がノーネクタイ、ノージャケットの省エネスタイルになったからといって、Tシャツ、ジーンズ、サンダルや草履履きでの来場は県下30クラブは絶対お断わりですから誤解のないようにお願いします。
奈良柳生カントリークラブ 総支配人・ 阪口 勇